エピソード392の感想一覧

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[気になる点]
岩塩、そこまで需要あるんですかね
海が遠いならまだわかるんですけど
  • 投稿者: 紅梅及びvaly
  • 40歳~49歳 男性
  • 2021年 12月24日 09時31分
 


 ご質問ありがとうございます。


 僭越ながら解説させて頂きます。

 先ず世界の塩の生産量ですが、およそ60%程が岩塩となっております。これは海塩の確保よりも比較的楽に塩を確保出来るからと考えられます。

 日本の場合ですと岩塩床が生成される条件が合わなかった為、必然的に海塩が主流。と言うよりもそれしか無いと言う状況でありました。これは敵に塩を送ると言う言葉の語源からも見て取れる点であり、日本人からしてみれば塩と言えば海塩と言うのは極自然な発想と言えるでしょう。

 海塩の製法は主に2種類です。

 広範囲の塩田を作り、日光によって塩を作る製法と、釜に海水を入れて塩を作る製法。
 この内前者は、広い土地、天候、気候、そして時間を必要とし、後者は火を起こす為の大量の資源を必要とします。


 これらをルベリオン王国に当てはめると、先ず大陸ですので岩塩はどこかしらに生成されており、また海に面している為海塩の確保も比較的容易です。
 ですが、近年の災禍により、少なくともルベリオン王国北部は深刻な人手不足に陥っており、塩田維持の為の兵力や資源確保の為の人手が不足しています。

 それでも備蓄や南部からの供給で、運搬のコストだったりによって多少の高騰こそあれどどうにか現状を維持出来ていました。

 そこに先日大海魔出現及び死亡による津波が発生。王都にその一報は届いておりませんが、北部から南部に掛けての塩田は壊滅し、海岸沿いの町は大小の差こそあれ被害を被りました。
 これは海岸沿いである為に海塩に頼る部分の多かったルベリオン王国から見れば、かなりの痛手と言えます。

 ユキはそれを予見し、多少塩が高騰ないし不足する可能性があると考え、ちょうど良く岩塩の鉱脈が安めだったので設置しました。

 王都の文官達からしてみても、大海魔の襲撃による被害があまりにも軽すぎた他、進化しているなどと言う事は知る由もなく、津波の発生は寝耳に水となる事が考えられます。桃花が最も王都に近い港町を襲う筈だった津波を防いでしまった事も要因の一つでしょう。
 これにより、文官達は『なんだ塩か〜どうせなら金とか銀の方が良かったのに。まぁ輸送費を抑えられるから採掘はするが……』程度に考え、津波の一報が届けば近場で起きた棚からぼたもちに拳を握り締め、採掘量の少なさに頭を抱える事でしょう。


 結論。『岩塩は嬉しいけど少ない』。

 尚、人不足により塩不足となる事が災禍から数年経った今既に分かっていた為、北部には十分な量の備蓄があり、塩田の再建もしくは岩塩採掘量の拡大が行われるまでの期間は保たせられます。供給が減少する為価格の高騰も多少は見られるでしょうが、深刻な塩不足等の大きな混乱には発展しない物と考えられます。

 ユキはそこまで深く思考を割かず、ただ安かったから設置しましたが、結果的に良い塩梅だったのかもしれません。



 長文にお付き合い頂きありがとうございます。

 南部における津波の被害については、第416部分 嵐の前の嵐 で少しだけ触れている為、成る程そんなもんかぐらいで受け取って頂ければ幸いです。

 引き続きユキの冒険をお楽しみください。


 
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