感想一覧
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[一言]
とても面白かった。
ありがとうございました。
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ありがとうございました。
エピソード84
>けだもの様
お返事がたいへん遅くなり失礼いたしました。
読んでくださってありがとうございます!
物語に心を動かしていただけて嬉しいです。
お返事がたいへん遅くなり失礼いたしました。
読んでくださってありがとうございます!
物語に心を動かしていただけて嬉しいです。
- キュノスーラ
- 2024年 06月03日 20時11分
[良い点]
おかしいぞ。どういうことだ。
毎話泣かされてる。
おかしいぞ。どういうことだ。
毎話泣かされてる。
エピソード67
[良い点]
読んでいる間、この時代、この土地の空気を吸っているようでした。
言葉、詩には魂が籠もり、歌が人の心を動かすうねりになるさまは、鳥肌が立つようでした。
そして自分が生み出した詩を裏切らない、裏切れないと、苦しみながら戦いの場に挑む臆病だったカルキノスの言葉への誠実さと誇りが、彼を本物の詩人にしたのだと感じました。
技を磨き詩の力で聴衆を熱狂させたいと単純に願っていただけの青年が、状況の後押しもあったとはいえ、人々を揺り動かす歌の力を得たとき、喜び勇むと思いきや、自身が信じていない歌に後押しされて死地に向かった戦士たちを裏切らず、戦地に挑み尊敬を集め、戦いの後に「歌えない。俺は、もう」「歌いたくないんだ……」と慟哭するシーンに、彼の傷の深さが窺い知れました。
逃げずに戦ったのは自分の歌と、その歌の下で戦い死んだ友たちを裏切らないため、歌えないほど傷ついたのは信じていない歌で周りと自分を鼓舞したことで自分の心を裏切ったため、とも感じました。
そして、眠る彼の傍で小さな声で歌うアクシネに、人々を戦いに駆り立てもするし癒しもする、歌の力を感じました。
言霊の国でありながら、価値を下げるような言葉のやり取りが入り乱れている昨今、このような物語を読めて本当に良かったです。
全ての登場人物が生き生きと躍動し、必死に生と死、誇りと尊厳をかけた戦いを紡いでいる物語に、どちらが正しいとか間違っているとか関係なく、心を奪われる時間でした。
読んでいる間、この時代、この土地の空気を吸っているようでした。
言葉、詩には魂が籠もり、歌が人の心を動かすうねりになるさまは、鳥肌が立つようでした。
そして自分が生み出した詩を裏切らない、裏切れないと、苦しみながら戦いの場に挑む臆病だったカルキノスの言葉への誠実さと誇りが、彼を本物の詩人にしたのだと感じました。
技を磨き詩の力で聴衆を熱狂させたいと単純に願っていただけの青年が、状況の後押しもあったとはいえ、人々を揺り動かす歌の力を得たとき、喜び勇むと思いきや、自身が信じていない歌に後押しされて死地に向かった戦士たちを裏切らず、戦地に挑み尊敬を集め、戦いの後に「歌えない。俺は、もう」「歌いたくないんだ……」と慟哭するシーンに、彼の傷の深さが窺い知れました。
逃げずに戦ったのは自分の歌と、その歌の下で戦い死んだ友たちを裏切らないため、歌えないほど傷ついたのは信じていない歌で周りと自分を鼓舞したことで自分の心を裏切ったため、とも感じました。
そして、眠る彼の傍で小さな声で歌うアクシネに、人々を戦いに駆り立てもするし癒しもする、歌の力を感じました。
言霊の国でありながら、価値を下げるような言葉のやり取りが入り乱れている昨今、このような物語を読めて本当に良かったです。
全ての登場人物が生き生きと躍動し、必死に生と死、誇りと尊厳をかけた戦いを紡いでいる物語に、どちらが正しいとか間違っているとか関係なく、心を奪われる時間でした。
月野円さま
ご感想ありがとうございます!
