感想一覧
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朝から泣いちゃいました。
母と娘って、同性ならではの葛藤があるような気がします。親子でありながら、一番親しい同性の友人としての立場も求められるというか……。こじれる必要のない場面でもややこしくなりがちな関係性ですから、こんな深い傷を負ってしまった時にお互いの気持ちを思いやるのは難しいかもしれません。お互いに一生懸命なのに、少しずれてしまうとどうやってもすれ違ってしまう切なさと、ようやくそのお互いを縛りつけた閉じた世界が解放されたことに、どこかホッとした気持ちがあります。もう中身は空っぽの小瓶ですが、失ってしまったのではなく、新しい世界に旅立ったのだと思えました。
朝から泣いちゃいました。
母と娘って、同性ならではの葛藤があるような気がします。親子でありながら、一番親しい同性の友人としての立場も求められるというか……。こじれる必要のない場面でもややこしくなりがちな関係性ですから、こんな深い傷を負ってしまった時にお互いの気持ちを思いやるのは難しいかもしれません。お互いに一生懸命なのに、少しずれてしまうとどうやってもすれ違ってしまう切なさと、ようやくそのお互いを縛りつけた閉じた世界が解放されたことに、どこかホッとした気持ちがあります。もう中身は空っぽの小瓶ですが、失ってしまったのではなく、新しい世界に旅立ったのだと思えました。
- 投稿者: 石河 翠@「運命の番を嫌う訳あり娘は拒めない」配信中
- 2017年 03月13日 14時55分
石川 翠さま
感想とレビューをありがとうございました。
母と娘は親子でありながら、同性の友人でもあるという翠さんの感想。全くその通りだと思います。仲が良いけど、こじれると大変。距離のちかさがネックとなるような気がします。
本作は男女で読んだ時の感想が、面白い程にまっぷたつに別れました。
男性は主に寂しさを感じ、女性は解放を感じる方が多かったです。なので翠さんの「閉じた世界が解放されたことに、ホッとした気持ちがあります」という感想に、女性ならではの視点を感じました。
「新しい世界に旅立ったのだ」は書きながらわたしが思った事でした。
発表後の物語りは読んでくださった方のもの。そういう信念の元に書いておりますが、やはり同じように感じ取っていただけると、書き手としては感動もひとしおです。改めてありがとうございました。
感想とレビューをありがとうございました。
母と娘は親子でありながら、同性の友人でもあるという翠さんの感想。全くその通りだと思います。仲が良いけど、こじれると大変。距離のちかさがネックとなるような気がします。
本作は男女で読んだ時の感想が、面白い程にまっぷたつに別れました。
男性は主に寂しさを感じ、女性は解放を感じる方が多かったです。なので翠さんの「閉じた世界が解放されたことに、ホッとした気持ちがあります」という感想に、女性ならではの視点を感じました。
「新しい世界に旅立ったのだ」は書きながらわたしが思った事でした。
発表後の物語りは読んでくださった方のもの。そういう信念の元に書いておりますが、やはり同じように感じ取っていただけると、書き手としては感動もひとしおです。改めてありがとうございました。
- カラスウリ
- 2017年 03月13日 20時46分
[一言]
途中は時間の経過がはやいなあとぼんやりと思いましたが、それも調子よく読み進められるという点で、この作品のよさなのでしょう。
最後のシーンがとても印象深く、涙がポロポロ出てきました。
綺麗な情景が頭の中に浮かんで、幻想的な世界に誘われました。
とても気に入りました。
途中は時間の経過がはやいなあとぼんやりと思いましたが、それも調子よく読み進められるという点で、この作品のよさなのでしょう。
最後のシーンがとても印象深く、涙がポロポロ出てきました。
綺麗な情景が頭の中に浮かんで、幻想的な世界に誘われました。
とても気に入りました。
- 投稿者: 退会済み
- 2017年 02月28日 12時32分
