感想一覧
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[良い点]
最大の魅力はえげつない文章力と、構成の中に見られる「崩壊の歩調」です。一文一文の中に光る部分が見えるのですが、特に食事の描写、ペレグの喉を通るものの旨さが一文で伝わります。そして扉を開いた瞬間の恐怖などの、様々な感情の機微がよく表現されています。
そして何より、崩壊の歩調が徐々に速くなっていくという構成の面白さです。主人公の序盤に見られるの緩やかな変化は後半に畳み掛けるような忙しい変化に変わります。
崩壊の歩調が速くなるにつれて表現も崩れていく。この点こそ、この作品の最大の魅力だと思います。
[気になる点]
11話「自信を押し込め閉じ込めて」は、自身ではないかな、と思います。
[一言]
あー、麺だけに油を注がれた者なんて、粋な表現も素敵です。
久しぶりにいい作品を読ませていただきました。犬井作様の今後の執筆活動の清栄をお祈り申し上げます。
最大の魅力はえげつない文章力と、構成の中に見られる「崩壊の歩調」です。一文一文の中に光る部分が見えるのですが、特に食事の描写、ペレグの喉を通るものの旨さが一文で伝わります。そして扉を開いた瞬間の恐怖などの、様々な感情の機微がよく表現されています。
そして何より、崩壊の歩調が徐々に速くなっていくという構成の面白さです。主人公の序盤に見られるの緩やかな変化は後半に畳み掛けるような忙しい変化に変わります。
崩壊の歩調が速くなるにつれて表現も崩れていく。この点こそ、この作品の最大の魅力だと思います。
[気になる点]
11話「自信を押し込め閉じ込めて」は、自身ではないかな、と思います。
[一言]
あー、麺だけに油を注がれた者なんて、粋な表現も素敵です。
久しぶりにいい作品を読ませていただきました。犬井作様の今後の執筆活動の清栄をお祈り申し上げます。
二年目にいただいた感想に今更返信する無礼をお許しください。感想、ありがとうございました。本当に嬉しいです。この頃は何をしていたかな……正直記憶が薄いです。返信した気になっていたというのが実際のところです。
いま読み返すとやりたかったことに対してやれなかったことが多いのですが、当時のイマジネーションを閉じ込めた一作は書けており、負けてられないなと気を新たにしました。
構成、文章。ともに「面白い」と言っていただけるような作品をまたお届けできるよう精進します。誤字のご指摘もありがとうございました。
読んでくださり、本当に、本当にありがとうございました。
いま読み返すとやりたかったことに対してやれなかったことが多いのですが、当時のイマジネーションを閉じ込めた一作は書けており、負けてられないなと気を新たにしました。
構成、文章。ともに「面白い」と言っていただけるような作品をまたお届けできるよう精進します。誤字のご指摘もありがとうございました。
読んでくださり、本当に、本当にありがとうございました。
- 犬井作
- 2020年 05月07日 00時46分
[良い点]
食事や衣服といった日常生活だけではなく、思想まで完全に統治されているという雰囲気作りが上手くできています。お陰で後半に主人公が見たラーメンの幻視はこれまでの教府の教えから離れるだけの十分な説得力を感じました。
また最終的な展開として教府打倒という過激なものにならなかったところも良かったです。主人公には主人公の、美食家には美食家の考えがあり、考え方に違いがあることも受け入れているという主人公の出した結論は読み手としても理解しやすかったです。
始めはとっつきにくい印象もありましたが、世界観がしっかりしていて読み応えのある作品でした。今後の活動を応援しております。
食事や衣服といった日常生活だけではなく、思想まで完全に統治されているという雰囲気作りが上手くできています。お陰で後半に主人公が見たラーメンの幻視はこれまでの教府の教えから離れるだけの十分な説得力を感じました。
また最終的な展開として教府打倒という過激なものにならなかったところも良かったです。主人公には主人公の、美食家には美食家の考えがあり、考え方に違いがあることも受け入れているという主人公の出した結論は読み手としても理解しやすかったです。
始めはとっつきにくい印象もありましたが、世界観がしっかりしていて読み応えのある作品でした。今後の活動を応援しております。
- 投稿者: モーニングスター大賞運営チーム
- 2016年 09月12日 19時37分
感想ありがとうございます!