人の魂をふるわす言葉の力、人の思いを超えて巨大なうねりを起こしてゆく言葉の力……
自ら発した言葉が、自分自身と、周囲の人々の運命を動かしてゆく、そのことと向き合った男の物語でした。
そのことに、心を動かされたと言っていただけて、とても嬉しいです。
彼は、どんなに苦しくとも、決して自分自身の歌を裏切らなかった。
ご感想をいただき、歌を、物語を語る者はそうでなくてはならないのだと、私自身もあらためて思いました。
歌によって引き裂かれることとなった彼のそばに静かに寄り添うのは、アクシネの歌……
物語は終わっても、いつか彼の心が歌によって癒される日が来ることを、祈らずにはいられません。
心のこもったお言葉、本当にありがとうございました!
ご感想ありがとうございます!
人の魂をふるわす言葉の力、人の思いを超えて巨大なうねりを起こしてゆく言葉の力……
自ら発した言葉が、自分自身と、周囲の人々の運命を動かしてゆく、そのことと向き合った男の物語でした。
そのことに、心を動かされたと言っていただけて、とても嬉しいです。
彼は、どんなに苦しくとも、決して自分自身の歌を裏切らなかった。
ご感想をいただき、歌を、物語を語る者はそうでなくてはならないのだと、私自身もあらためて思いました。
歌によって引き裂かれることとなった彼のそばに静かに寄り添うのは、アクシネの歌……
物語は終わっても、いつか彼の心が歌によって癒される日が来ることを、祈らずにはいられません。
心のこもったお言葉、本当にありがとうございました!
- キュノスーラ
- 2022年 06月20日 19時34分
[良い点]
軽妙な語り口から一気に引き込まれておおきな事件おおきな事件と起きていき、一晩で読んでしまった。
[気になる点]
話としては読み終わったいた全体を振り返って眺めるとかなり暗い話なのに、コメディリリーフの多さやみんなの会話の自然な流れで重たくなりすぎず、だからこそ最後がのしかかる。
これがいいのか悪いのかわからない。
[一言]
これは第1部完だと思う。彼は託宣を真実にし、歴史に名を残したけれど、彼自身のために何も成し遂げていない。彼が歌ったことを彼は信じていないし、彼が本当に歌いたいこともまだ歌えてはいないまま歌から遠ざかり歌を手放しているので。
託宣の将軍にはなり終えた。次は、詩人にならなければいけない、詩人に戻らなければならない、彼個人の精神的な旅が、ある、と、思う。
軽妙な語り口から一気に引き込まれておおきな事件おおきな事件と起きていき、一晩で読んでしまった。
[気になる点]
話としては読み終わったいた全体を振り返って眺めるとかなり暗い話なのに、コメディリリーフの多さやみんなの会話の自然な流れで重たくなりすぎず、だからこそ最後がのしかかる。
これがいいのか悪いのかわからない。
[一言]
これは第1部完だと思う。彼は託宣を真実にし、歴史に名を残したけれど、彼自身のために何も成し遂げていない。彼が歌ったことを彼は信じていないし、彼が本当に歌いたいこともまだ歌えてはいないまま歌から遠ざかり歌を手放しているので。
託宣の将軍にはなり終えた。次は、詩人にならなければいけない、詩人に戻らなければならない、彼個人の精神的な旅が、ある、と、思う。
- 投稿者: のえ
- 2019年 07月11日 09時54分
>のえ様
「一晩で読んでしまった」とのお言葉、とても光栄です!