管理
スノーポーさま
感想ありがとうございます。
最期のシーンを書きたいがために、プロットを練った作品です。なのであのシーンで泣いてくださるとはっ!! カラスウリが嬉し泣きしそうです。PC前で「やったぜ!!」と拳を握っております。
なろうで書いていて、最もスランプにはまったものでした。スノーポーさんより「調子よく読み進められる」と書いていただき、ほっとしております。
感想ありがとうございます。
最期のシーンを書きたいがために、プロットを練った作品です。なのであのシーンで泣いてくださるとはっ!! カラスウリが嬉し泣きしそうです。PC前で「やったぜ!!」と拳を握っております。
なろうで書いていて、最もスランプにはまったものでした。スノーポーさんより「調子よく読み進められる」と書いていただき、ほっとしております。
- カラスウリ
- 2017年 02月28日 21時31分
[一言]
母に対する同性ゆえの冷めた見方が印象的でした。
反抗してしまうのわかるなあと思いつつ、触ったら怒るあたりお母さんも小瓶大切にしてるじゃん! 気づいてあげてみっちゃん! と、歯がゆい気持ちで読んでいました。
強くならなければ生きていけないし、娘も育てられない。そうは言っても辛くなることもあって、小瓶に縋ったのだろうなと思いました。
母とはいっても全員が全員「母は強し」ではないと。
もしくは皆その裏側に悲しみだったり寂しさだったりを隠しているのだろうなと。
それを知るのは、同じだけの人生を歩みきった頃なのかもしれません。
娘を手放した50歳くらい(推定)の母の気持ちが理解できるようになるのが、ちょうど同じく50歳を過ぎたあたりなのかもな、と思いました。
年をとるごとに見方の変わりそうなお話で、また読みたいと思いました。
多分またひっそりと読みに来ます。
稚拙な感想失礼しました。
母に対する同性ゆえの冷めた見方が印象的でした。
反抗してしまうのわかるなあと思いつつ、触ったら怒るあたりお母さんも小瓶大切にしてるじゃん! 気づいてあげてみっちゃん! と、歯がゆい気持ちで読んでいました。
強くならなければ生きていけないし、娘も育てられない。そうは言っても辛くなることもあって、小瓶に縋ったのだろうなと思いました。
母とはいっても全員が全員「母は強し」ではないと。
もしくは皆その裏側に悲しみだったり寂しさだったりを隠しているのだろうなと。
それを知るのは、同じだけの人生を歩みきった頃なのかもしれません。
娘を手放した50歳くらい(推定)の母の気持ちが理解できるようになるのが、ちょうど同じく50歳を過ぎたあたりなのかもな、と思いました。
年をとるごとに見方の変わりそうなお話で、また読みたいと思いました。
多分またひっそりと読みに来ます。
稚拙な感想失礼しました。
加代さま
感想ありがとうございます。
みっちゃんママの裏側にあるかもしれない、「悲しみ」や「寂しさ」まで感じ取っていただき大変嬉しいです。
家族は全てを理解し、通じ合えるわけではない。家族という近すぎる距離ゆえに、見えない、見えづらい関係もあると思っています。親にしてもらって当たり前。側にいてもらって当たり前。その当たり前が実は大変奇跡的な繋がりであり、親もまた悩み、迷う存在であったのだと。子どもが気づくのは加代さんのおっしゃる通り、年を経てからなのかもしれません。
親と子どもの立場でも読み方が違うかもしれません。今後の参考になりました!
感想ありがとうございます。
みっちゃんママの裏側にあるかもしれない、「悲しみ」や「寂しさ」まで感じ取っていただき大変嬉しいです。
家族は全てを理解し、通じ合えるわけではない。家族という近すぎる距離ゆえに、見えない、見えづらい関係もあると思っています。親にしてもらって当たり前。側にいてもらって当たり前。その当たり前が実は大変奇跡的な繋がりであり、親もまた悩み、迷う存在であったのだと。子どもが気づくのは加代さんのおっしゃる通り、年を経てからなのかもしれません。
親と子どもの立場でも読み方が違うかもしれません。今後の参考になりました!
