感想一覧

[良い点]
独特の世界観と設定、その両立に成功している稀な作品。おかげで内容に入り込みやすく、読者は安心して物語に身を委ねることが出来ます。登場人物たちと一緒になって喜んだり驚いたり、ショックを受けたり、感情を揺さぶられてワクワクしました。
[一言]
遅くなりましたが、お邪魔致します！
改稿前より、世界観が素敵だなぁと感心しておりました。なんか神話っぽくてロマンチック…と思ってたら、そう来たか。いいのよ、王道。これぞファンタジーという展開に、リアルな生活描写と人間ドラマが絡まって、実に濃厚。ワクワクハラハラしながら読ませて頂きましたよ。
特に中盤からの畳みかけが見事で、目が離せませんでした。それぞれの思惑、擦れ違う恋愛感情、そして運命的なタイミングの妙。テンポ良く進んでいるのに、薄っぺらさがない。私もこんなふうに書きたいもんだ(´ε｀；)
中でも、上手いなぁと思ったキャラクターは、カルム。
ストーリーの性質上、こういった黒幕的な人物は必要だろう、と踏んではいましたが、まさか、こんな子がその役を担うとは！　うーん、やられました。これは参考にしなくては。予想では、彼はラスボスとして再登場する！　これで終わる子じゃなさそうだ。

人それぞれ、感じ方が違うのは当然ですが、私はセトの行動理念はアリだと思います。いくら部族を率いる立場だとしても、それより家族（弟）の方が大事なのは当然じゃないかな。人間だもの。周囲から好かれ、期待され、ある意味で持ち上げられていたセトですが、そんな待遇にも浮かれず、きちんと冷静に状況を分析していた。その上で選んだのが、己の本心だったというだけのことで。
すべて選べないのなら、他を捨てるしかないのなら、私だってそうしたかもしれません。セトは充分に魅力的な主人公だと思いますよ！

かくして兄弟は旅立つわけですが、一章のラストが印象的ですね。そして世界は色付き始める。二人の行く末が、どうか美しい色で溢れているよう。祈っております（ちょっと気が早いか？）

[一言]
　遅まきながらようやく、連続更新部分まで読了しました。なるほど、こう変えてきたか、という感じです。
　島の人々の感情を見せつけられ、シャルカの特異性が少しだけ明らかになり、外の思惑の一端に触れ、そうして、それでも、ふたりで歩んでいく。
　その旅路がどんな道行となるのか、今から楽しみです。
　ロードノベルめきそうな本筋も目が離せませんが、島の方、アトとヴィセ、そしてビルマやカルムたちのその後も気になって仕方ないのは、やはり善悪取り揃えて魅力的な人物が多いからでしょう。

　しかし「午睡の夢」のシャルカは可愛すぎです。これは篭絡されますわ。ブラシスコン待ったなしですわ。
　でもやっぱりセトが身近にいたら、俺は背中に飛び蹴りかましてると思います。
　一時の感情だけで動き続けて、お前は与謝野晶子か。反戦の歌とか発表したら、軍隊に所属してる弟がどういう扱いをされるか考えなかったのか。
　一度シャルカにびしっと説教されてしまうがいいさ！　……などと思うビルマ派の俺なのでありました。

[良い点]
文体が綺麗で読みやすく、舞台もイメージし易かったです。雰囲気も最高でした！

早い展開にも関わらず、じっくりと登場人物を描いているのが素晴らしいです。
[一言]
17話で未だ旅すら始まっていませんが、かなりの長編になるのでしょうか？

この物語がどんな形であれ完結することを願いつつ、更新を楽しみに待ってます！頑張ってください^ ^

[一言]
セトが初めてシャルカを見たときの色の表現がとても鮮明で、思わず息を飲んでしまうほどでした。
また、登場人物たちそれぞれの思いが交錯しながら進んでいくのをあますことなく表現しきる文章力の高さにもほれぼれしました。
あらすじをみるにまだ序盤？のようなので、物語がこれからどのように展開していくのか楽しみにさせていただきたいと思います！

[一言]
惚れ惚れする文体。
躍動感のある登場人物達。
それに厳しくも雄大な自然を緻密にありありと思い浮かべられる表現力。
目が離せなくなりました。更新楽しみにしております。
他の作品も同時に読ませていただきますね！

[良い点]
見渡す限りの泥の原野で暮らす狩猟民族の生活がいきいきと描かれていて、主人公と一緒になって獲物を追っているような爽快感を覚えました。
読み進める内に、人の足では立つこともできない泥の原野や、葦で編まれた浮島が、その泥の上を筏のように彷徨う光景が、圧倒的な存在感を持って目に浮かんできます。
そんなモノクロームの世界に、鮮やかな金色の髪で産まれてしまったシャルカが、これから義兄弟の主人公と共にどう生きていくのか、今から楽しみになりました。
今後の創作活動を応援しております。

[一言]
ついにあらすじで示されていた不穏な未来への第一歩が始まってしまいましたね。
わかってはいたとしても、それはあまりに厳しい状況だとしても、ここを深刻に書ききれればその後の展開が大きく変わってくるところなので見守っていきたいです。
期待しています。