感想一覧

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[良い点]
素晴らしい短編でした。
文章の冴えは毎度のことながら、オチの盛り上がりとシニカルな締め方が本当にイカしてると思いました。ちょっと風刺的というか、哀愁の漂う終わり方で、単に馬鹿話では片づけられない余韻を感じました。
[一言]
缶詰列車のくだりは、石原吉朗の「葬式列車」みたいでしたね。

「駅に着くごとに かならず
 赤いランプが窓をのぞき
 よごれた義足やぼろ靴といっしょに
 まっ黒なかたまりが
 投げ込まれる
 そいつはみんな生きており
 汽車が走っているときでも
 みんなずっと生きているのだが
 それでいて汽車のなかは
 どこでも屍臭がたちこめている」

それでも缶詰列車、ちょっと憧れます。
  • 投稿者: 井上数樹
  • 男性
  • 2016年 12月17日 00時41分
井上数樹さま。
お読みいただきありがとうございます。

石原吉朗はシベリア抑留者だったんですか。悲劇では戦車作家たちでは比べ物にならないですね。
現在、シベリアでは人口減少に歯止めが効かず、中国人はあてにならず、財政出動する余裕もなく、EUから経済制裁を喰らって、日本の金が流れ込むだけが頼りだそうです。時代も変わりました。

缶詰でもいいからデビューに憧れます。そして、あのときは缶詰に憧れてたけど、自分は無知だったんだなあ、と切なくなるのもセットで。
  • 実茂 譲
  • 2016年 12月17日 07時03分
[一言]
ホテルや旅館に缶詰される大先生と、戦車に鮨詰めのサンダースの方々のあまりの待遇の違いに笑いました。ニヤニヤしながら戦車の描写を楽しみ二度美味しいお話でした。富士の演習場に行きたくなります!10式なんかを拝めたら滾りまくり熱いものが込み上げる事でしょう。原稿装填、発射!
  • 投稿者: くりこ
  • 2016年 12月14日 20時06分
くりこさま。
お読みいただきありがとうございます。

回転砲塔は戦車に革新をもたらし、戦争における戦車の重要性を増した一大技術ですが、缶詰にされる作家から見たら、ただの邪魔物。立場が変わると見方も変わるのを表現してみたくて、こうなりました。

作品が砲弾なら、感想をくれる方々は弾着観測官ということになるのでしょうか? 敵の攻撃を受けながら、無線で地図の座標を怒鳴るように読み上げて、砲兵に修正射を要請するシーンが個人的に好きなんですが。
  • 実茂 譲
  • 2016年 12月15日 07時00分
[良い点]
なぜ戦車に缶詰め!?と読んでいて、つい叫びたくなるシュールでとても面白い作品でした。
[一言]
いくらなんでも(売れない)作家さん達がかわいそうだから、次回以降は環境改善として、偵察用装甲車に缶詰めにしてあげるべきではないでしょうか。小回り利くし(笑)
  • 投稿者: 牧田 伊織
  • 男性
  • 2016年 12月14日 04時20分
牧田 伊織さま。
お読みいただきありがとうございます。

なぜ戦車に? とたずねられたら、そこに戦車があったから、と答えるのでしょう(実際はお仕置きグッズなわけですが)。

偵察用装甲車もピンキリですから、最新式ならいいけど、豆タンクにつめられたりしたら装甲列車よりも凄まじいことが……と、思ったりしています。
  • 実茂 譲
  • 2016年 12月14日 07時20分
[一言]
か、カッコいいーーーっ…!! _:(´ཀ`」 ∠): キタァーー、実茂さんの現実の中に紛れ込む非現実!! まさかの戦車缶詰め!!

旅館に缶詰めにされる売れっ子作家と愛人のくだりに、錫さんのお好きな『青ぎす』の匂いをちょっと感じつつ。当たり前かのように戦車に詰め込まれる二流作家。そうか、第一次大戦と第二次大戦の戦車では仕様が異なるんだなぁと実茂さんの博識ぶりに感心しつつ。追い込まれた作家が極限状態でガリガリ書いていく、あの悲壮感。始終笑ったり感心したりでしたが、あの装甲列車の大砲から原稿を放つ瞬間ときたら……! ゾクゾクしました。もぉー、ゾクゾクしました。極限状態から我が作品を世に解き放つ瞬間を想像して、とんでもなくゾクゾクしました。さぞや快感だったでしょう。こんな事を思う玉三郎は変態でしょうか。なのに、世の中は一向に変わっておらず、編集者は淡々と原稿を拾い集めていたであろうその姿を想像して、切なくも笑えました。ああ、スゴいですスゴいです。実茂さんはやっぱりスゴいです。『おれたちのキャベツ』大好きですが、本作もすっごい好きです。保管用と観賞用と布教用に、ブクマを3つしたいくらいです。
猫の玉三郎さま。
お読みいただきありがとうございます。

実はうちには戦車と装甲列車にまつわる本がありまして、その本に中身の説明があったんですね。第一印象は「狭っ!」でした。
悲惨な出来事を滑稽に書くと、より悲惨さが浮き彫りになるのは文章の不思議だなあと思っています。
  • 実茂 譲
  • 2016年 12月14日 07時18分
[一言]
あの『青ぎす』の文体が、ここに……騰がらずにはおれませんね。
戦車に缶詰って、戦車チャーターするほうが高くつくんじゃ……という疑問はさておき、笑わせていただきました。装甲列車に三ダースは、一時間くらいなら楽しいかもしれません。
作家を志す者としては、缶詰には憧れがありますよね。戦車でもいいとか思ってしまうくらいに、ええ。
錫さま。
お読みいただきありがとうございます。

