感想一覧
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[良い点]
話の進み方がとても丁寧でした。必要な場面がしっかりと書かれて、それでいてクドくなっていないので読みやすかったです。
そのテンポの良さを邪魔しない情景描写も上手いと思いました。薄暗い部屋と真っ暗な地下道が鮮明に想像できて、とても臨場感を得られました。
[気になる点]
に。で少年が「死にたかったんだ」と語る場面ですが、話が唐突に出てきたように感じました。台詞の前に少年が語ろうとしている前振りのような描写があれば、展開が繋がるように思います。
それから、怪物の全体像が捉えにくかったです。一部分の様子は生々しく描かれていたのですが、全体を見た時にこれは人型なのか、それとも獣のようなのかが分からなかったです。どちらも四肢がある生き物ですので。
[一言]
とても哀しい物語ですね。生き延びた少年の心には鬱々とした罪悪感が募るばかり。救われない悲劇をここに見た心地がします。
壊滅した都市に人を襲う化物。これほどまでに嫌な組み合わせが他にあるでしょうか(バッドエンドの物語としてピッタリだという意味です)。
話の進み方がとても丁寧でした。必要な場面がしっかりと書かれて、それでいてクドくなっていないので読みやすかったです。
そのテンポの良さを邪魔しない情景描写も上手いと思いました。薄暗い部屋と真っ暗な地下道が鮮明に想像できて、とても臨場感を得られました。
[気になる点]
に。で少年が「死にたかったんだ」と語る場面ですが、話が唐突に出てきたように感じました。台詞の前に少年が語ろうとしている前振りのような描写があれば、展開が繋がるように思います。
それから、怪物の全体像が捉えにくかったです。一部分の様子は生々しく描かれていたのですが、全体を見た時にこれは人型なのか、それとも獣のようなのかが分からなかったです。どちらも四肢がある生き物ですので。
[一言]
とても哀しい物語ですね。生き延びた少年の心には鬱々とした罪悪感が募るばかり。救われない悲劇をここに見た心地がします。
壊滅した都市に人を襲う化物。これほどまでに嫌な組み合わせが他にあるでしょうか(バッドエンドの物語としてピッタリだという意味です)。
コメントありがとうございます。
死神の全体像は確かに描写が足りなかったですね。
言っておきますと、ええと多分サイレントヒルというホラーゲームのアブストラクトダディというクリーチャーが姿が近いかなあと思います。
もう少し、描写を加えますね。
死神の全体像は確かに描写が足りなかったですね。
言っておきますと、ええと多分サイレントヒルというホラーゲームのアブストラクトダディというクリーチャーが姿が近いかなあと思います。
もう少し、描写を加えますね。
- 津蔵坂あけび
- 2016年 12月10日 13時57分
[一言]
あ、どーも。
スタートの雰囲気が良かったです。
小物や世界観も良かった。
落ちは今ひとつ。この手のオチが嫌いとかではなく、なんとなく読めたし、ミイラ取りがミイラになる話は、珍しくないです。
ボーイミーツガールなら更にベタベタに、希望の見える終わり方したほうが、読後感がよかったかと思いますしし、相手がフェローさんなのでそれ以上も期待しました。悪くはありませんがフェローさんにしては、書きたいことをそのまま書いた印象です。
この設定はとても素敵な原石です。
とてもワクワクしました。だからこの贅沢な使い方が勿体無いようにぼくは思いました。
まあ、設定作るのが上手いフェローさんなら、これ以上の設定をたくさん作って連載の方へ回しているのでしょうから、これはもってない人のひがみと受け取っておいてくださいまし。
文書はお上手でしたが、二人とも、良い意味でも悪い意味でも子供だなーっと。
子供ってもっと大人びていた方がぼく個人は好みです。これは主観で申し訳ない。
あ、どーも。
スタートの雰囲気が良かったです。
小物や世界観も良かった。
落ちは今ひとつ。この手のオチが嫌いとかではなく、なんとなく読めたし、ミイラ取りがミイラになる話は、珍しくないです。
ボーイミーツガールなら更にベタベタに、希望の見える終わり方したほうが、読後感がよかったかと思いますしし、相手がフェローさんなのでそれ以上も期待しました。悪くはありませんがフェローさんにしては、書きたいことをそのまま書いた印象です。
この設定はとても素敵な原石です。
とてもワクワクしました。だからこの贅沢な使い方が勿体無いようにぼくは思いました。
