イチオシレビュー一覧

主人公視点で語られる物語。重厚な文章ながら、適度に読みやすく、細かな情景描写や、戦闘描写が非常にダークながら、巧みです。だが、私が、注目したのは、人間とエルフの物語の中で紡がれる主人公ジャックとエルフの少女の心の機微の描き方の秀逸さ！ジャックの大人びた冷めた仮面の底にある人としての優しさ、少女のエルフが、不幸に合い苦しむ場面のジャックの心の声とたった一つの行動。少女が、少し安らいだ場面が、作品の完成度を教えてくれます。皆様へ、是非一度ご覧下さいませ！未だ見ぬ埋もれた素晴らしい作品です！作者様の実力は、まだまだ伸びるし、こんなものではない！しっかりと作品を知れば、きっと虜になる方が沢山現れる！そんな作品です！最大限のバックアップします！全ての評価致しました！皆様も是非ご一読下さいませ！素晴らしい作品をありがとうございました！

　物語は一人の名も無き男が死ぬ場面から始まります。帝国の為に生き、帝国の敵を屠るために生きた名も無き孤児の男。そんな彼が大戦で己に死が迫った時、浮かんだ感情は安らぎだった……。
　死して得る安らぎの時、しかしてその安穏とした時間も長くは続かない。帝国の敵であるエルフと戦い屠り、また彼らとの戦いで命を失った男が行き着いた先は――……

　物語の主軸となるのは、彼ら人間とエルフの対立で御座います。憎し憎まれの戦場を離れた男が目を覚ました先で起こる奇妙なエルフとの縁。言わば転生した存在である男が、未来の帝国で様々な思惑とぶつかりながらもエルフの少女を守るために生死をかける熱き展開！
　戦闘シーンも無双物ではなく身の丈に合った人の戦い。戦いを経て縮まる絆の面々、そしてエルフとの関りはさらに深く、そして優しく男を導いていく成長ドラマ。丁寧な文体で描かれる濃密な文章、宜しければどうぞ御一読を！

★ヒーローは残酷だ。本質的には暴力装置で破壊者だ。仮面ライダーが必殺技の瞬間、敵怪人の人生に思いを巡らすだろうか？　マジンガーＺは正義漢兜光司が降りてしまえば単なる殺人兵器の塊★ヒーローとはそういう物だ。そしてヒーローをヒーロー足らしめているのは【心】である。心が入ってこそ英雄たりえるのだ
★主人公ジャック・ローウェン、だが彼にとって名前は単なる記号だ。生前に固有名はなく番号しか無い。人が人でない殲滅戦の末に犬のように落命する。だが次に目覚めたとき１００年以上の歳月が流れていた。殺戮者としての業を持て余しながら平穏世界にさまよい出る。だが平穏な時は彼は無力だ。無能だと言っていい。だが、その平穏な世界に、外界、過去、怨念、【敵】の影がひたひたと忍び寄るとき、彼の殺戮者としての業は輝きを放ち始める。すなわちヒーローとして【心】が入った瞬間だ★物語は途上だが作者の奮起を期待する！！

優れた作品を読むと、脳がばちばちと喜びます。

ドーパミンの類が出ているのでしょう。

心臓がぶるぶる震え、それからバクバク鳴り響き、最後に脳味噌の真ん中ら辺がかーっと熱くなります。

脳内麻薬がドバドバでます。気持ち良くなります。

あらすじの時点で脳がぴくぴくと反応しました。初めてでした。

だからレビューを書きます。素晴らしかったです。