イチオシレビュー一覧

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わかり切ってる、だがそれがいい

  • 投稿者: 退会済み   [2017年 09月 18日 22時 11分]
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このお話は所謂、王道モノだ。
読み進めていくうちに容易に結末を推察することができた。
だが、それがどうしたという。それでもこの作品は最後の一文に至るまで私を夢中にさせた。
それが王道の王道たる所以で、それが多くの人を惹きつける要因になっているのだと思う。
結末をわかり切っているのに、人を夢中にさせる。これは作品を書く上でとてつもない難易度であると私は思う。
作者はそれを素晴らしいレベルの技術でなんなくクリアしている。
同じ小説書きとして嫉妬した、心から。
同時にそれぐらいこの短い小説に魅了された。楽しかった、心から
貴方にもぜひ、この良質な物語を味わっていただきたい。

これは良い話であると判断します

  • 投稿者: 退会済み   [2017年 04月 07日 18時 41分]
管理
前編の時点で話の展開には二パターンが思い付きますね。バッドエンドかグッドエンド。先の予想がつくというのは面白くない、そう感じる方も居られるでしょう。

先が読めるからこそ良さが際立つ。先が読めるからといってそれが評価に値しないことはありえない。

起承転結、どこまでも分かりやすいお話だが、その中にちりばめられた描写は、読み終えたあとに「ああ、よかったなぁ」とホッとするに違いない。

王道は、何故王道と呼ばれるのか

  • 投稿者: 海水   [2017年 04月 01日 21時 19分]
この物語は婚約破棄から始まる、いわゆるテンプレという奴だ。
それがどうしたというのだ。

前話の段階で、伏線は見え見えだ。恐らくこうなるという結末も予測できる。
何故か。
それはこの物語が王道だからである。

分かってるよ、こうなるんだろ?
ほらその通りだ。
だからなんだ。
だからこそ、面白いんじゃないか。

王道は外さない。
期待通りの展開と結末を迎える。

ハッピーエンドが約束された結末。
だからこそ、良いんじゃないか。

その王道に、作者様独特の『エッセンス』という調味料が加えられ、千差万別の物語が紡がれるのだ。

この王道の物語は、一言でいうならば劇だ。
人生を転がり行く女性を追って、転換し続ける場面。
観客が追うは主役の女性。
女性は襲い掛かる境遇に耐える。
だがその悲劇の後には幸せが待っている。
訪れる大団円。幸せそうな二人。
万雷の拍手。

これでいいじゃないか。
王道万歳!
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