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[一言]
叔母達は?
>おぱおぱ様

お読みいただき&ご感想ありがとうございます。
叔母達、やはり気になりますか……(^_^;)

叔母達は当初、最初の持ち主である小人が、叔母達の手にコートが渡ったことを知りコートを奪い返し、さらにルーツィンデと同じ目に合せる(荒野におきざりにする)という設定がありました。
しかし話の余韻的にどうなのか、と私がざまぁが苦手ということで、あえて書きませんでした。
  • 紀舟
  • 2017年 01月21日 01時25分
[一言]
拝読しましたっ

限りない善意の物語!
童話とはかくあるべし、というのを体現した良作かと思います。
こういう作品を分析するのは、とてもとても野暮だと思うのですが、読んでしまった以上、読み解かなくてはいけないのが私のサガ。
あなざーでぃめんしょん。
いつもどおり、分析していきましょうか。
冒頭でも触れましたが、善意の物語です。
ひとの善性というものを前面に押し出し、「良く生きる」という主題をストレートに表現していますね。
本来的に、人間にはここまでの善性はありません。
うらむし、ねたむし、きらうし、きずつけます。
ですが、童話の主人公をそういう立ち位置にするわけにはいきません。本当は怖いなんたら童話ではあるまいし。
なので、この作品の主人公はどこまでも善意のかたまりです。
他人を羨むこともしない、憎むこともしない。
それを「ありえない」「リアリティがない」と切り捨てるのは簡単なんですが、それでは童話になりません。
ちょっとおさらい。童話とはなんぞや。
子供に読み聞かせ、文字や想像力、道徳観念などを学ばせるためのものですよね。
では、この作品に作者様が込めたメッセージはなんでしょう。
情けは人のためならず、でしょうか。
当初、私はそう思って読んでいました。
うん。違いますね。
小人を助けたら魔法のコートをもらった。らっきー。
みんなに優しくしたら王子様に見初められた。らっきー。
ではないんですよね。
主人公は、見返りを求めていません。
私はパンを焼いて上げました。だからあなたも私にパンを焼いてください、という発想を、主人公はしません。
私はこんなに頑張りました。だから評価してください。
そういう見返りを求めた善意ではなく、完全に百パーセント、他人のために何かしたいと思う気持ち。
そしてそれを実行する勇気。
なるほど。誰かに何かしてもらったから何かを返すなら、誰も最初の一人にはなれない。
誰も何も始められない。
優しさも、歩み寄りも、自分からするものである。
この作品に込められた教訓は、そこですか。
響くなぁ。
とくに今日は1月17日だったから、余計に心に響きましたよ。
すばらしいっ
22年前の今日が、日本のボランティア元年と位置づけられた年です。
誰かを助けるのに、他人に優しくするのに、理由なんかいらないんですよね。
とてもとても優しい物語です。
心が温かくなるような。
あ、優しいといえば、主人公に意地悪をしていた人々のその後が描かれていないのも、とても優しいですよね。
ほんとだったら、ひどい目にあわせて、ざまあって言ってやりたいところなんですけどねー
うん。それは私の心が汚れているからですねっ
ともあれ、主人公の優しさは伝播していくようで、王子様もとても優しい人になっていったのでしょう。
あったかいなぁ。
寒い季節にほっこりする物語。
ありがとうございましたっ
>南野雪花様

お読みいただき&ご感想ありがとうございます!
こんなに読み込んで感想を書いていただけるなんて、物書き冥利に尽きます。

童話においての善性、とそこまで考えて書いてはいなかったのですが、雪花様の感想を読んでなるほど、と思いました。

この話は途中2パターンの展開を考えていました。
一つは投稿したとおり主人公がひたすら苦労する話。もう一つは主人公がピンチになると必ず魔法のコートであったり王子だったりに助けられる話。

普段書いているような恋愛ものであれば、後者の方がより優秀な話になったでしょう。そちらのほうが王子が格好良いですし恋愛に発展しやすいですから。
しかし、これはあくまで童話であり主人公がどうするかを書かなくてはならない。
タイトルにある通り、主人公ルーツィンデの話でなくてはならなかったのです。

また、主人公を全体的に良い子に書きましたが、一つだけ人間臭さ、面倒臭い性分を付けました。それは何よりも孤独が嫌いだということです。

上手く表現できてないかもしれませんが、叔母の家でいじめられても主人公は
「独りよりはいい」と耐えます。
その主人公が小人のコートによって善行を知り、小人の言葉によって他人のために何かすることで人と繋がることを知ります。
そして見返り云々に関わらず、助ける行為そのものが人と繋がることであると、生きる糧にします。

うーん、なんか説明くさくなりましたね。
話の中でそれが伝えられれば良いのですが。

ざまぁに関しては、コートの元の持ち主の小人が叔母たちがコートを使っているところを見つけ盛大にざまぁする、というのも考えたのですが後味をかんがみてやめました。

いろいろと書いてしまいましたが、楽しんで頂けただけで嬉しいです。
ありがとうございました!



  • 紀舟
  • 2017年 01月17日 23時10分
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