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世はなべて、事もなし

 和良比の都に宿を構える、呪詛喰いの女――ホツマ。彼女を訪ねて現れる客は、誰も彼もが呪いに纏わる面妖な者ばかり。
 亡き女の影に苦悩する男。修験の道を歩む影法師。彼女はそんな客人達に手を差し伸べる――わけではなく。ただ彼らに纏わりつく、呪詛を喰らう。救いを齎すのは自分ではない、と。
 ただ呪詛を喰らうのみ。それを日常としている彼女にとっては、この暮らしこそが当たり前なのだ。世はなべて、事もなし。

 秋月忍先生が放つ伝奇ファンタジー「星蒼玉」の2次創作。カッコよくてセクシーなお姉さんを望むあなた、必見です。
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