感想一覧

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[一言]
前作の桜と雨の瑞々しさとは雰囲気が違って、降り積もる雪のような沈んだトーンが印象的でした。情景や心理描写が、流れるように滑らかで、物語に引き込まれました。

前作では後ろ向きだった静美ですが、社会に出て現実の厳しさと向き合いながら、それでも負けずに頑張っている姿に、たしかな成長を感じます。
今は、どんな理由でも一緒にいられたら、というのはすごく控えめなスタンスですね。恋愛に対して自信がなくて逃げ腰な部分は、前作のイメージを引き継いでいて、彼女らしさを感じます。

花(桜)、雪ときたら、次のモチーフは月でしょうか。
重苦しく降り積もった雪ですが、春になればきっと溶けていくはず。大晦日のイベントをきっかけにして響との関係が、少しずつでもいいから進んで行ってほしいなと思います。
読んでいただきありがとうございました。

前作との引き継ぎ感が出ていると言っていただき嬉しいです。自信がなくて控えめで、でも社会人になったことで成長して欲しいと願っていますが、それが文章の中に現れているかどうかは、書き手としてわかりません。ご指摘ありがとうございます。

>花(桜)、雪ときたら、次のモチーフは月でしょうか。
あ、良いですね。
自然を取り込むということを目指して行こうと思っています。
[一言]
御作を拝読致しました。

先の感想にありました、「恋愛よりヒューマンドラマ説」にとても納得しました(笑)
恋愛の一言で語れない要素がふんだんに盛り込まれていますよね。強いていうならジャンル分けさえいらないくらい。

作品に漂う哀愁が、静美の心情や境遇をより儚く、切なくみせていると感じました。だからこそ、彼女の想いがピュアで眩しく見えるのかもしれません。
ぼんやりと揺れる街灯の明かりを反射した雪のような、そんなイメージを抱きました。
読んでいただきありがとうございました。

斎藤さんに「恋愛よりヒューマンドラマ」と言っていただき、自分でも驚くほど納得しています。
「生きる」ということはすべてをひっくるめて言うのであり、好きも嫌いも社会もすべて含んだ壮大な「ヒューマンドラマ」だと改めて思いました。
テーマが大きいから、それをチョイスする書き手の選択の幅が広く、読んでいて楽しいです。企画していただきありがとうございます。

>作品に漂う哀愁が、静美の心情や境遇をより儚く、切なくみせていると感じました。だからこそ、彼女の想いがピュアで眩しく見えるのかもしれません。
ピュアな眩しさをとっくに失った身(笑)ですので、そう言っていただけると嬉しいです。
[一言]
お話もとても上手いって思いますが、何より情景の表現が適当な言葉が思い当たりませんが、綺麗だなって思いました。
  • 投稿者: koimayu
  • 2016年 12月12日 01時51分
読んでいただきありがとうございました。

>お話もとても上手いって思いますが、何より情景の表現が適当な言葉が思い当たりませんが、綺麗だなって思いました。
そう言っていただけると嬉しいです。
本当にみなさんに通じているのか、どう映っているのかは書き手である限りわかりません。
何が一番適切な言い回しかも、わからないし、どちらかというと私はヘタレですぐ自信喪失するタイプですので(笑) koimayuの感想に小さなガッツポーズです。
微グロもありますが、それも含めてすべて「人間」だと思って書きました。
ありがとうございます。


[良い点]
まず、タイトルに惹かれました。前回のシエスタ作品の続編とのことで、お揃い感があって素敵です。
美しい文章に加えて、心理描写が巧み。情景も目に浮かぶようでした。

「嫌われたくない。」を二回繰り返すところは、胸に迫るものがありました。

>好きでいるために距離を取り、距離を取るから恋愛に発展しない。

 この一文にぐっときました。その後に二人の身長差が書かれていて、縮まらない距離が表れている気がして いっそう切ないです。
 このテクニックは見習いたいです。
[一言]
静美に感情移入しながら拝読しました。
辛い現実をなかなか受け入れられない静美ですが、お年寄りの心に寄り添って、何かを見出すところが彼女の良いところですね。
人と関わって、影響されて変わっていく。負の感情から抜け出す時は、いつも他者の言葉に助けられているような気がします。(静美に限らず)
響に対して消極的な気持ちには共感しきりでしたが、前向きに考えられるようになった静美にエールを送りたいです。
最後は元気をいただきました。
素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2016年 12月12日 00時10分
管理
読んでいただきありがとうございました。