- カラスウリ
- 2016年 10月07日 09時07分
[一言]
こんにちは、カラスウリ様。
感慨深く、読ませていただきました。
感想を書きたいんですが、ごめんなさい…なんだか上手く言葉に出来ません。
ちょっとみつきに感情移入しすぎちゃって。
母と娘、同性だから解る部分と、同性だから嫌悪する部分。受け入れようとする気持ちと、排斥したい気持ち。
自分の人生を生きようとする母と反発する娘。母と娘だから…の葛藤。どちらの気持ちも分かるし、どちらも悪い訳じゃない。
そんな母娘の心の隙間に小瓶がいたのでしょうか。
「こんなもの」と思いながらも、夫であり父であった人の思い出の品であり、糧になり、そして残された二人のきずなになっていたのかもしれませんね。
波の向こうに消えて行った蝶たちは戻ることは無いけれど、みつきの心の中に溜まっていた積年の想いを、届けたかった人へ運んでくれたと思っています。
どこかとぼけた源さん、彼はどんな想いで、この母娘を見ていたんでしょうね。
すみません、こんな感想で。
次回作も、楽しみにしていますね。
蛇足ですが、私は「ultra tiger」には到底及ばない小物ですので、その後二度とバザー委員をすることはありませんでした。でんでんででんでん。
こんにちは、カラスウリ様。
感慨深く、読ませていただきました。
感想を書きたいんですが、ごめんなさい…なんだか上手く言葉に出来ません。
ちょっとみつきに感情移入しすぎちゃって。
母と娘、同性だから解る部分と、同性だから嫌悪する部分。受け入れようとする気持ちと、排斥したい気持ち。
自分の人生を生きようとする母と反発する娘。母と娘だから…の葛藤。どちらの気持ちも分かるし、どちらも悪い訳じゃない。
そんな母娘の心の隙間に小瓶がいたのでしょうか。
「こんなもの」と思いながらも、夫であり父であった人の思い出の品であり、糧になり、そして残された二人のきずなになっていたのかもしれませんね。
波の向こうに消えて行った蝶たちは戻ることは無いけれど、みつきの心の中に溜まっていた積年の想いを、届けたかった人へ運んでくれたと思っています。
どこかとぼけた源さん、彼はどんな想いで、この母娘を見ていたんでしょうね。
すみません、こんな感想で。
次回作も、楽しみにしていますね。
蛇足ですが、私は「ultra tiger」には到底及ばない小物ですので、その後二度とバザー委員をすることはありませんでした。でんでんででんでん。
加純さま
感想ありがとうございます。
そんなにもみっちゃんに感情移入してくださって、書きてとしましては嬉しい限りです。良くも悪くも母と娘は、互いに意識し、愛情を抱きつつ、嫌悪する対象なのかもしれません。これだけ多くの方々が、それぞれの家族像を元に、感想をお寄せくださる事に感謝感激です。加純さんのご意見も、わたしにとっては大切な宝物です。
源さんを「とぼけた」と言っていただけるとは! 性格悪い! が先行する登場人物なので驚きです。加純さん懐ひろいですね!! これは源さんを狂言回しに連作を書いても、読んでもらえるかもしれませんね。希望がでてまいりました。
感想ありがとうございます。
そんなにもみっちゃんに感情移入してくださって、書きてとしましては嬉しい限りです。良くも悪くも母と娘は、互いに意識し、愛情を抱きつつ、嫌悪する対象なのかもしれません。これだけ多くの方々が、それぞれの家族像を元に、感想をお寄せくださる事に感謝感激です。加純さんのご意見も、わたしにとっては大切な宝物です。
源さんを「とぼけた」と言っていただけるとは! 性格悪い! が先行する登場人物なので驚きです。加純さん懐ひろいですね!! これは源さんを狂言回しに連作を書いても、読んでもらえるかもしれませんね。希望がでてまいりました。
- カラスウリ
- 2016年 10月03日 08時50分
[良い点]
なんだろう? 目が潤む結末でした。
[気になる点]
前半部分のみですが、「……! 」のように会話文の文末、感嘆符の後ろに空白がある文が何個か見当たりました。
またすでに指摘が上がって直されているようですが、アップした当初のセエタアの表記は私も違和感を感じました。(確か、前半の一部分だけだったので……)
[一言]
本当はアップされてすぐ読んだのですが、感想書くのが遅れました。
気になるところはありましたが、さすがカラスウリさん。一万字超の作品でも一気に読めました。
最後小瓶に詰めた言葉が蝶の姿となり舞い飛ぶ様子、幻想的な風景がすんなりとイメージできました。
言葉の蝶を放ち、親の言葉を再生することは今まで触れられなかった思い出に浸れる瞬間でもありますし、同時に小瓶との決別、永遠の別れのように思えます。
親の言葉を心に刻み込めたことがせめてもの救いでした。
きれいな情景で終わっていますが、蝶が全て飛び去った後、彼女には何が残るのか。そんなことを考えるとなんだか悲しい結末に思えてなりません。