まあ、現実問題、戦車をチャーターするほうが絶対に高いですよね。それもきちんと動く戦車となれば、ウン億円の価値がありますし。

最近の皆様の反応を見ていると、自分は一人称のほうがいいのかなと思ったりしています。でも、『青ぎす』は実は三人称なんですよね。調整が難しいです。
  • 実茂 譲
  • 2016年 12月14日 07時15分
[一言]
絶好調でございますねっガツンとつるんつるん。パーフェクトを(総12ptだ)もっといで、いっこじゃ足りん。
正直戦車の中身がどーなってようが心は動きませんけれども。嬉々とするゴクツブシの皆さんを見ると楽しい、してない(マトモな?)三文作家のご様子はもっと面白いのです、因果な商売ですねえ。
戦車に仕立てるくらいなのだ。一般的な宿泊施設で精製されるそれより危険かつ取り扱い注意的に繊細なそれ、の威力をそのまんまぶちまけて世界を破壊することがどんなに難しいか(できたらどんなに愉快か)想像するのが難しくないです。
ご自身は棚に上げておられる。のか、客観的に俯瞰してこうなってる。どっちでしょう判断つけがたく本当らしい。真実あってと言われたら無邪気な読者は本気にして、流布しちゃったりするのですよ人が悪い。現実はこんなもの、だからその現実は。悪魔の手業です、感慨。
  • 投稿者: misen
  • 2016年 12月13日 13時59分
misenさま。
お読みいただきありがとうございます。

哀しくもしぶとい三文作家たちの阿鼻叫喚列車。見てみたいような、見たら一緒に狂気の淵に沈んでしまいそうなような。

作品よりも生き様のほうが面白い人はプロの方でも見受けられますね。その経験を作品にできれば素晴らしいのにできない滑稽さそれ自体に味があるというか。
  • 実茂 譲
  • 2016年 12月13日 17時37分
[一言]
発想が天才的だと思いました。読むことを止めることができなかったです。とにかくすごい。
戦車に乗れる。羨ましいと思いました。最初だけ。
三ダースのくだりが特にツボに入りました。
  • 投稿者: ホオジロ
  • 23歳~29歳 男性
  • 2016年 12月13日 13時57分
白星黒星さま。
お読みいただきありがとうございます。

戦車。
一回くらいなら乗ってみたいし、コンバットレーションも食べてみたいと思いますが、ノルマ付きの仕事と一緒くたにされて閉じ込められたらたまったもんじゃないですね。
  • 実茂 譲
  • 2016年 12月13日 17時33分
[良い点]
 うう、戦車については司馬遼太郎のエッセイか、少女漫画の『エロイカに愛をこめて』でしか知らないので、ナンノコトヤラ。『ガールズパンツァー』好きの息子に訊くわけにもいかず、きっとこれまた奥深いものであろうと想像するのみでございます。
 男の浪漫とはまことに幅広いものですね。そして汗と涙と、男性の体臭でできているのですね。
 缶詰になった作家さん、ホテルにはちゃんとライティグデスクがあるんですかね?
 川端康成のように温泉宿で執筆とか、もう涙が出てきそうな世界です。
 世界を変えられたら……、というより、自分の世界を変えなさいって思いました。あああああ。
  • 投稿者: 惠美子
  • 40歳~49歳 女性
  • 2016年 12月13日 11時38分
恵美子さま。
お読みいただきありがとうございます。

男の浪漫というか、缶詰無間地獄というか。
古典的な戦車は暑くてむしむししていて、エンジンがやかましくて怒鳴らないと話ができず、機関銃の煙で目がしょぼしょぼするところだと思っていただければ、間違っていないと思います。

戦車作家たちに必要なのは世界を変える意志より前に、締め切りを守る計画性ですね。
  • 実茂 譲
  • 2016年 12月13日 17時29分
[一言]
最初から最後まで。そこはかない笑いがもれる。
しんどい。面白くてしんどいのだ。作家の缶詰までは、ああいいなと憧れで読み。戦車の缶詰の発想で流石実茂さんと感心し、読みすすめるうちに嫉妬心がわいてくる。こんな面白くて良いのであろうか? けしからん。けど面白いので最後まで読む。そしてまた最初に戻る。
どこからどう切っても面白かったです!!
カラスウリさま。
お読みいただきありがとうございます。

けしからん。もっとやれ、ですね。

素敵な会にお誘いありがとうございます。
こうした記念行事は同人文学雑誌っぽくていいですね。
  • 実茂 譲
  • 2016年 12月13日 17時25分
[良い点]
コンバットレーションが支給されるところで、こらえきれず笑ってしまいました。
自分の書いたものを世界に轟かせる、からの、現実はこんなもんだ、がたまりません。
とても面白かったです。
exaさま。
お読みいただきありがとうございます。

コンバットレーション。うまい国はうまいらしいですが、まずいところはとことんまずいらしいですね。
戦車作家たちは言うまでもなく、まずいレーションを配られてそうです。
  • 実茂 譲
  • 2016年 12月13日 17時23分
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