テーマ「生きる」はとても大きなもので、それは人間そのものを指しているのではないかと思いました。
小さな恋でもそれが生きるために必要ならば、大きな意味を持つ。なんて(笑)

>まず、タイトルに惹かれました。前回のシエスタ作品の続編とのことで、お揃い感があって素敵です。
美しい文章に加えて、心理描写が巧み。情景も目に浮かぶようでした。
タイトル、苦手です。
前回がああだったので、リズムを合わせた感じにしました。本当は三回くらい変えてます。迷いまくりました。

文章を褒めていただきありがとうございます。これもまた「ああでもない」「これは創り込みすぎ」とやはり迷いまくってます。

少しでも元気になっていただければ、書いたかいがあったというものです。
ありがとてうございました。

[一言]
汗でまとわりついたゴム手袋の不快感(これは本当に不快です) そして枯れた樹と灰色の風景。
不安定な主人公の気持ちにすんなり入り込みました。いつもながら主人公の見つめる風景で心情を表現し物語に惹き込むのが上手いなあと。

「桜」でもそうでしたが、幼馴染の恋愛でありながら、老夫婦の愛情と人生が描かれていますよね。そこから何を感じて、自分の恋にどう影響していくのか。

冷たい雪は解けるのでしょうか。雨も雪も降らせる雲のない星を見ることができるのでしょうか。

視点は主人公にあり相手の気持ちが見えないことで主人公と同化し一層切なくなります。社会人と大学生。そして幼馴染。私も同じ設定なのですが、こうまで違う物語(笑) そしてどうその壁を乗り越えるのかこれからも楽しみにしています。

  • 投稿者: 退会済み
  • 2016年 12月11日 14時35分
管理
読んでいただきありがとうございました。

>視点は主人公にあり相手の気持ちが見えないことで主人公と同化し一層切なくなります。社会人と大学生。そして幼馴染。私も同じ設定なのですが、こうまで違う物語(笑) そしてどうその壁を乗り越えるのかこれからも楽しみにしています。

どうやら私は恋愛が苦手(笑)のようで、これはヒューマンドラマではないかと言って下さる方がいました。
樹里さんの作品と違うのは私の恋愛ベタが原因かも知れませんね。
それでもなんとか、なんとかハッピーエンドに持ち込みたいです。
頑張ります。
壁は高そう(苦笑)ですけど。
[一言]
とても文学的な作品を書かれる方なんですね。
一語一語がしっくりくるような。高齢者施設には最近よく出かけますので、こういう介護士さんのご苦労はとてもよくわかります。
そんななかで働くことのモチベーションを保ちながら、仕事に対する葛藤をいろいろな視点から見つめる主人公に思いを寄せる作者の気持ちも反映されているようです。
これからの二人に乾杯したい気分です。
  • 投稿者: 河 美子
  • 女性
  • 2016年 12月11日 13時31分
読んでいただきありがとうございました。

一方が働き、他方が学生という「恋」は一緒でありながらも別の世界を歩いている感じがするのではと思います。
その溝を埋められるような作品にしたいです。

>そんななかで働くことのモチベーションを保ちながら、仕事に対する葛藤をいろいろな視点から見つめる主人公に思いを寄せる作者の気持ちも反映されているようです。
作者の気持ちまで考えていただきありがとうございます。
頑張らせていただきます。
[良い点]
厳しい仕事の現場に、くじけそうになりながら、最後に前向きになる処でしょうか。
[一言]
介護の現場は、本当に大変ですよね。それに見合った給料と地位がなければ、誰もやりたがらない仕事。そんな仕事で苦労をしたからこそ、心の機微を掴む事ができるのでしょう。

ちなみに、私の地域では、晴天だと寒くてしばれる。暖かいと思ったら、雪が降って来た。という季節になりました。本州とはだいぶ違うかもしれません。
  • 投稿者: 雪 よしの
  • 50歳~59歳 女性
  • 2016年 12月11日 02時42分
読んでいただきありがとうございました。

介護はここに書いてあること以上に過酷だと思います。
全年齢向けにしたので、控えたつもりです。

>厳しい仕事の現場に、くじけそうになりながら、最後に前向きになる処でしょうか。
だと思います。

>ちなみに、私の地域では、晴天だと寒くてしばれる。暖かいと思ったら、雪が降って来た。という季節になりました。本州とはだいぶ違うかもしれません。
すいません。
私はほとんど雪が降らない地方に住んでいます。違和感があるかも知れませんが、お許し下さい。
[一言]
内へ内へと向かっていく視点から、外へと視点が向かっていく。それが、主人公の心の動きをより鮮明に、リアルにしていく感じでした。

