エピソード274の感想一覧

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[良い点]
ドーシチ市へ来た当初は薬を欲している市民やら薬を作る契約やらで居心地が悪い感じになりそうだなと思ったけど、過ごしていくうちにラトゥーニやアウセラートル、それにスヴェチーニク家の使用人達とも仲良くなれた感じ。ほとんど屋敷の敷地内にいて市民とはどうなるのか分からないけど、それなりに良い生活になってる気がする。
でも、豪華な食事やふかふかのベッドに慣れてしまうとこの先の移動が辛くなってしまいそう。

移動と言えば、レノが料理長に「レノ君、いっそここに住み込まないか?」と嬉しい誘いをされましたが、力なき民は帰化できないのでどうしようもない。親族がいるであろう目的地がある面々は一先ずの行動指針があるけど、椿屋の三人は当てがあるわけではないので有り難くも辛い誘いでしたね。


アミエーラとファーキルを除くプラエテルミッサのメンバーはかれこれ三カ月ほど一緒にいるので、テロの被害者と加害者だけど仲間意識というか頼りにするされる関係がもう当たり前になってそう。
ソルニャーク隊長がいるとなんとかなりそうな気がするし、アウェッラーナがいると安心する。
そしてロークはテロを知っていて結局何もできなかった葛藤とかアウェッラーナが暴漢に襲われた時に助けられなかった後悔とかもあって、変わろうとしてソルニャーク隊長に格闘術を習ったりしている。
妹たちもメドヴェージのことは普通にいいおじさんだと思ってそう。


そういえば今まで登場した人物で一番ロークが好きなのです。迷って悩んで後悔して、出来ることが少なくて歯痒いけど皆の役に立とうと頑張る姿が気に入ってます。
  • 投稿者: 芹口
  • 男性
  • 2019年 12月03日 00時18分
 芹口さん
 ご感想を有難うございます。

 屋敷の外に出ると、薬が欲しい人に拉致されそうなので、アウセラートルが直々にご案内。安全&薬を作らせる為、ほぼ軟禁状態です。
 一日十二時間労働(三食+おやつ休憩あり)休日なし、ノルマあり、小学生でも容赦なくこき使うし、手の皮が剥けたらアウェッラーナが魔法で治療するので休ませてもらえません。
 ……ブラックなんだか高待遇なんだか、よくわからない労働環境です。
 ほとんど外出させてもらえないので確実に太りますが、これまでは栄養失調、この先、ここを出たらいつ満足に食べられるかわからないので、誰一人としてダイエットを気にしません。

 お誘いが嬉しくても、乗れない立場のもどかしさ。
 こんなところでも、魔力の有無で格差が……というエピソードでした。

 ロークを気に入ってくださって有難うございます。
 この話の登場人物は、良くも悪くも普通の人ばかりなので、どのキャラもいい面ばかりではなく、よろしくない側面も出てきます。
 100%いい人が居ない代わりに100%悪い人も登場しません。
 ある状況下では善良に振舞えても、別の状況では非人道的な行いに手を染めてしまうキャラも出てきます。

 ロークも含めて、誰が何にどう悩んで、どんな選択をして、どう変わってゆくのか、この先も見守っていただけましたら幸いです。
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