なんだろう? 目が潤む結末でした。
[気になる点]
前半部分のみですが、「……! 」のように会話文の文末、感嘆符の後ろに空白がある文が何個か見当たりました。
またすでに指摘が上がって直されているようですが、アップした当初のセエタアの表記は私も違和感を感じました。(確か、前半の一部分だけだったので……)
[一言]
本当はアップされてすぐ読んだのですが、感想書くのが遅れました。
気になるところはありましたが、さすがカラスウリさん。一万字超の作品でも一気に読めました。
最後小瓶に詰めた言葉が蝶の姿となり舞い飛ぶ様子、幻想的な風景がすんなりとイメージできました。
言葉の蝶を放ち、親の言葉を再生することは今まで触れられなかった思い出に浸れる瞬間でもありますし、同時に小瓶との決別、永遠の別れのように思えます。
親の言葉を心に刻み込めたことがせめてもの救いでした。
きれいな情景で終わっていますが、蝶が全て飛び去った後、彼女には何が残るのか。そんなことを考えるとなんだか悲しい結末に思えてなりません。
暁さま
感想ありがとうございます。
それと本作が「完結」の形をとれたのは、暁さんのおかげでもあります。
9/19の活動報告。弱気なわたしに「楽しみに待っています」の言葉をかけて下さいました。多分暁さんとしましては、何気ない一言であったのでしょう。あの時わたしは実のところ、本作の完結を半分投げておりました。毎月投稿はしないでも良いわけだし、書いていて、いまひとつ乗り切れない作品でありました。謂わばあの日の活動報告は「今回おとすかも」のフラグ的要素でもありました。けれど暁さんの一言で、(それに深い意味などなくても)最後のさいご、作品と向き合い踏ん張る事ができました。本当にありがとうございました。
まずご指摘の点。セーター表記は訂正しておきました。錫さん、暁さんありがとうございます。台詞の空白部分。今日中に確認後、修正したいと思います。
短篇と銘打っての一万文字超えは、読者に対して本当に面目ない。と思ってしまうのですが「一気に読めた」と言っていただきほっとしております。
ラストの主人公の解釈は、面白い程男女で感想が別れている様に思えます。
男性の方はラストに悲観的要素をより多く感じているようです。一方女性方になると、母親からの呪縛から解き放たれてのスタートを感じる感想を目にします。わたしの作品で、ここまで感想が男女で別れるのは初めてかもしれません。「母」と「娘」というテーマのせいかもしれません。面白いです。
わたしにとって物語は、発表して読んでいただいた瞬間から読者のものです。なのでどちらの感想を抱いても、間違いでも正解でもありません。ラストにナニかを感じ取ってさえいただければ、そこでわたしの作業はお終いです。
「小瓶との決別、永遠の別れ」は、わたしの思いと同じです。小瓶は空っぽになって、不思議な力を宿すことは二度とないと思います。
感想ありがとうございます。
それと本作が「完結」の形をとれたのは、暁さんのおかげでもあります。
9/19の活動報告。弱気なわたしに「楽しみに待っています」の言葉をかけて下さいました。多分暁さんとしましては、何気ない一言であったのでしょう。あの時わたしは実のところ、本作の完結を半分投げておりました。毎月投稿はしないでも良いわけだし、書いていて、いまひとつ乗り切れない作品でありました。謂わばあの日の活動報告は「今回おとすかも」のフラグ的要素でもありました。けれど暁さんの一言で、(それに深い意味などなくても)最後のさいご、作品と向き合い踏ん張る事ができました。本当にありがとうございました。
まずご指摘の点。セーター表記は訂正しておきました。錫さん、暁さんありがとうございます。台詞の空白部分。今日中に確認後、修正したいと思います。
短篇と銘打っての一万文字超えは、読者に対して本当に面目ない。と思ってしまうのですが「一気に読めた」と言っていただきほっとしております。
ラストの主人公の解釈は、面白い程男女で感想が別れている様に思えます。
男性の方はラストに悲観的要素をより多く感じているようです。一方女性方になると、母親からの呪縛から解き放たれてのスタートを感じる感想を目にします。わたしの作品で、ここまで感想が男女で別れるのは初めてかもしれません。「母」と「娘」というテーマのせいかもしれません。面白いです。
わたしにとって物語は、発表して読んでいただいた瞬間から読者のものです。なのでどちらの感想を抱いても、間違いでも正解でもありません。ラストにナニかを感じ取ってさえいただければ、そこでわたしの作業はお終いです。
「小瓶との決別、永遠の別れ」は、わたしの思いと同じです。小瓶は空っぽになって、不思議な力を宿すことは二度とないと思います。
- カラスウリ
- 2016年 10月02日 07時43分
[一言]
こんにちはー!