絶望、知覚、解放。

そんな三つの流れの変化を味わいました。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2016年 12月10日 21時54分
管理
読んでいただきありがとうございます。

内と外の向かわせたのは、「生きる」というテーマがミクロでありマクロの世界を彷彿させてくれたからです。
「生きている」人間は内に持つものと外で成り立つものがあると思います。
それを意識したので、読み取って下さり、嬉しいです。

>絶望、知覚、解放。
水無月 上総さんは、とても深く繊細に物語を読み取る方ですね。
負けないように書いて行かねば! とリキが入りました。
感想、ありがとうございました。こちらこそ勉強になりました。
[一言]
認知症のおばあちゃんの行動。
それが、美化されずきっと現実はこうなんだろうって。
シジミちゃんに渡されたそれが、てっきりあめ玉とか。
そうでなければ石ころとか、それくらいの想像しかできなかった自分はまだ、平和なんだと思いました。

固まっていただけでも、おばあちゃんは「拒否」を感じ取らなかった。

おばあちゃんと、特別な間柄があった訳じゃないのに、落ち込むシジミちゃんへの優しさの好意。

幼なじみ、響くんとの再会。

幼なじみだから、気持ちがわからないっていうあの、独特なもやもや感。
すごく素直に表現されていて、「がんばれ、シジミちゃん!」と、思いました(笑)

全体的に、本当に人物の性格だとか動きがよくわかる物語でした。

桜を、見に行った前作。

雪と桜がだぶってみえ、懐かしく思いました。

縁切り桜、でしたよね……たしか。
実際は違いましたが。


とても、ほっこりいたしました。
読ませていただき、ありがとうございました。

読んでいただきありがとうございます。

誰だって大人になるし、自分と向き合わないといけない時が来る。
幸せな恋愛だけじゃなく、相手もまた色々あって、その中でお互いが認め合う心の繋がりが出来たら一番理想だと思っています。が、書くのは難しそうです。
あまり恋愛自体経験がないものですから、手探りでやっています。

>全体的に、本当に人物の性格だとか動きがよくわかる物語でした。
そう言っていただけてありがたいです。
綺麗ごとだけではなく、本当の意味で良いカップルになってくれるのを期待しています。

無理せず、頑張りますねっ。
[良い点]
冬の曇り空や介護施設の描写、認知症の入居者の振る舞いがリアルで、主人公の鬱々とした胸中が伝わってきました。「生と死と汚物まみれの世界は青春の真ん中にいた静美には衝撃的だった。」この一文がとても的確でうまいなあと感じます。

むやみに他人に踏み込めなくなった主人公。初めて厳しい社会の一端に触れた十代の少女の反応としては、とても納得できます。しかしそれを否定的に捉えるのではなく、むしろ相手(響くん)への包容力として描いているのが前向きですね。
[一言]
前作は以前に拝読していたのですが、今回続編を読むにあたって再読いたしました。

タイトルの通り「桜」では不安定に流れて変化する主人公の感情が。この「雪」では様々な経験が降り積もり寒さに凍えながらも自我を確立する様子が。それぞれ描かれている気がしました。雪が解けたら、きっと強い芽吹きが見られるものと期待できるラストでしたね。
静美目線に徹して描かれており、響の事情や心境は想像するしかないところも、恋愛の入口が体験できる読み心地でした。本当に好きなのならこの距離を踏み越えなくちゃいけないけれど、まずはここからスタートなんですよね。
もし続編を書かれることがあれば、次は相手の領域に入る段階がぜひ読んでみたいです。

季節にぴったりの素敵な作品でした。
  • 投稿者: 橘 塔子
  • 女性
  • 2016年 12月09日 23時03分
読んでいただきありがとうございます。

恋愛物のジャンルに「介護」をどのように入れるか、まず悩みました。避けては通れない描写を、出来ぼかし、賛否はあるかと思いますが、話に組み入れました。
大学生と勤め人という壁を、まだ両想いにもなっていないのにどう壊すか。今から悩んでいます。(短編連作なのでお札を貼られることもないしゆっくりやろうかと♪)

>本当に好きなのならこの距離を踏み越えなくちゃいけないけれど、まずはここからスタートなんですよね。
まさしく前回が己語りみたいにしてしまったので、今回がスタートです。
接点が少ないだけに、次の一手はまだ考えていません。

>季節にぴったりの素敵な作品でした。
ありがとうございます。
ねらってました。

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