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[良い点]
滅びに際して退廃的かつ諦観の漂う世界で、ひたむきに生きる美しさ、生きることへの真摯さ、生命の儚さが克明に描かれている様に心が震えました。
[一言]
純文学の大御所である谷崎潤一郎を捕まえて、彼は自分と同じ脚フェチだ! 仲間だ!とか言っちゃう馬鹿の戯言としてご照覧ください。

ただ只管に美しい作品において、生に対する生々しさが希薄なように感じられました。人間の醜悪さや、生に対する執着、悪あがきなど負の面の描写があれば、少女の純真さ、真摯さが際立ったのではないかと思います。

詩的で美しい退廃の美、茶道の詫び寂びにも通ずる作風に敢えて汚点を添えるのは躊躇われるところではあるのですがね(笑)
  • 投稿者: 退会済み
  • 2016年 11月14日 14時50分
管理
 雷電さん、『指切り』より続けてのご感想、本当にありがとうございます。

“滅びに際して退廃的かつ諦観の漂う世界で、ひたむきに生きる美しさ、生きることへの真摯さ、生命の儚さが克明に描かれている様に心が震えました”
“ただ只管に美しい作品において、生に対する生々しさが希薄なように感じられました。人間の醜悪さや、生に対する執着、悪あがきなど負の面の描写があれば、少女の純真さ、真摯さが際立ったのではないかと思います”

 私の紡ぐ文章を、ここまで深く読んでくださるとは……。まるで心の中まで読まれているかのような、そんな気恥ずかしさを感じています。
 そこで、本来ならば明かすつもりなどなかったのですが、この作品についての真を表明することで、返信とさせていただきたいと思います。

 作品完成当時、『ムーン・インパクト』(まだ副題はありませんでした)は、原稿用紙300枚ほどの中編SF小説でした。それを、jNGPのテーマ部門(確かテーマが“つき”だった年です)に応募するため、規定枚数まで削ったのです。
 削った箇所は、雷電さんご指摘のとおりの“人間の醜悪さや、生に対する執着、悪あがきなど負の面の描写”です。
 それら全てを刮ぎ落とし、何とか自分なりに考える“純文学”(こちらもご指摘のとおり、表現における“美”です)を目指して完成させたのが、本作『ムーン・インパクト ~月が落ちる日~』だったのです。
 結果については、情けないことに2次で落選。
 ですが、私はこの作品を大変気に入っています。何故なら、ここまで手間がかかった小説は、私のハードディスク内に他にありませんから。
 そして、本日、こうして雷電さんより、私の心情を代弁してくださるかのようなご感想を頂戴したことで、漸く、『ムーン・インパクト ~月が落ちる日~』も日の目を見ることができました。謹んで深謝いたします。
  • 直井 倖之進
  • 2016年 11月14日 16時51分
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