まあ、設定作るのが上手いフェローさんなら、これ以上の設定をたくさん作って連載の方へ回しているのでしょうから、これはもってない人のひがみと受け取っておいてくださいまし。
文書はお上手でしたが、二人とも、良い意味でも悪い意味でも子供だなーっと。
子供ってもっと大人びていた方がぼく個人は好みです。これは主観で申し訳ない。
私はコンセプトから小説を作るので、このオチ以外にはないと思っています。
この作品は、「人はどう死にたいか」という疑問提起をしております。
読了後は印象が悪いかもしれませんが、希望は見えないようにしたかったです。
生きるための希望を失った人間は、死んだに同じ。結末が見えていながら、それに目をつぶり、同じことを繰り返す人生は屍に同じ。それを刻み付ける演出です。
少年と少女の物語としては、少年にとって、少女が嘘でも希望の象徴として描かれているというのがミソです。
その少年の告白を受けて、死にたくなくなってしまった少女も、あえなく死神に殺される。それは少女が、もっとも望んでいなかった死に方だった。
あそこで崖に突き落としていたほうが、少女は幸せな死に方をしたのだろうか。
いろんなことを少年とともに、読者に考えていただきたいなあと。
この作品は、「人はどう死にたいか」という疑問提起をしております。
読了後は印象が悪いかもしれませんが、希望は見えないようにしたかったです。
生きるための希望を失った人間は、死んだに同じ。結末が見えていながら、それに目をつぶり、同じことを繰り返す人生は屍に同じ。それを刻み付ける演出です。
少年と少女の物語としては、少年にとって、少女が嘘でも希望の象徴として描かれているというのがミソです。
その少年の告白を受けて、死にたくなくなってしまった少女も、あえなく死神に殺される。それは少女が、もっとも望んでいなかった死に方だった。
あそこで崖に突き落としていたほうが、少女は幸せな死に方をしたのだろうか。
いろんなことを少年とともに、読者に考えていただきたいなあと。
- 津蔵坂あけび
- 2016年 12月10日 13時54分
[良い点]
ざっくばらんに言うと、ストーリーが良かった。
話の流れは単純明快で、ふむふむと頷きながら読めるかんじで。
[気になる点]
少し親切すぎるのかな、と。
例えば死神の容貌をみて「死そのもののよう」と言ってしまったのはその後の死神の弱さも相まって一気に重厚さを失ってしまったように思います。
もっと読み手に余長を残して渡して欲しかったなあという。個人の好みでしょうけれど。
登場人物の口調のブレが気になりました。
[一言]
本当に物語自体は面白かったです。
ただ、読後感はおそらく作者さまの意図とはかけ離れているかも思います。
ざっくばらんに言うと、ストーリーが良かった。
話の流れは単純明快で、ふむふむと頷きながら読めるかんじで。
[気になる点]
少し親切すぎるのかな、と。
例えば死神の容貌をみて「死そのもののよう」と言ってしまったのはその後の死神の弱さも相まって一気に重厚さを失ってしまったように思います。
もっと読み手に余長を残して渡して欲しかったなあという。個人の好みでしょうけれど。
登場人物の口調のブレが気になりました。
[一言]
本当に物語自体は面白かったです。
ただ、読後感はおそらく作者さまの意図とはかけ離れているかも思います。
- 投稿者: 退会済み
- 23歳~29歳
- 2016年 11月12日 01時52分
管理
コメントありがとうございます。
親切すぎるですか。
かなり説明を省いて、断片的に物事を書くスタイルなので、そのような指摘を受けるとは思いませんでした。
事実、書くのを迷った部分でして「死神」という名称だけで事足りていましたか。
ご指摘ありがとうございます。
親切すぎるですか。
かなり説明を省いて、断片的に物事を書くスタイルなので、そのような指摘を受けるとは思いませんでした。
事実、書くのを迷った部分でして「死神」という名称だけで事足りていましたか。
ご指摘ありがとうございます。
- 津蔵坂あけび
- 2016年 11月12日 10時59分
[良い点]
冬純祭からお邪魔しました。
主人公と少女の灰色の交流が素晴らしく、ほの暗い雰囲気を醸し出すのもお見事。
カラフルな文章を書く人は多いですが、灰色の文章を貫徹して書ききっている印象。
一徹してテーマに取り込めるのは秀でた能力であり、作者さんの美点のひとつですな。
[気になる点]
死神が弱すぎたのはマイナス。
移動速度が遅くて防御力も低いって、他の人間たちが殺される必然性も弱いし、そもそも主人公にとっては『戦える敵である』という福音ですらある。
少女の絶望と同じような絶望である、というオチすら揺らぐのではないでしょうか?