Twitterでもいただきました、続きを……とのお言葉も、とても嬉しかったです。それだけ、物語に入り込んで、彼と共に長い道を歩いてくださったからこそのお言葉と噛みしめています。
しかし、この物語はここで終わります。
正確にいえば、彼らの人生という物語は続いてゆくはずだけれど、私が語る部分はここでおしまいということです。
テュルタイオスは、スパルタに実在したといわれる詩人です。
彼が残したとされる歌は、西洋古典叢書『エレゲイア詩集』で、日本語で読むことができます。
もしも機会がありましたら、物語に出てきた彼の詩と、『エレゲイア詩集』に載っている彼の詩を、ぜひ読み比べていただきたいです。
私は彼の歌を初めて見たときに腹が立ちました。こんなものは戦争プロパガンダじゃないかと。
しかし、その後で「彼は、なぜこんな詩をうたうことになったのだろう」と感じ、彼が残したとされる詩と、当時の情勢を語る史料をもとに、この物語を語りました。
彼が残した詩は限られています。
まったくちがう内容の詩を創作すれば、これはテュルタイオスの物語ではなくなってしまう、だから続きは語れない、と感じます。
そして、詩人は、自分が歌った詩を背負っていかなくてはならない。
「これがいいのか悪いのかわからない」
そう仰っていただいたことは、そのまま、私が感じていたことです。
求められた、そうしたかった、やるべきことを、彼はやった。
それは、いいことだったのか、悪いことだったのか、そもそも、そんな判断がつけられるものなのか?
私は語り終えたとき、そう感じました。
同じことを感じていただけて、嬉しいです。
本当にありがとうございました。
「一晩で読んでしまった」とのお言葉、とても光栄です!
Twitterでもいただきました、続きを……とのお言葉も、とても嬉しかったです。それだけ、物語に入り込んで、彼と共に長い道を歩いてくださったからこそのお言葉と噛みしめています。
しかし、この物語はここで終わります。
正確にいえば、彼らの人生という物語は続いてゆくはずだけれど、私が語る部分はここでおしまいということです。
テュルタイオスは、スパルタに実在したといわれる詩人です。
彼が残したとされる歌は、西洋古典叢書『エレゲイア詩集』で、日本語で読むことができます。
もしも機会がありましたら、物語に出てきた彼の詩と、『エレゲイア詩集』に載っている彼の詩を、ぜひ読み比べていただきたいです。
私は彼の歌を初めて見たときに腹が立ちました。こんなものは戦争プロパガンダじゃないかと。
しかし、その後で「彼は、なぜこんな詩をうたうことになったのだろう」と感じ、彼が残したとされる詩と、当時の情勢を語る史料をもとに、この物語を語りました。
彼が残した詩は限られています。
まったくちがう内容の詩を創作すれば、これはテュルタイオスの物語ではなくなってしまう、だから続きは語れない、と感じます。
そして、詩人は、自分が歌った詩を背負っていかなくてはならない。
「これがいいのか悪いのかわからない」
そう仰っていただいたことは、そのまま、私が感じていたことです。
求められた、そうしたかった、やるべきことを、彼はやった。
それは、いいことだったのか、悪いことだったのか、そもそも、そんな判断がつけられるものなのか?
私は語り終えたとき、そう感じました。
同じことを感じていただけて、嬉しいです。
本当にありがとうございました。
- キュノスーラ
- 2019年 07月11日 21時22分
[良い点]
昨日から今日で、一気読みしてしまいました。
スパルタの地の熱い叙事詩に引き込まれました……!
[一言]
初めは「うわ、脳筋国家ひでぇwww」とか笑う余裕があったのですが、中盤から涙のシーンの連続でした……!
お兄さんを亡くした時の、アクシネの悲嘆が、真っ直ぐなキャラだけに辛かったです。
彼女、本当に無垢で可愛らしい、油断ならない方ですね。
カルキノスの隣に彼女がいて良かったと、ラストを見ていて痛感しました。
テオンも、グラウコスも、キュニスカも。
何よりお兄さん。
みんな、愛しく感じています。
冥府でも訓練とか試合とかやっていそうなスパルタ人たちですが、どうか幸せな冥府ライフを送っていて欲しいです(笑)
昨日から今日で、一気読みしてしまいました。
スパルタの地の熱い叙事詩に引き込まれました……!
