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[良い点]
前作には無かった、陽太がトロンボーンを持ってる場面があって嬉しいです。磨いているだけでしたが(~_~;)
私は公立中でホルンを吹いていたのですが、マウスピースも学校の備品でございました。しょっちゅう落として差し込む部分が凹むのは、きっと金管あるある…。あの部分だけ買うという発想が今の今まで無かったので、その手があったか、という感じです。

今作は陽太と月乃の両親のことが掘り下げられていて、二人の姿かたちが私の中でより明確になりました。
陽太は父親から、月乃は母親から名前をもらってるんですね。陽と月は太陽と月という意味でしょうか。一見逆のイメージがありますが、陽太がレシーバだからこそ月乃がトランスミッタとして生きる、という関係性を考えるとしっくりくる名前です。

千円か五百円で悩む陽太。なんて中学生らしい悩み。山伏候補生と交流を深めるようになったきっかけを知ることが出来てよかったです。やっぱりバスが絡んでくるんですね。二人を語る上で登下校の過酷さは外せません。

ランちゃんの過去には涙涙でした。だいちゃんに全てを打ち明けられる日が来るといいですねぇ(T_T)
そういえば、意識して読むとランちゃんの方言が似非東北弁というのは分かるような気がしないでもありません。おら東京さ行ぐだ、みたいなことでしょうか。

荒巻は詐欺が生き甲斐だったのかなぁと思ってます。これまで手に入れた金があれば、銀行の利子だけでもかなりのものでしょうし。宗教に的をしぼっているあたり、寂しかったのかな。信者同士って、血が繋がってなくても家族、というイメージがあるので。

今作は前作にも増して、作者様の知識や哲学が随所にちりばめられているように感じました。家族に見せる自分と、他人に見せる自分は分ける。服装で判断する人もいる、という部分とか。個性があって大変よいと思います。

あと、今回も下着の話がありましたね。ふっふっふ…。次作にもあると見た。
[気になる点]
未だに能力のあれやこれが理解しきれていないのですが、陽太が月乃の能力を借りて生中継しますよね。トランスミッタは言葉だけに特化してるわけじゃなくて、映像を送ることも出来るということでしょうか。

あと、県立峰が先中等高等学校の通称がなぜ県立なのかな、と気になりました。多分私の住んでいる地域にこの学校があったら、峰中、峰高、と呼んでいると思います。県立学校といえば峰が先、という感じで定着したのですかね。
[一言]
駐在の山本さんが出てこなくて残念です。残念だったので光人さんと山本さんが知り合ったらどうなるかちょっと妄想しました。握手をしても山本さんの過去は訛りが強すぎて光人さん困惑、というところまで考えて満足しました。ありがとうございました(?)
パプリカ剣士 様
感想ありがとう御座います。


自分もかつて金管チームの一員でしたが
その辺は大げさに言うと 文化の違い なのかも知れませんね。
学校の楽器を使うほぼ全員が、マウスピースのみは自分用でした。
チューバなんてマウスピースだけで五,〇〇〇円以上する、とか。
変に入れ物に凝ってみたり、とか。
楽器の演奏シーンはなんとか今の「旧校舎」でいれたいなと思ってます。


一部、月乃の名前に誤字があるのは
実はお母さんの名前を決めるまでは設定的に
読みが つきの と つきよ でブレていたから。
……作者が混乱してどうする、と言う話ではありますが

双子なので太陽と月、くらいの感じだったのですが
パプリカさんに立派な設定を作ってもらったので
今後はそれで通していこうと思いますw



中学の時には1,000円は結構な大金。
結構見栄はりな陽太君にニヤニヤしてもらえたら。


ランちゃんの言葉はまるで標準語も「地域の言葉」も話せず困った彼女が
頑張って話していた、あれでも“標準語に近い言葉”です。
今は大人になって世間に揉まれたので、もう標準語は話せますが、
逆に今でも仙台弁を話せないので普段はあのしゃべり方です。
でも山形弁は普通に喋ります。


能力自体は一番詳しいと思われる愛宕博士が「行方不明」。
ランちゃんも断片的な資料を引き継いだに過ぎず
当人達はそもそもお話にならないのですが。
トランスミッタは言葉や画像をイメージとして“投げつける”ようです。
大丈夫です。月乃はもちろん、作者も良くわかっていませんw


県立の略称は単純に近所に県立の学校が無いから。くらいの感じで
近所のおばちゃん達がお茶を飲みながら、

「県立にいけると近いのにねぇ、ウチのは莫迦だから」
「おらほさ(この町には)高校、無いんだおんねぇ」

みたいな会話をしているのものと思われます。
地元以外ではきっと 峰ヶ崎 とか
校名に入ってるのは珍しいので 中高 とか
言われてるんではないでしょうか。


そしてまさかの山本さん推し!
日夜、町内を自転車や小さいパトカーでぐるぐる回ってるはずですが。
えーと山本さん、「旧校舎」で出番。あったかな……。



毎回、小説の“作品解説”のような感想をありがとうございます。
ここまで読み込んでくれる方が居てくれて、とても心強いです!
と言うよりは単純にうれしいです!
何回も読み直してニヤニヤしてます!!


これからもよろしくお願いいたします。
[良い点]
 クライマックスの盛り上がりに関心させられました。
 これは素晴らしいと思います。
[一言]
 田舎の風景シリーズについては全て同じ感想になりそうだったので、評価だけをと思っていたのですが、一言だけつけ加えさせて頂きます。
まにふぁく茶 様
感想を頂きありがとう御座います。

誰にも言ったことは無かったのですが
本作の後半は個人的にも

良くできた。

と、珍しく自分でも思っている部分なので
そこを褒めて頂けるのはとてもうれしいです。
きちんと読み込んで頂いて本当に感謝いたしております。


今後ともよろしくお願いいたします。
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