この展開での妥当なラストは『少年は地上に戻って人々を率いて死神を掃討した』とか、明るいエンディングだと思います。
比較的長期にわたって隔離されてきた=死神は人間を急激に襲うわけではなく、食料などの供給は有る…?
だったら戦い方も有るはずですし、繰り返しになりますが絶望と呼ぶには死神が弱すぎる。 野山の熊未満。
個人的には作中で唐突に現れた崖が、怪物と無関係だったのが致命的だったように思えます。
普通道を塞ぐときに崖にはしませんし、コンクリか何かで塞ぐか、塞ぐだけなら発破でも良いわけですし、崖…はちょっと不自然かなー、と。
この世界観の中で非日常の存在なのは、崖と死神のふたつ。
どちらも説明が作中でなく、リアリティが伴いません。
ここでいうリアリティは『怪物なんてありえない!』って意味じゃなくて、『作品の中のルール』としてのリアリティ。
今まで少女は生存してたのに、少年とふたりで行ったら崖の近くで唐突な死神の登場も、何か理由が欲しいです。
崖が死神たちの巣だったとか、少女の悲鳴で呼び寄せられたとか。
どんなに設定が有っても、作中で表現できない物は読者にとっては無い物と同じ。
説明しないのも手ではありますが、読者が『これはどういうことだろう』と考えさせる要素は提示するのがベターだと思います。
『説明不足』と『考えさせられる』は紙一重。
[一言]
個人的に、なんですが、ちょっと背伸びした文章が散見されます。
書きやすい文章と気合を入れた文章の緩急が付いてないで、ずっとフルパワーの文章。
無理にカッコいい文章を書こうとせず、力を入れるところと抜くところを分けられると、感情のノリが違うと思いました。
執筆活動頑張ってください。
冬純祭からお邪魔しました。
主人公と少女の灰色の交流が素晴らしく、ほの暗い雰囲気を醸し出すのもお見事。
カラフルな文章を書く人は多いですが、灰色の文章を貫徹して書ききっている印象。
一徹してテーマに取り込めるのは秀でた能力であり、作者さんの美点のひとつですな。
[気になる点]
死神が弱すぎたのはマイナス。
移動速度が遅くて防御力も低いって、他の人間たちが殺される必然性も弱いし、そもそも主人公にとっては『戦える敵である』という福音ですらある。
少女の絶望と同じような絶望である、というオチすら揺らぐのではないでしょうか?
この展開での妥当なラストは『少年は地上に戻って人々を率いて死神を掃討した』とか、明るいエンディングだと思います。
比較的長期にわたって隔離されてきた=死神は人間を急激に襲うわけではなく、食料などの供給は有る…?