[一言]
初めは「うわ、脳筋国家ひでぇwww」とか笑う余裕があったのですが、中盤から涙のシーンの連続でした……!
お兄さんを亡くした時の、アクシネの悲嘆が、真っ直ぐなキャラだけに辛かったです。
彼女、本当に無垢で可愛らしい、油断ならない方ですね。
カルキノスの隣に彼女がいて良かったと、ラストを見ていて痛感しました。
テオンも、グラウコスも、キュニスカも。
何よりお兄さん。
みんな、愛しく感じています。
冥府でも訓練とか試合とかやっていそうなスパルタ人たちですが、どうか幸せな冥府ライフを送っていて欲しいです(笑)
52万字を一気読みしてくださったとは……! ありがとうございます!
カルキノスも、ロバに乗りスパルタにやってきたその日には、自分自身が歩くことになる運命の道の険しさなど、知る由もなかったことでしょう……
アクシネさんは、私にとっても大好きな人物です。
彼女がいなければ、カルキノスは、自分の道を歩き切ることはできなかったと思います。
また、カルキノスを支えたスパルタの男たち、女たち、そして奴隷たち……
「みんな愛しく感じている」とのお言葉、ありがとうございます。
それぞれの命を燃やし尽くした人々の生きざまに、心を動かしていただけて嬉しいです。
本当に、冥府でも熱く競技を繰り広げてほしいですね!
嬉しきご感想、本当にありがとうございました!
カルキノスも、ロバに乗りスパルタにやってきたその日には、自分自身が歩くことになる運命の道の険しさなど、知る由もなかったことでしょう……
アクシネさんは、私にとっても大好きな人物です。
彼女がいなければ、カルキノスは、自分の道を歩き切ることはできなかったと思います。
また、カルキノスを支えたスパルタの男たち、女たち、そして奴隷たち……
「みんな愛しく感じている」とのお言葉、ありがとうございます。
それぞれの命を燃やし尽くした人々の生きざまに、心を動かしていただけて嬉しいです。
本当に、冥府でも熱く競技を繰り広げてほしいですね!
嬉しきご感想、本当にありがとうございました!
- キュノスーラ
- 2019年 01月23日 20時35分
[良い点]
面白かった。
最後は少し悲しいけれど、とてもいい話だった。
[一言]
お疲れさまカルキノス、アクシア。
面白かった。
最後は少し悲しいけれど、とてもいい話だった。
[一言]
お疲れさまカルキノス、アクシア。
読んでくださって、ありがとうございます(拝)
「面白かった」とのお言葉、とても嬉しいです……!
カルキノスとアクシネさんに、いたわりのお言葉もありがとうございます。
寄り添う二人の未来に幸福があるように、と、私も願わずにはいられません。
このたびは、あたたかきお言葉、本当にありがとうございました!
「面白かった」とのお言葉、とても嬉しいです……!
カルキノスとアクシネさんに、いたわりのお言葉もありがとうございます。
寄り添う二人の未来に幸福があるように、と、私も願わずにはいられません。
このたびは、あたたかきお言葉、本当にありがとうございました!