今作は世界観をがっちり固めたうえで、成長物語をやってみようと試みていたので、話の筋の説得力と、世界観を褒められたのは本当に嬉しいです。
文章のとっつきにくさ等まだまだ問題点もありますが、さらに改稿を重ねる中でもっと面白くできればと思っています。
本当に感想ありがとうございました。とても励みになりました。これからも頑張ります。
今作は世界観をがっちり固めたうえで、成長物語をやってみようと試みていたので、話の筋の説得力と、世界観を褒められたのは本当に嬉しいです。
文章のとっつきにくさ等まだまだ問題点もありますが、さらに改稿を重ねる中でもっと面白くできればと思っています。
本当に感想ありがとうございました。とても励みになりました。これからも頑張ります。
- 犬井作
- 2016年 09月13日 00時55分
[一言]
本作、読ませていただいたので感想を書かせていただこうと思います。
初めは古典文学めいた文章と世界観にひたすら酔いしれていた自分がいました。キリスト教。ディストピア。そこに侵入したバベルの民。 物語全体を包み込む世界観がとてつもなく個性的で自分好みでした。
また、ユバルが変化する様子がそれらのモチーフを通じて自然体で語られているところも凄く良いです。
もう、良いって言葉しか出てきません。冒頭を読んでいるだけで興奮を抑えられない作品に出会ったのは本当に久しぶりです。ご質問ですが、PIXVで公開されていた年齢は本当でしょうか? もしそうだとしたら、これは本当に才能の片鱗に触れたとしか言いようがありあせん。
ただ、冒頭のみを読んだだけでは正直、好みが分かれる作品だと思います。でも、最後の最後ですべてをひっくり返されました。
今までの静謐な世界観をすべてひっくり返す、あの美味しい麺類! ここまで、あの麺類を神々しく描いた作品は古今東西存在しないのではないでしょうか? 古き良き時代の日本文学を思い起こさせる世界観をあえてぶち壊す作者さまのセンスには、ひたすら驚きを覚えます。その急展開があるからこそ、ユバルの変化が劇的に読者のもとに曝されるという構成は文句なしに素晴らしいです。
書かれていることはとてもシンプルなのですが、その魅せ方が実に上手い。本当に上質な作品をありがとうございました。
本作、読ませていただいたので感想を書かせていただこうと思います。
初めは古典文学めいた文章と世界観にひたすら酔いしれていた自分がいました。キリスト教。ディストピア。そこに侵入したバベルの民。 物語全体を包み込む世界観がとてつもなく個性的で自分好みでした。
また、ユバルが変化する様子がそれらのモチーフを通じて自然体で語られているところも凄く良いです。
もう、良いって言葉しか出てきません。冒頭を読んでいるだけで興奮を抑えられない作品に出会ったのは本当に久しぶりです。ご質問ですが、PIXVで公開されていた年齢は本当でしょうか? もしそうだとしたら、これは本当に才能の片鱗に触れたとしか言いようがありあせん。
ただ、冒頭のみを読んだだけでは正直、好みが分かれる作品だと思います。でも、最後の最後ですべてをひっくり返されました。
今までの静謐な世界観をすべてひっくり返す、あの美味しい麺類! ここまで、あの麺類を神々しく描いた作品は古今東西存在しないのではないでしょうか? 古き良き時代の日本文学を思い起こさせる世界観をあえてぶち壊す作者さまのセンスには、ひたすら驚きを覚えます。その急展開があるからこそ、ユバルの変化が劇的に読者のもとに曝されるという構成は文句なしに素晴らしいです。
書かれていることはとてもシンプルなのですが、その魅せ方が実に上手い。本当に上質な作品をありがとうございました。
- 投稿者: 退会済み
- 2016年 08月10日 22時21分
管理
感想をくださりありがとうございます!
今作、というより、自分の書くものはかなり好みが分かれると思います。それをここまで褒めていただき、嬉しい限りです。
今作は来年ごろ、長編としてさらに加筆・推敲を重ねる予定です。味わいはすっかり変わるかもしれませんが、機会があればそちらの方も、宜しくお願いします笑
手放しに褒めてもらったのは久しぶりで、画面の前で小躍りするのを必死に抑えつつ返信をしています。変なことを口走っていないか心配です。改めて、ありがとうございました。嬉しかったです!
P.S.年齢についてですが、本当です。現在必死の浪人生活を送っています苦笑
今作、というより、自分の書くものはかなり好みが分かれると思います。それをここまで褒めていただき、嬉しい限りです。
今作は来年ごろ、長編としてさらに加筆・推敲を重ねる予定です。味わいはすっかり変わるかもしれませんが、機会があればそちらの方も、宜しくお願いします笑
手放しに褒めてもらったのは久しぶりで、画面の前で小躍りするのを必死に抑えつつ返信をしています。変なことを口走っていないか心配です。改めて、ありがとうございました。嬉しかったです!
P.S.年齢についてですが、本当です。現在必死の浪人生活を送っています苦笑
- 犬井作
- 2016年 08月10日 23時11分
[一言]
読みました。
いやあ、美味かった! 世界観がしっかり創り込まれたおかげで、食事の場面の混沌がより際立ち、そして何より美味そうに描けています。
ペレグのキャラクター造形が陰影に富んでいることも物語の面白さに寄与していますね。ユバルと彼の対話は読んでいて気持ちいい。少しずつ、しかし急速に成長を遂げていく少年を見守る年長者の視点があることで、骨太のビルドゥングスロマンにもなっている。読んでいて非常に楽しかったです。
どうもごちそうさまでした!
読みました。
いやあ、美味かった! 世界観がしっかり創り込まれたおかげで、食事の場面の混沌がより際立ち、そして何より美味そうに描けています。
ペレグのキャラクター造形が陰影に富んでいることも物語の面白さに寄与していますね。ユバルと彼の対話は読んでいて気持ちいい。少しずつ、しかし急速に成長を遂げていく少年を見守る年長者の視点があることで、骨太のビルドゥングスロマンにもなっている。読んでいて非常に楽しかったです。
どうもごちそうさまでした!
- 投稿者: 退会済み
- 男性
- 2016年 07月31日 16時39分
管理
ありがとうございます!
作品そのものも「孵卵」し成長できるように、とにかく作りこんでみました。結果別物になってしまって、どういう反応が来るのか少し不安でした。いい方向に成長できたようで、ホッとしています。
お粗末様でしたm(__)m
作品そのものも「孵卵」し成長できるように、とにかく作りこんでみました。結果別物になってしまって、どういう反応が来るのか少し不安でした。いい方向に成長できたようで、ホッとしています。
お粗末様でしたm(__)m
- 犬井作
- 2016年 07月31日 18時45分
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