だったら戦い方も有るはずですし、繰り返しになりますが絶望と呼ぶには死神が弱すぎる。 野山の熊未満。
個人的には作中で唐突に現れた崖が、怪物と無関係だったのが致命的だったように思えます。
普通道を塞ぐときに崖にはしませんし、コンクリか何かで塞ぐか、塞ぐだけなら発破でも良いわけですし、崖…はちょっと不自然かなー、と。
この世界観の中で非日常の存在なのは、崖と死神のふたつ。
どちらも説明が作中でなく、リアリティが伴いません。
ここでいうリアリティは『怪物なんてありえない!』って意味じゃなくて、『作品の中のルール』としてのリアリティ。
今まで少女は生存してたのに、少年とふたりで行ったら崖の近くで唐突な死神の登場も、何か理由が欲しいです。
崖が死神たちの巣だったとか、少女の悲鳴で呼び寄せられたとか。
どんなに設定が有っても、作中で表現できない物は読者にとっては無い物と同じ。
説明しないのも手ではありますが、読者が『これはどういうことだろう』と考えさせる要素は提示するのがベターだと思います。
『説明不足』と『考えさせられる』は紙一重。
[一言]
個人的に、なんですが、ちょっと背伸びした文章が散見されます。
書きやすい文章と気合を入れた文章の緩急が付いてないで、ずっとフルパワーの文章。
無理にカッコいい文章を書こうとせず、力を入れるところと抜くところを分けられると、感情のノリが違うと思いました。
執筆活動頑張ってください。
コメントありがとうございます。
死神は弱すぎましたか。
ただ、どうあってもあの場面で死神に少年は勝つ展開にしたく、また、だからといって街から死神が撤退することもない。少年は、少女が死んだということによって、生きる目的を失い、ただただ結末の分かっている物語を捲るだけの屍のような存在になってしまったとしたいのです。
死神は、ある程度強い方がいいですかね。
この作品のテーマは、「目的のない人生は死んでいるようなものだ」とするようなところにあります。街は政府から隔離され見放されているので、明るいラストは望めないと考えています。
崖は不自然でしたか。ならばここは発破した結果、行き止まりになったことにしましょうかね。ただ、絵では魅せたいので、絵になる舞台を考えます。崖を選んだのはビジュアルも含んでおります。あと少女がそこに身投げをしたいという「少女が望む死」の象徴でもあるので。
崖に死神が現れた理由は、他ならぬ演出上の意図であり、たまたまです。死神は闊歩するとあるので、複数います。全部で何体いるのかまでは言及しませんが、そう言うのなら有象無象にいます。
死神は弱すぎましたか。
ただ、どうあってもあの場面で死神に少年は勝つ展開にしたく、また、だからといって街から死神が撤退することもない。少年は、少女が死んだということによって、生きる目的を失い、ただただ結末の分かっている物語を捲るだけの屍のような存在になってしまったとしたいのです。
死神は、ある程度強い方がいいですかね。
この作品のテーマは、「目的のない人生は死んでいるようなものだ」とするようなところにあります。街は政府から隔離され見放されているので、明るいラストは望めないと考えています。
崖は不自然でしたか。ならばここは発破した結果、行き止まりになったことにしましょうかね。ただ、絵では魅せたいので、絵になる舞台を考えます。崖を選んだのはビジュアルも含んでおります。あと少女がそこに身投げをしたいという「少女が望む死」の象徴でもあるので。
崖に死神が現れた理由は、他ならぬ演出上の意図であり、たまたまです。死神は闊歩するとあるので、複数います。全部で何体いるのかまでは言及しませんが、そう言うのなら有象無象にいます。
- 津蔵坂あけび
- 2016年 11月11日 17時44分
[良い点]
FELLOWさんがよく描いておられる、生きるということという命題がよく書き表されていると思います。
主人公は絶望に落ちてしまいますが、またどうにか立ち上がってほしいです。
[気になる点]
主人公の台詞が大人っぽかったり子供っぽかったりと、若干安定しないところがあるような気がして、何歳ぐらいなのかイメージがわきづらかった点がありました。