- キュノスーラ
- 2019年 01月22日 20時46分
[良い点]
文章が脳筋じゃないスパルタ(`・ω・´)
[一言]
タイトルをどうしようか、と考えられている時からこの物語を見守り夢中で追いかけさせていただきました。
物語に終わりがある事が、ちょっと寂しいです。
さて、支離滅裂になるのを覚悟で、熱いうちに感想をぶつけさせていただきます。
はじめはコメディが始まったのかと思っていたら、あれよあれと言う間に壮大で複雑なヒューマンドラマが展開し、気が付いた時には物語の中を駆けながら『言葉を紡ぐとはどういう事か』『自由とはなにか』『勇気とは』『死とは』と様々な難問をぶつけられてしまった様な気がします。
序盤お尻を痛がるカルキノスが登場した時には、彼の成長がこんなにも大きく、辛いものになるとは全く予想していなかったです。
スパルタの男達に、もみくちゃにされ、てんやわんやして(とても楽しかった。黒いスープ!)、それでも出来る事をしようと必死で立ち回り、ついには心を通い合わせていっていた時の彼を思い出すと、ラストがとても切ない……。
「俺の詩はすごい!なんにも矛盾点なんてないっ俺すごい」って言えちゃう人間だったら良かったのにと思います。それじゃダメで、カルキノスではなくなってしまうんですけど、なんかそれだけ彼を好きだったって事で、よろしくお願いします。
登場人物全員が生き生きとしていて、一人一人に物語を背負っていて皆好きでした。皆ちょっと憎めないところがあったり、ギャグと紙一重な程誇り高かったり……。
アクシネがいっちばん好きです!!
彼女が登場すると物語がパッと謎の希望で明るくなる。けれど悲しみもとてもストレートに伝えてくるキャラで油断なりませんでした。愛おしいです。
グナタイナにライトが当たるところがとても好きでした。
執念の熱さが凄かったです。
アリストメネスを欺くためとはいえ、主人へ対する悪口を吐くところ、本音も混じっていたんだろうなぁと思いました。
次に好きなのはヘイラへの潜伏のところです。
自由を手に入れる為に戦う人々との交流がハラハラドキドキ、と共になんて辛いんだろうと思いました。
これが無かったら、カルキノスの気持ちも……微かにでも軽かったんじゃないかなぁと思います。
戦うのはどちらも人間であるということ、奴隷にも心や守りたいものがあるということ、自分の当たり前が当たり前ではなかったと気付くカルキノスの戦いは、話が進む程に逃げ場がなくてキリキリと締め上げられている気持ちでした。(ヘリオドラの行方が超気になる……凄く魅力的なキャラでした)
メギロスの戦いもカッコ良かったです。
王様の「ああ、やった」に、満足そうなメギロスのシーンがとても誇り高くて切なくて、ヘイラを攻めて良いのか?という罪悪感を更に混乱させてきました。
でもこのシーンでどっちかが勝しか無いんだ、とも思わされました。(ああ、でもミノン!!辛い)
ラスボス?Tさん含めスパルタの奴隷たち(ネタバレの為こう呼びます)の事は、奴隷解放の為に戦っているアリストメネスの存在を知ってなんでスパルタにいるんだろうって思っていました。物理的に自由がなかったのだと思うのですが、なんか内側からじわじわ来ないのかなと思ってたら、じわじわじゃなくてズッバーン!!って来た!!最後の最後に(物語的には)納得のいく展開でした。
神託によってとてつもないものを背負ってしまったカルキノスに、今後なにかご褒美があればいいのになと思ってやみません。アクシネの無垢な愛情が救いです。
いつか、守りたいと思い守った人々や土地がもたらす明るい景色を見渡し、心癒していって欲しいなぁと思います。
まだまだ名セリフや名シーンを上げたりしたいですが、まだこの物語を知らずこれから紐解く幸せな読者様の為に我慢します。
とても一言では語りつくせませんが、素晴らしい物語でした。
完走お疲れ様です。
凄く寂しいです。たくさんの感動をありがとうございました。
ではでは、乱筆失礼しました。
文章が脳筋じゃないスパルタ(`・ω・´)
[一言]
タイトルをどうしようか、と考えられている時からこの物語を見守り夢中で追いかけさせていただきました。
物語に終わりがある事が、ちょっと寂しいです。
さて、支離滅裂になるのを覚悟で、熱いうちに感想をぶつけさせていただきます。
はじめはコメディが始まったのかと思っていたら、あれよあれと言う間に壮大で複雑なヒューマンドラマが展開し、気が付いた時には物語の中を駆けながら『言葉を紡ぐとはどういう事か』『自由とはなにか』『勇気とは』『死とは』と様々な難問をぶつけられてしまった様な気がします。
序盤お尻を痛がるカルキノスが登場した時には、彼の成長がこんなにも大きく、辛いものになるとは全く予想していなかったです。
スパルタの男達に、もみくちゃにされ、てんやわんやして(とても楽しかった。黒いスープ!)、それでも出来る事をしようと必死で立ち回り、ついには心を通い合わせていっていた時の彼を思い出すと、ラストがとても切ない……。
「俺の詩はすごい!なんにも矛盾点なんてないっ俺すごい」って言えちゃう人間だったら良かったのにと思います。それじゃダメで、カルキノスではなくなってしまうんですけど、なんかそれだけ彼を好きだったって事で、よろしくお願いします。
登場人物全員が生き生きとしていて、一人一人に物語を背負っていて皆好きでした。皆ちょっと憎めないところがあったり、ギャグと紙一重な程誇り高かったり……。
アクシネがいっちばん好きです!!