とても良かったです。泣けました(娘のスイミングの待ち時間に読んだので、堪えましたが)。
私自身も、幼い頃に父を亡くしております。なのでねえ……。すごくわかります。母親に関する感情もですね、……わかります。
もういい大人になって、自分の家庭をつくっていても、それでも(というか、だからこそ、かな?)母の影響が、いい意味でも悪い意味でも深く及んでいることに気づかされます。
創作していると、特に、そうですね。書いているうちに、父を亡くしたこと、父を亡くした母に育てられたことが、こんなに自分のなかに深く根付いているのかと感じます。
母という存在は大きいです。どんなに反発しても、子どもである以上は、彼女に捨てられたら生きていけないのです。彼女がいなくなれば露頭に迷うのです。子どもはそれをちゃんとわかっているので。
大人になってから、記録されていた、記憶にはない父の肉声と、幼い頃の自分の声を聞いたことがあるのですが。あれは、なんともいえない、ぐっとくるものがあります。瓶を開けるシーンが他人事とは思えなかった。
はたして。何にも縛られずに生きている人なんているのでしょうか。自分を縛るものを自覚しているか、否か。呑まれてしまうか、うまく折り合いをつけてやっていくか。
私の母も、「突然大切なひとを失った」という経験に、縛られているような気がします。がむしゃらに仕事と子育てに邁進している頃は前を向いて進んでいけても、子どもが巣立ってひとりになったとき、歳をとって弱った今、ぶり返すものがあるようです。
人生は難しいなあ……。
自分語りみたいになってすみません。それだけ、色々感じるものがありました。読ませていただけてよかったです。
こんにちはー!
とても良かったです。泣けました(娘のスイミングの待ち時間に読んだので、堪えましたが)。
私自身も、幼い頃に父を亡くしております。なのでねえ……。すごくわかります。母親に関する感情もですね、……わかります。
もういい大人になって、自分の家庭をつくっていても、それでも(というか、だからこそ、かな?)母の影響が、いい意味でも悪い意味でも深く及んでいることに気づかされます。
創作していると、特に、そうですね。書いているうちに、父を亡くしたこと、父を亡くした母に育てられたことが、こんなに自分のなかに深く根付いているのかと感じます。
母という存在は大きいです。どんなに反発しても、子どもである以上は、彼女に捨てられたら生きていけないのです。彼女がいなくなれば露頭に迷うのです。子どもはそれをちゃんとわかっているので。
大人になってから、記録されていた、記憶にはない父の肉声と、幼い頃の自分の声を聞いたことがあるのですが。あれは、なんともいえない、ぐっとくるものがあります。瓶を開けるシーンが他人事とは思えなかった。
はたして。何にも縛られずに生きている人なんているのでしょうか。自分を縛るものを自覚しているか、否か。呑まれてしまうか、うまく折り合いをつけてやっていくか。
私の母も、「突然大切なひとを失った」という経験に、縛られているような気がします。がむしゃらに仕事と子育てに邁進している頃は前を向いて進んでいけても、子どもが巣立ってひとりになったとき、歳をとって弱った今、ぶり返すものがあるようです。
人生は難しいなあ……。
自分語りみたいになってすみません。それだけ、色々感じるものがありました。読ませていただけてよかったです。
夜野さま
感想ありがとうございます。
わたしは成人してからですが、突然父を亡くしました。わたしは社会人。父は年金生活で暢気な毎日を送っておりました。
朝。「今日は生ゴミの日だよ」と玄関で別れ、帰って来ると父は一人で亡くなっていました。その時のドアを開けた瞬間の廊下の暗さや、夜なのに開けっ放しの掃き出し窓。電気のついていない居間で、ハムスターがからからと廻し車で遊ぶ音。恐ろしい程鮮明に思いだせます。
その後はまだ職場にいる母へ。遠方で働いている妹へ。と連絡をし、気がつくとお葬式でした。
「予期せぬ別れ」は今でもしっかりとわたしのなかに根ざしています。夜野さんとは別の意味で、書けば書くだけ様々な場面で顔をだしてきます。『家族』に縛られないひとは、いないのかもしれません。誰もが誰かの影響を受けて暮らしている。そして親の影響ほど、ふかく、濃いものはない。そんなベースがあって書いた物語です。それが夜野さんの心のどこかに触れたのならば。それは書き手として至上の喜びであります。
感想ありがとうございます。
わたしは成人してからですが、突然父を亡くしました。わたしは社会人。父は年金生活で暢気な毎日を送っておりました。