[一言]
サイレントヒルでしたかー。サイレンは確かにニアミスでしたね。
FELLOWさんがよく描いておられる、生きるということという命題がよく書き表されていると思います。
主人公は絶望に落ちてしまいますが、またどうにか立ち上がってほしいです。
[気になる点]
主人公の台詞が大人っぽかったり子供っぽかったりと、若干安定しないところがあるような気がして、何歳ぐらいなのかイメージがわきづらかった点がありました。
[一言]
サイレントヒルでしたかー。サイレンは確かにニアミスでしたね。
- 投稿者: 退会済み
- 2016年 11月10日 23時05分
管理
[良い点]
人生の幕引きについて、色々考えさせられるお話でした。
あと一歩が踏み出せない。
自分で死ぬのは怖いから、少年に突き落として欲しい……
少女の願いは、少年に実行の苦悩と罪悪感を背負わせることを躊躇せず、エゴに満ちていますが、死に支配された街では、そうなってしまうのも仕方がないのかな、と悲しくなりました。
でも結局、望まない結末を与えてしまったという別種の罪悪感を植え付けて去ってしまった後味の悪さ。
どっちに転んでも絶望しかない時、一番大切で守りたいものは何なのか。
命以外の大切な尊厳について、命題を与えられたような心地になりました。
学習性無力感。
鉄パイプの物理攻撃で倒せたのに、今まで誰もそうしなかったのは、ビジュアル的に無理そうだったから……?
「絶対無理に決まってる」と言う思い込みで何もできず、どこへも行けなくなるのも怖いです。
いち。の風景描写やカラスの動き、本の件が幻想的で、静謐な閉塞感が味わえました。
死神登場でスプラッタ的なビジュアルが加わると、空気がガラリと変わってスパイ死ー。
[一言]
いち。の風景描写を読んでサイレントヒルかと思いました。
ホラー系のゲームは、弟のプレイをチラ見した程度で未プレイなので元ネタはわかりませんでした。
人生の幕引きについて、色々考えさせられるお話でした。
あと一歩が踏み出せない。
自分で死ぬのは怖いから、少年に突き落として欲しい……
少女の願いは、少年に実行の苦悩と罪悪感を背負わせることを躊躇せず、エゴに満ちていますが、死に支配された街では、そうなってしまうのも仕方がないのかな、と悲しくなりました。
でも結局、望まない結末を与えてしまったという別種の罪悪感を植え付けて去ってしまった後味の悪さ。
どっちに転んでも絶望しかない時、一番大切で守りたいものは何なのか。
命以外の大切な尊厳について、命題を与えられたような心地になりました。
学習性無力感。
鉄パイプの物理攻撃で倒せたのに、今まで誰もそうしなかったのは、ビジュアル的に無理そうだったから……?
「絶対無理に決まってる」と言う思い込みで何もできず、どこへも行けなくなるのも怖いです。
いち。の風景描写やカラスの動き、本の件が幻想的で、静謐な閉塞感が味わえました。
死神登場でスプラッタ的なビジュアルが加わると、空気がガラリと変わってスパイ死ー。
[一言]
いち。の風景描写を読んでサイレントヒルかと思いました。
ホラー系のゲームは、弟のプレイをチラ見した程度で未プレイなので元ネタはわかりませんでした。
コメントありがとうございます。
そして、おめでとうございます。元ネタはサイレントヒルでございます。
死神のビジュアル、鉄パイプという武器。死神が近づいて来た際にラジオにノイズが入る演出。ほとんどの基盤がサイレントヒルに基づいています。
死神はかなり見掛け倒しのところがあります。
なにせ心臓が剥き出しなので……。迫力はありますがね。
このセントリアという街は隔離されていて、死神を退治するための軍や警察は配備されておらず、放置状態です。政府特別配置研究所の事故に端を発している為、人為的に作られた化け物である推察はできますが、この事故自体どうして起こったものなのか書いておりません。死神が作られた経緯も。
ただ、セントリアに残されたものにとっては、死神はまさしく死神であり、恐れるべき死の象徴であるということです。