彼女が登場すると物語がパッと謎の希望で明るくなる。けれど悲しみもとてもストレートに伝えてくるキャラで油断なりませんでした。愛おしいです。
グナタイナにライトが当たるところがとても好きでした。
執念の熱さが凄かったです。
アリストメネスを欺くためとはいえ、主人へ対する悪口を吐くところ、本音も混じっていたんだろうなぁと思いました。
次に好きなのはヘイラへの潜伏のところです。
自由を手に入れる為に戦う人々との交流がハラハラドキドキ、と共になんて辛いんだろうと思いました。
これが無かったら、カルキノスの気持ちも……微かにでも軽かったんじゃないかなぁと思います。
戦うのはどちらも人間であるということ、奴隷にも心や守りたいものがあるということ、自分の当たり前が当たり前ではなかったと気付くカルキノスの戦いは、話が進む程に逃げ場がなくてキリキリと締め上げられている気持ちでした。(ヘリオドラの行方が超気になる……凄く魅力的なキャラでした)
メギロスの戦いもカッコ良かったです。
王様の「ああ、やった」に、満足そうなメギロスのシーンがとても誇り高くて切なくて、ヘイラを攻めて良いのか?という罪悪感を更に混乱させてきました。
でもこのシーンでどっちかが勝しか無いんだ、とも思わされました。(ああ、でもミノン!!辛い)
ラスボス?Tさん含めスパルタの奴隷たち(ネタバレの為こう呼びます)の事は、奴隷解放の為に戦っているアリストメネスの存在を知ってなんでスパルタにいるんだろうって思っていました。物理的に自由がなかったのだと思うのですが、なんか内側からじわじわ来ないのかなと思ってたら、じわじわじゃなくてズッバーン!!って来た!!最後の最後に(物語的には)納得のいく展開でした。
神託によってとてつもないものを背負ってしまったカルキノスに、今後なにかご褒美があればいいのになと思ってやみません。アクシネの無垢な愛情が救いです。
いつか、守りたいと思い守った人々や土地がもたらす明るい景色を見渡し、心癒していって欲しいなぁと思います。
まだまだ名セリフや名シーンを上げたりしたいですが、まだこの物語を知らずこれから紐解く幸せな読者様の為に我慢します。
とても一言では語りつくせませんが、素晴らしい物語でした。
完走お疲れ様です。
凄く寂しいです。たくさんの感動をありがとうございました。
ではでは、乱筆失礼しました。
>梨鳥ふるり様
この物語の、まさに夜明け前から夕映え、そして夜までを見届けてくださってありがとうございます。
熱き御感想、本当に嬉しいです!!