朝。「今日は生ゴミの日だよ」と玄関で別れ、帰って来ると父は一人で亡くなっていました。その時のドアを開けた瞬間の廊下の暗さや、夜なのに開けっ放しの掃き出し窓。電気のついていない居間で、ハムスターがからからと廻し車で遊ぶ音。恐ろしい程鮮明に思いだせます。
その後はまだ職場にいる母へ。遠方で働いている妹へ。と連絡をし、気がつくとお葬式でした。
「予期せぬ別れ」は今でもしっかりとわたしのなかに根ざしています。夜野さんとは別の意味で、書けば書くだけ様々な場面で顔をだしてきます。『家族』に縛られないひとは、いないのかもしれません。誰もが誰かの影響を受けて暮らしている。そして親の影響ほど、ふかく、濃いものはない。そんなベースがあって書いた物語です。それが夜野さんの心のどこかに触れたのならば。それは書き手として至上の喜びであります。
- カラスウリ
- 2016年 10月01日 15時05分
[良い点]
蝶は人の魂と言いますから、言霊であってもいいのですね。冬の荒海に飛ぶ蝶。
一万字を越えるとありましたが、苦も無く読了できました。文章だけでなく、メッセージがしっかりしているのだと思います。
みつきさんは年齢からしてバブル景気を体験したあたりの女性。家族の問題だけでなく、国内でも大きな変化があったのを目の当たりにしてきた人ですね。
たとえ、現在のみつきさんが独身であったとしても、今後孤独感にさいなまれはしないだろうと受け取れるようなラストでした。
蝶は人の魂と言いますから、言霊であってもいいのですね。冬の荒海に飛ぶ蝶。
一万字を越えるとありましたが、苦も無く読了できました。文章だけでなく、メッセージがしっかりしているのだと思います。
みつきさんは年齢からしてバブル景気を体験したあたりの女性。家族の問題だけでなく、国内でも大きな変化があったのを目の当たりにしてきた人ですね。
たとえ、現在のみつきさんが独身であったとしても、今後孤独感にさいなまれはしないだろうと受け取れるようなラストでした。
恵美子さま
感想ありがとうございます。
はい、まさしくみっちゃんはバブル景気の頃の女性です。なので黒や灰色の服ばかり……のくだりは、当時のデザイナーズブランドを着こなしていた女性たちをイメージして書きました。(全身真っ黒のマヌカンさんは怖かった……)
みっちゃんが独身か配偶者がいるかは設定していません。ただ子どもはいない設定でした。なので籍はいれない恋人(内縁の夫)は、いるかもしれません。ラストでみっちゃんは海ではなく、天に向かって叫んでいます。ここできっと彼女は、それまでの母親に対するわだかまりを捨てられたと思います。
メッセージがしっかりしているとの感想。大変嬉しいです。ありがとうございました。
感想ありがとうございます。
はい、まさしくみっちゃんはバブル景気の頃の女性です。なので黒や灰色の服ばかり……のくだりは、当時のデザイナーズブランドを着こなしていた女性たちをイメージして書きました。(全身真っ黒のマヌカンさんは怖かった……)
みっちゃんが独身か配偶者がいるかは設定していません。ただ子どもはいない設定でした。なので籍はいれない恋人(内縁の夫)は、いるかもしれません。ラストでみっちゃんは海ではなく、天に向かって叫んでいます。ここできっと彼女は、それまでの母親に対するわだかまりを捨てられたと思います。
メッセージがしっかりしているとの感想。大変嬉しいです。ありがとうございました。
- カラスウリ
- 2016年 10月01日 14時21分
[一言]
女性とはしたたかな生き物です。生きる為に、子を育てる為に強くならねばならない。主人を亡くしても、強く生きていかねばならない。時に生来の美しさを武器に、時に優しくしてくれる男性を頼りに。そんな母親に反抗心を抱くみっちゃんの気持ちも良く分かります。親は親であって、同性を意識するものではなく、まして劣等感を抱くものではない。そんな拗れた親子関係にハラハラしながら文字を追っていました。
ラストの小瓶から蝶たちが飛び立つシーンはとても綺麗ですね。少しずつ色味の違う蝶たちが、過去の言葉と父の気持ちをポロポロとこぼしていく。
強く生きていかねばと思っている母も、弱気になる時もある。そんな折にぽろっと、小瓶に亡くした夫を馳せて言葉を紡ぐ。うう、泣ける……。
みっちゃんが知るにはとても長い時間がかかってしまいましたね。だけど、知れるだけ良かったのかもしれない。親と子は関係が深い分、危うい。愛と憎しみは表裏一体。みっちゃんは、少し救われたでしょうか。彼女が撮る写真に、鮮やかな青の、暖かい海の景色が加わればと思います。