私たちは、死から逃れることはできませんが、常に明日死ぬかもしれないと考えている人はなかなか少ないと思います。だからこそ、死に支配された街に人生の縮図を見出そうという魂胆で書きました。
序盤の、「自分はどんな風に死にたいのだろう」という少年の疑問。
死神を目の当たりにして「もっと生きたい」と本能的に逃げたこと。
少女に与えられた希望に歓喜し、少女の美しさに心を踊らされ、騙されてもなお一緒にいた時間の楽しさから、少女を責められない。そして少女が少年の優しさに触れ、「さらにもっと生きたい」と思ってしまった。
それもかなわず、少女は殺され、少年は少女の歪んだ願いを叶えられなかったことを嘆き悲しむ。少女を失った少年は、すべてを忘れて結末の分かった道を行き来するだけの存在となった。少年と出会う前の少女の姿をなぞらえるようにして。始終が、死に支配されてなお「生きたい」とどうせ死ぬなら「どう死にたいか」という命題で埋め尽くされているのが、この小説です。
この作品を通して、少年少女にとって人生とは何なのかを考えていただければ、嬉しい限りです。
そして、おめでとうございます。元ネタはサイレントヒルでございます。
死神のビジュアル、鉄パイプという武器。死神が近づいて来た際にラジオにノイズが入る演出。ほとんどの基盤がサイレントヒルに基づいています。
死神はかなり見掛け倒しのところがあります。
なにせ心臓が剥き出しなので……。迫力はありますがね。
このセントリアという街は隔離されていて、死神を退治するための軍や警察は配備されておらず、放置状態です。政府特別配置研究所の事故に端を発している為、人為的に作られた化け物である推察はできますが、この事故自体どうして起こったものなのか書いておりません。死神が作られた経緯も。
ただ、セントリアに残されたものにとっては、死神はまさしく死神であり、恐れるべき死の象徴であるということです。
私たちは、死から逃れることはできませんが、常に明日死ぬかもしれないと考えている人はなかなか少ないと思います。だからこそ、死に支配された街に人生の縮図を見出そうという魂胆で書きました。
序盤の、「自分はどんな風に死にたいのだろう」という少年の疑問。
死神を目の当たりにして「もっと生きたい」と本能的に逃げたこと。
少女に与えられた希望に歓喜し、少女の美しさに心を踊らされ、騙されてもなお一緒にいた時間の楽しさから、少女を責められない。そして少女が少年の優しさに触れ、「さらにもっと生きたい」と思ってしまった。
それもかなわず、少女は殺され、少年は少女の歪んだ願いを叶えられなかったことを嘆き悲しむ。少女を失った少年は、すべてを忘れて結末の分かった道を行き来するだけの存在となった。少年と出会う前の少女の姿をなぞらえるようにして。始終が、死に支配されてなお「生きたい」とどうせ死ぬなら「どう死にたいか」という命題で埋め尽くされているのが、この小説です。
この作品を通して、少年少女にとって人生とは何なのかを考えていただければ、嬉しい限りです。
- 津蔵坂あけび
- 2016年 11月10日 12時32分
[良い点]
緊迫感のある文章が絶望的な雰囲気を醸し出していて、良かったです。心理も情景も含めて描写が巧みです。とても感心しました。
少女が登場して、日常的なやりとりをする場面も、そのあとの絶望を効果的に演出していると思いました。
[気になる点]
少女の絡ませ方にもう一工夫あれば良かったかなと思いました。長編の一部としてなら、これもありですが、短編としてみるなら、少年の生きたいという気持ちを取り戻させるよなアクションがほしかったです。
あくまでも私見です。
[一言]
質の高い作品に巡りあうことは稀なのですが、こういう作品に出会うと刺激になります。
執筆がんばってくださいね。
緊迫感のある文章が絶望的な雰囲気を醸し出していて、良かったです。心理も情景も含めて描写が巧みです。とても感心しました。
少女が登場して、日常的なやりとりをする場面も、そのあとの絶望を効果的に演出していると思いました。
[気になる点]
