感想一覧

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[良い点]
存在出来なくなってしまった幻想郷と、その境界の最端にあった博麗神社と巫女を拠り所に幻想郷を戻そうとしている魔理沙。
と言う背景が、とても好みでした。
未来の魔理沙は『その』時に、結局どういう選択を選ぶのか。
そんな締め方も良いです。
[気になる点]
 前半~中盤部分のやり取りですが・・・私がもっと読み取り、また批評したかった事は『この場面は、どの様な時間感覚だったのか?』という事でした。
 端的に言うと、2人はどの様なペースで語りあっていたのか。
割と短い合間のやり取りであったのか。とても緩慢とした口調と間の交じるやり取りであったのか。

 そんな時間の間を描写として読んでみたくさせられる様なお話でした。

 そんなわけで、『低評価』と言う意味ではなく評価したかった対象が不在であったので・・・文章評価は普通の『3』にさせてもらったぜ霊夢☆! 悪く思わないでくれよ?(by,魔理沙)

[一言]
本当に全然気付けなかったですよ(笑)。ピースブリッジさんいつの間にやら新作短編出していらっしゃる。
私の中でサプライズ感が凄かったので、
「では早速」と拝読させて戴きました。

スマホで読んでいたのですが、場面の背景が少しずつ少しずつ・・・霞が晴れていくように明かされていくセリフ展開に惹かれて、バカラカードをぎりぎりると捲る様にゆっくりスライドしてました。
一文列一文列ずつ。液晶端から上に登って来る様に。

執筆投稿復活、
更に先へと離されてしまいましたねぃ。
嬉しい限りです!(・・・いや自分喜ぶな!)
  • 投稿者: DEEP三昧
  • 2016年 12月16日 15時24分
感想ありがとうございます。作者のピースブリッジです。
っていう言葉から始めたくなるくらい、誰だかわからなかったです。悪い点の、霊夢☆! の辺りで、あ、DEEP三昧さんだ、ってなったという。
投稿者見ずに感想読み始めたからなー。あまりにまじめな文体(失礼)なので、本当に気付かなかったです。いつもいつも、ありがとうございます。
良い点にあります、「存在出来なくなってしまった幻想郷」という文章ですが、私の中で正しくその通りでありまして、実のところ、本当に幻想郷は幻想では無くなってしまったと感じている次第であります。
別に、誰が悪い、とか、原因が何、等と野暮なことは言わないつもりですが、あまりに世界というものが変わりすぎてしまって、そして、その新たな世界こそが真実であると言われるならば、もうそれは私の中で幻想ではないと感じてしまって。
幻想郷は、顕界と隔離された時の止まった世界ではない事は重々承知しております。しかしながら、常識と非常識という結界で隔離されている以上、進化こそすれど、交わることはしてはならないと思うのです。だからこそ、顕界の人々は、幻想というものに恋い焦がれる。それがどのような形であれ、その人それぞれの幻想には変わりありません。
いうなれば、私達は幻想を好きに変えることが出来ます。それは如何なる時も変わりません。だからこそ、私達にはそれぞれの幻想郷があります。
ですが、幻想郷から見ればどうでしょうか。
幻想郷は、隔離されているだけの世界。進化もすれば、衰退もするでしょう。そして、外の世界という存在は知る幻想郷の人は、私達と同じく、好きなように外を想像するでしょう。
車が走っているのか。空を飛んでいるのか。例えば高度な魔法を使っていると考えている人も居るでしょうし、もしくは幻想郷とさして技術等は変わらないのでは、と考える人も居るでしょう。ただ、少なくとも隔離されている以上、それは想像の域を超えず、幻想であり、そうでなければならないはずです。それが幻想を維持する条件ですから。
それくらい、幻想って脆弱だと思うんです。手品を見ていて、種明かしをされるとあまりにちゃちでがっかりしてしまうこともあるように、理解してしまうと、急に輝きが失われることもあると思うんです。
この作品は、私の中で、きっともう壊れてなくなってしまった幻想郷を描きました。これからも私が東方の作品を書くこともあるでしょうが、それは昔見た夢で、つまり兵共の夢の跡で、もう永遠に返ってはこない、まさに夢、幻想なのです。それはきっと、東方であって、幻想郷ではない事でしょう。
そう考えると、少し寂しい気もします。

悪い点に上げられている、もっと読み取りたかったことについて。
今作は、殆どを会話文が占めています。今までもこういった台詞のみの作品を書いては来ましたが、この度は少しだけ、毛色を変えてみたつもりです。と言っても、普通に読んだだけではわからないように書いたつもりなので、気付かれないでしょうけど。
この物語は一つの付喪神の回想です。目を持たない、擬人化も出来ない。でも、一つ付喪神として存在して、そして消えかかっている儚い存在。その走馬燈のような思い出に、魔理沙の遺恨が加わったような、そんな作品です。
つまり、時系列は過去から現在に向かって流れてはいますが、けして一時期の物語ではなくて、幾星霜を超えて集まった、数少ない情報なのです。それを拾い集めて形にしただけなのです。
実際、この回想が終わる時には、霊夢も魔理沙も存在していません。きっと、幻想郷が幻想に入る時と言っても良いでしょう。誰も知る由もなくなった、忘れ去られた記憶。それこそが幻想郷で、それら全てを、包括して、守ったのです。
きっと、博麗の巫女と共に幻想郷という土地を見守った博麗神社にはさぞ、偉大な神に成られたことでしょう。


いつの間にやら新作出しましたー。出しましたー。DEEP三昧さんの新作は?いつ?ねぇ、いつ?笑(キラーパス)
そんなサプライズに、バカラカード捲る緊張感が演出できて良かったです。きっと、最初のほのぼのした雰囲気に飲まれれば、後半には少しだけ、悲しくなることが出来る作品じゃないかな、と思います。

そうですね、なら私は先に進んでいる振りをして、後ろに戻ってDEEP三昧さんの背後に立ちます。そして、肩をとんとんと叩き。


「進捗は、いかが?」

と、向日葵を折られた幽香さんさながらの微笑みで、背中を押して差し上げませう。
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