ミサイさんでしたか。……性格わるっ!! もうちょっと可愛げがないと厳しい!! あ、ツンデレ要員ですかね。デレお願いします。
女性とはしたたかな生き物です。生きる為に、子を育てる為に強くならねばならない。主人を亡くしても、強く生きていかねばならない。時に生来の美しさを武器に、時に優しくしてくれる男性を頼りに。そんな母親に反抗心を抱くみっちゃんの気持ちも良く分かります。親は親であって、同性を意識するものではなく、まして劣等感を抱くものではない。そんな拗れた親子関係にハラハラしながら文字を追っていました。
ラストの小瓶から蝶たちが飛び立つシーンはとても綺麗ですね。少しずつ色味の違う蝶たちが、過去の言葉と父の気持ちをポロポロとこぼしていく。
強く生きていかねばと思っている母も、弱気になる時もある。そんな折にぽろっと、小瓶に亡くした夫を馳せて言葉を紡ぐ。うう、泣ける……。
みっちゃんが知るにはとても長い時間がかかってしまいましたね。だけど、知れるだけ良かったのかもしれない。親と子は関係が深い分、危うい。愛と憎しみは表裏一体。みっちゃんは、少し救われたでしょうか。彼女が撮る写真に、鮮やかな青の、暖かい海の景色が加わればと思います。
ミサイさんでしたか。……性格わるっ!! もうちょっと可愛げがないと厳しい!! あ、ツンデレ要員ですかね。デレお願いします。
猫の玉三郎さま
感想ありがとうございます。
母親サイドの心情にまで感想をよせてくださり、嬉しい限りであります。
妻を亡くした夫は途端生きる気力を削がれるらしいですけど、夫に先立たれた女性は、したたかに生きる傾向が強いらしいです。みっちゃんのママさんがまさしくそういう女性をモデルに、描きました。けれども心が弱る時もある。そんな時は意識せずに、小瓶に向かって呟いていたのでしょうね。
ミサイさんは、もはやツンデレではなく『ツンドラ』レベルですから。デレはないでしょうね……やれやれ。ミサイさんを主人公に、彼の造る記憶を閉じ込める瓶(壷)を取り巻く人々のヒューマンドラマを今回のような短篇でシリーズにしたかったのですが。いかんせん性格が悪過ぎて、挫折しました。
感想ありがとうございます。
母親サイドの心情にまで感想をよせてくださり、嬉しい限りであります。
妻を亡くした夫は途端生きる気力を削がれるらしいですけど、夫に先立たれた女性は、したたかに生きる傾向が強いらしいです。みっちゃんのママさんがまさしくそういう女性をモデルに、描きました。けれども心が弱る時もある。そんな時は意識せずに、小瓶に向かって呟いていたのでしょうね。
ミサイさんは、もはやツンデレではなく『ツンドラ』レベルですから。デレはないでしょうね……やれやれ。ミサイさんを主人公に、彼の造る記憶を閉じ込める瓶(壷)を取り巻く人々のヒューマンドラマを今回のような短篇でシリーズにしたかったのですが。いかんせん性格が悪過ぎて、挫折しました。
- カラスウリ
- 2016年 10月01日 14時10分
[一言]
失ったものを取り戻そうとするのに手遅れな歳はあるのだろうかと考えました。歳を取り、若者風の青臭さを失ったからといって、人は特別賢くなれるわけでもないし、また哀しさや切なさから逃れられるわけでもないことを深く考えさせれました。
失ったものを取り戻そうとするのに手遅れな歳はあるのだろうかと考えました。歳を取り、若者風の青臭さを失ったからといって、人は特別賢くなれるわけでもないし、また哀しさや切なさから逃れられるわけでもないことを深く考えさせれました。
実茂さま
感想ありがとうございます。
自分が年をとっていくと、「こんなにも未熟なのか」とまざまざと思います。
子どもだった頃。大人は立派で、力強く、迷わない人間なのかと思っていました。全然違います。時々ものすごく子どもっぽい自分に、呆れます。
失ったものを取り戻すのにも。やりたい道を見つけるのにも。自分らしく生きていくのにも。手遅れはないと思いたいです。ただ実茂さんのおっしゃる通り、「哀しさや切なさから逃れられるわけでもない」ので、そういう思いをしっかりと受け止めて判断していける。歩いていける、大人でありたいです。わたしも、みっちゃんも。
感想ありがとうございます。
自分が年をとっていくと、「こんなにも未熟なのか」とまざまざと思います。
子どもだった頃。大人は立派で、力強く、迷わない人間なのかと思っていました。全然違います。時々ものすごく子どもっぽい自分に、呆れます。