私は物語を書くとき「その人はどんな人で、何を考え、何をしたのか」と、人の生きざまを語ることを一番考えています。
梨鳥さまが、それぞれの登場人物について、彼ら、彼女らの命が輝いた瞬間を見つけてくださったことに、感動しています。
最後の黄金の落日、そして夜の訪れは、スパルタが隆盛へと向かう中でのカルキノスの哀しみと、彼が過ごしてゆく静かな休息のときを象徴しているのかもしれません。
やってくる夜は、絶望の暗闇ではなく、静かに星々が輝き、アクシネさんのかすかな歌声が響いている――
カルキノスの心に安寧があるように、私も、詩歌女神様がたに祈ります。
登場人物たちひとりひとりに眼差しを注ぎ、お言葉をくださって、本当にありがとうございました!
この物語の、まさに夜明け前から夕映え、そして夜までを見届けてくださってありがとうございます。
熱き御感想、本当に嬉しいです!!
私は物語を書くとき「その人はどんな人で、何を考え、何をしたのか」と、人の生きざまを語ることを一番考えています。
梨鳥さまが、それぞれの登場人物について、彼ら、彼女らの命が輝いた瞬間を見つけてくださったことに、感動しています。
最後の黄金の落日、そして夜の訪れは、スパルタが隆盛へと向かう中でのカルキノスの哀しみと、彼が過ごしてゆく静かな休息のときを象徴しているのかもしれません。
やってくる夜は、絶望の暗闇ではなく、静かに星々が輝き、アクシネさんのかすかな歌声が響いている――
カルキノスの心に安寧があるように、私も、詩歌女神様がたに祈ります。
登場人物たちひとりひとりに眼差しを注ぎ、お言葉をくださって、本当にありがとうございました!
- キュノスーラ
- 2018年 11月13日 22時49分
[一言]
完結おめでとうございます。連載追わせていただいてました。
最初は異地スパルタでの成功を夢見ていたカルキノス、気づけば随分と遠い所に辿り着いてしまったんだな、と思います。
確かに栄誉は手にしたかもしれませんが、その代償が。。。
彼に寄り添うことのできるアクシネが居るのが救いでした。
後、グラウコスがテュルタイオスをカルキノスって言いなおすとこ、めちゃ好きです。
素晴らしい物語をありがとうございました。
完結おめでとうございます。連載追わせていただいてました。
最初は異地スパルタでの成功を夢見ていたカルキノス、気づけば随分と遠い所に辿り着いてしまったんだな、と思います。
確かに栄誉は手にしたかもしれませんが、その代償が。。。
彼に寄り添うことのできるアクシネが居るのが救いでした。
後、グラウコスがテュルタイオスをカルキノスって言いなおすとこ、めちゃ好きです。
素晴らしい物語をありがとうございました。
>へちま様
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
私自身も、完結を迎えるにあたって最初のほうを読み返してみると、本当に遠いところまで来た……と感慨深くなりました。
また、自分もカルキノスとともに旅をしてきたような気がしました。
『脳筋都市国家に飛ばされた男が「詩人」として成功するためのたったひとつの方法』
このタイトルにある「たったひとつの方法」と、それがもたらした運命を、語り切ることができたと思います。
アクシネさんやグラウコスがいたからこそ、彼は傷つきながらも歩き通すことができたのでしょう。
グラウコスが言い直すところは、私も好きです。顔は厳ついが優しい奴だよ……!
御感想、本当にありがとうございました!
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
私自身も、完結を迎えるにあたって最初のほうを読み返してみると、本当に遠いところまで来た……と感慨深くなりました。
また、自分もカルキノスとともに旅をしてきたような気がしました。
『脳筋都市国家に飛ばされた男が「詩人」として成功するためのたったひとつの方法』
このタイトルにある「たったひとつの方法」と、それがもたらした運命を、語り切ることができたと思います。
アクシネさんやグラウコスがいたからこそ、彼は傷つきながらも歩き通すことができたのでしょう。
グラウコスが言い直すところは、私も好きです。顔は厳ついが優しい奴だよ……!