少女の絡ませ方にもう一工夫あれば良かったかなと思いました。長編の一部としてなら、これもありですが、短編としてみるなら、少年の生きたいという気持ちを取り戻させるよなアクションがほしかったです。
あくまでも私見です。
[一言]
質の高い作品に巡りあうことは稀なのですが、こういう作品に出会うと刺激になります。
執筆がんばってくださいね。
感想ありがとうございます。
このお話は、夏のホラーに投稿していながら、かなりホラー以外の場所に力を入れました。
少女は、少年にとって「希望」の象徴です。それも束の間に消え失せるけれど、それでも少年は少女の望むことをしてあげたかった。ここで少女の望むことは、結局彼女の納得のいく死に方だったわけですが、それを彼女を失いたくないと拒んでしまったため、結果として彼女の望まない結果「死神に殺される」となってしまうのです。その後悔で少年は泣いています。
彼女が死んでしまったことを、泣いているのではなく、彼女が望む死に方をできなかったことに泣いている。こんな理由で泣けるのは、ふたりともが明日をも知れぬ死神の街で生きているからでしょう。
最後、結局少年が少女と同じように、自分を騙して生きることを選んだのは、死にたいけれど、死にきれないという思いです。
でも結果を知っていながら、それを忘れたふりをして同じことを繰り返すのは、生きていると言えるのでしょうか。難しいところです。
このお話は、夏のホラーに投稿していながら、かなりホラー以外の場所に力を入れました。
少女は、少年にとって「希望」の象徴です。それも束の間に消え失せるけれど、それでも少年は少女の望むことをしてあげたかった。ここで少女の望むことは、結局彼女の納得のいく死に方だったわけですが、それを彼女を失いたくないと拒んでしまったため、結果として彼女の望まない結果「死神に殺される」となってしまうのです。その後悔で少年は泣いています。
彼女が死んでしまったことを、泣いているのではなく、彼女が望む死に方をできなかったことに泣いている。こんな理由で泣けるのは、ふたりともが明日をも知れぬ死神の街で生きているからでしょう。
最後、結局少年が少女と同じように、自分を騙して生きることを選んだのは、死にたいけれど、死にきれないという思いです。
でも結果を知っていながら、それを忘れたふりをして同じことを繰り返すのは、生きていると言えるのでしょうか。難しいところです。
- 津蔵坂あけび
- 2016年 08月09日 21時39分
[良い点]
ビジュアルに訴えてくるような筆致で、迫力がありました。
[気になる点]
>>おびただしい量の地を垂れ流しに
>>「方向はどちらでも、ただまっずぐに進めばいい」
重箱の隅をつつくようですが、誤字があります。
[一言]
短いのに、濃厚な映画を観たような気分になりました。
文章だけでも身の毛のよだつような死神ですが、もし映像で見たら、と考えるとより怖くなりました。
ビジュアルに訴えてくるような筆致で、迫力がありました。
[気になる点]
>>おびただしい量の地を垂れ流しに
>>「方向はどちらでも、ただまっずぐに進めばいい」
重箱の隅をつつくようですが、誤字があります。
[一言]
短いのに、濃厚な映画を観たような気分になりました。
文章だけでも身の毛のよだつような死神ですが、もし映像で見たら、と考えるとより怖くなりました。
感想ありがとうございます。
また誤字の指摘もありがとうございます。直ちに修正いたしました。
この作品はホラーというより、幻想文学として書いた作品なので、あくまでもホラーはひとつの要素程度にとどめております。
映画のように受け取っていただけたとは、作者冥利に尽きます。
また誤字の指摘もありがとうございます。直ちに修正いたしました。
この作品はホラーというより、幻想文学として書いた作品なので、あくまでもホラーはひとつの要素程度にとどめております。
映画のように受け取っていただけたとは、作者冥利に尽きます。
- 津蔵坂あけび
- 2016年 08月01日 23時13分
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