失ったものを取り戻すのにも。やりたい道を見つけるのにも。自分らしく生きていくのにも。手遅れはないと思いたいです。ただ実茂さんのおっしゃる通り、「哀しさや切なさから逃れられるわけでもない」ので、そういう思いをしっかりと受け止めて判断していける。歩いていける、大人でありたいです。わたしも、みっちゃんも。
- カラスウリ
- 2016年 10月01日 11時17分
[一言]
素敵なお話でした、幻想的で。
クライマックスの蝶が飛ぶシーンの書き込みには、作者の気合が感じられました。伝わってきましたよ、ここが書きたかった!っていうのが。
それにしても、現在の主人公の年齢にビックリしました。
冒頭のシーンで勝手に20〜30代の女の人を想像していたというのもあり…
主人公は50過ぎということになりますが、結婚はしてるのか、子どもはいるのか…など、余計な心配をしてしまいました。
何となく描写からは、独身の雰囲気が伝わってきたのですが、だとしたら、本当に余計ではあるけれど、その歳まで、亡き父と、母への想いと、小瓶の約束だけを杖に1人で生きてきたのか…それは切なすぎるなと…そして、おかあさーん、おとうさーんと叫ぶ…。
どうか現在の主人公が幸せであってくれたらと願わずにいられません。
母親が、小瓶に娘への想いを呟いていたエピソードにはグッときました。亡き父と、小瓶をアンカーに、娘と母親がうまく繋がったなぁと。そのあたりのまとめ方は、やはり見事です。
素敵なお話でした、幻想的で。
クライマックスの蝶が飛ぶシーンの書き込みには、作者の気合が感じられました。伝わってきましたよ、ここが書きたかった!っていうのが。
それにしても、現在の主人公の年齢にビックリしました。
冒頭のシーンで勝手に20〜30代の女の人を想像していたというのもあり…
主人公は50過ぎということになりますが、結婚はしてるのか、子どもはいるのか…など、余計な心配をしてしまいました。
何となく描写からは、独身の雰囲気が伝わってきたのですが、だとしたら、本当に余計ではあるけれど、その歳まで、亡き父と、母への想いと、小瓶の約束だけを杖に1人で生きてきたのか…それは切なすぎるなと…そして、おかあさーん、おとうさーんと叫ぶ…。
どうか現在の主人公が幸せであってくれたらと願わずにいられません。
母親が、小瓶に娘への想いを呟いていたエピソードにはグッときました。亡き父と、小瓶をアンカーに、娘と母親がうまく繋がったなぁと。そのあたりのまとめ方は、やはり見事です。
臨さま
感想ありがとうございます。
みっちゃんは、かなり反抗心が強いお嬢ちゃんであったと思います。成績が良い為か、不良少女めいた反抗はしません。「お母さんのように、ピンクや赤なんてわたしは着ない。男のひとに、ちやほやされるなんて馬鹿みたい」そう考えて己の道を突き進んで行ったのでしょう。
今50代という事は、コムサなどの黒い服が流行った世代です。巷ではディンクスがもてはやされておりました。精一杯強がって自立した女。誰かに寄りかからなくとも、生きていける女だったのでしょう。でも内心はこっそりと、母親の愛くるしさに憧れていたはず。そこが素直になれなかった。母と娘の呪縛ですね。
最後に思いっきり、みっちゃんには天にむかって叫んでもらいました。肩の力を抜いて、生きていって良いんだよ。そんな思いで子どものように叫んでもらいました。きっと大丈夫だと思います。
臨さんの優しい感想が胸に染みました。ありがとうございます。
感想ありがとうございます。
みっちゃんは、かなり反抗心が強いお嬢ちゃんであったと思います。成績が良い為か、不良少女めいた反抗はしません。「お母さんのように、ピンクや赤なんてわたしは着ない。男のひとに、ちやほやされるなんて馬鹿みたい」そう考えて己の道を突き進んで行ったのでしょう。
今50代という事は、コムサなどの黒い服が流行った世代です。巷ではディンクスがもてはやされておりました。精一杯強がって自立した女。誰かに寄りかからなくとも、生きていける女だったのでしょう。でも内心はこっそりと、母親の愛くるしさに憧れていたはず。そこが素直になれなかった。母と娘の呪縛ですね。
最後に思いっきり、みっちゃんには天にむかって叫んでもらいました。肩の力を抜いて、生きていって良いんだよ。そんな思いで子どものように叫んでもらいました。きっと大丈夫だと思います。
臨さんの優しい感想が胸に染みました。ありがとうございます。
- カラスウリ
- 2016年 10月01日 11時10分
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