御感想、本当にありがとうございました!
- キュノスーラ
- 2018年 11月10日 20時48分
[良い点]
完結おめでとうございます!
私のような語彙能力のない人間は、この気持ちをどう現したらいいのかわかりませんが、ものすごく心が揺すぶられました。
このお話を書いていただき本当にありがとうございました!
乱文失礼しました。
完結おめでとうございます!
私のような語彙能力のない人間は、この気持ちをどう現したらいいのかわかりませんが、ものすごく心が揺すぶられました。
このお話を書いていただき本当にありがとうございました!
乱文失礼しました。
>ポテト様
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました!
「心が揺さぶられた」というお言葉だけで、すごく嬉しいです。
私も、完結させたときは、何とも言えない感情でいっぱいになりました。
この物語を読んでくださって、ありがとうございます。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました!
「心が揺さぶられた」というお言葉だけで、すごく嬉しいです。
私も、完結させたときは、何とも言えない感情でいっぱいになりました。
この物語を読んでくださって、ありがとうございます。
- キュノスーラ
- 2018年 11月10日 20時44分
[良い点]
完結おめでとうございます。
生き生きとした古代スパルタの情景と、葛藤するカルキノスの心理の描写がとてもリアルで、読んでいてまるで彼等がそこにいるように感じさせる話でした。最後まで読んだら、実際のスパルタの歴史に興味が湧きました。
悩んだり、知恵を絞ったり、失敗したりといった、人間らしさの溢れているカルキノスと、天真爛漫で奔放でどこまでも純真なアクシネの関係性がとても良かったです。
正反対の2人ですが、死を名誉と考える人々に囲まれても尚、「それでも死は悪いものだ」と考えている点では同じでしたね。
完結おめでとうございます。
生き生きとした古代スパルタの情景と、葛藤するカルキノスの心理の描写がとてもリアルで、読んでいてまるで彼等がそこにいるように感じさせる話でした。最後まで読んだら、実際のスパルタの歴史に興味が湧きました。
悩んだり、知恵を絞ったり、失敗したりといった、人間らしさの溢れているカルキノスと、天真爛漫で奔放でどこまでも純真なアクシネの関係性がとても良かったです。
正反対の2人ですが、死を名誉と考える人々に囲まれても尚、「それでも死は悪いものだ」と考えている点では同じでしたね。
>達川修二さま
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。
「まるで古代スパルタにいるかのように書きたい」という思いはあったので、そのように感じていただけたこと、とても嬉しいです。
あとがきに、主な参考文献一覧をのせておりますので、よろしければさらなる古代スパルタの旅へ……!
そう、アクシネとカルキノスは「生きていることが大切だ」と思っている点では同じでした。
カルキノスは、方便として、その逆を歌ったことから、自らの真の思いと、自らの歌の言葉との相克に苦しむことになっていったのですが……
根本で同じ思いを持っていたからこそ、ふたりは、最後まで一緒にいられたのかもしれません。
私にとっても、この物語を語り通すことは長い旅でした。
共に歩き通してくださって、本当にありがとうございました。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。
「まるで古代スパルタにいるかのように書きたい」という思いはあったので、そのように感じていただけたこと、とても嬉しいです。
あとがきに、主な参考文献一覧をのせておりますので、よろしければさらなる古代スパルタの旅へ……!
そう、アクシネとカルキノスは「生きていることが大切だ」と思っている点では同じでした。
カルキノスは、方便として、その逆を歌ったことから、自らの真の思いと、自らの歌の言葉との相克に苦しむことになっていったのですが……
根本で同じ思いを持っていたからこそ、ふたりは、最後まで一緒にいられたのかもしれません。
私にとっても、この物語を語り通すことは長い旅でした。
共に歩き通してくださって、本当にありがとうございました。
- キュノスーラ
- 2018年 11月10日 20時41分
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