イチオシレビュー一覧

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生涯一度しか現れない幻の白い建物に入ったら、現代医師に採血されて異世界の病が治った件

異世界で語り継がれる“白亜の建物”。それはなんと、現代日本の「医院」だった――?
怪我を負ったエルフのミラドールが辿り着いた謎の診療所。戸惑いながらも採血や問診を受ける中で、彼女の傷の原因が“腐ったクローバー”であることが判明していく。
医療×異世界×ファンタジーの異色コラボが絶妙で、リアルな診察描写と笑えるやり取り、そして謎の多次元設定が中毒性バツグン!続きを読みたくなる逸品!

医療ファンタジーミステリー

  • 投稿者: 月江堂   [2025年 03月 16日 16時 54分]
 現代社会の知識チートをファンタジー異世界に持ち込んでの無双というのは決して少なくなく、それこそメディアミックス化されているものもあるんですが、医院が丸ごと異世界に転移してしまうというのはなかなかに珍しいと思います。

 その上で限られた短い診療時間の中で正しい診断をして問題を解決しなければならない。本多医院が患者に接することが出来る時間は限られている。

 しかもその場で薬を渡したり処置をして一時的に症状が改善しても根本的な解決にはならないことが多い、という制約もある。その中で見事に解決方法を見つけていく面白さがある。

 話の本筋自体もミステリー的な要素があるけれども、「医療」というジャンルが限られた情報の中から真因を見つけ出すミステリー的な要素もあるのだなあ、と感心しました。

間違いなく推せる作品です!

  • 投稿者: 夏草枯々   [2025年 01月 23日 23時 44分]
専門的な医療知識とそれを怠くならないワンポイントでファンタジー世界に馴染ませる作者様の絶妙なバランス感覚。
またキャラクターのヘイト管理も上手く、イラつきそうなキャラはちゃんと後でしっかりしっぺ返しを食らうのでストレスフリーでサクサクと読めました。(全てはまだ読めて無いんですけど)
ファンタジー世界をベースに個性豊かなキャラ達の掛け合いや最後のどんでん返し、一つ一つは短いエピソードながら前後の僅かな繋がりなど、どこを読んでも飽きることなく読者が脱落しないような作りになっている見習いたい一冊です!

医療系ファンタジーの新境地

  • 投稿者: 言ノ葉紡   [2024年 12月 29日 15時 56分]
作者の本業が医者と言われたら誰もが信じるほどの確かな知識を軸に、医療系ファンタジーのお話が続きます。
といっても、回復や蘇生魔法などはでてきません。代わりに馴染みある医療器具や最新機器が出てきます。二つの世界の狭間という設定を活かした現代と異世界の両方のファンタジー要素が味わえるのがこの作品です。
専門用語や説明文ばかりは苦手という方でもおそらく苦もなく読めるでしょう。説明する人物の語り口がうまいのです。実際にあった事例をもとにわかりやすく噛み砕かれた説明は説明と読者に思わせません。
一風変わった話が読みたい、個性的な登場人物に出会いたい、軽いノリで読める作品に出会いたいという方はぜひ一話目をクリックしてみてください。
きっと望んだ通りの作品に出会えるはずです。

異世界ファンタジーに現代医療という新鮮な要素を加えた作品

  • 投稿者: 牧嶋 駿   [2024年 12月 02日 16時 51分]
エルフであるミラドールが「採血」や「診療」という概念に戸惑う様子は、読者にとっても新鮮であり、また彼女の視点を通して現代医療を再発見する面白さがありました。
例えば、注射針や血液検査といった現代では当たり前の医療行為が、彼女にとっては魔法や呪術に近いものとして映るのが印象的です。

また、本作の舞台となる本多医院の内装や受付嬢セレネースの冷静な態度が、異世界的な不思議さを増幅させています。
特にセレネースの無機質ながらも微妙に挑発的な言葉遣いには、キャラクターとしての奥行きが感じられました。

意表を突かれる展開

ツイッター(現X)のRT企画より拝見させていただきました。

結論から言わせていただくと、戦闘描写…特に身体の動きを他のもので例えるシーンがとてもわかり易くすんなりとそのシーンを思い浮かべながら読むことができました。

そして心象描写などもわかりやすく、何故そういった行動に至ったのかを簡潔に表現されているため、次の行動にも矛盾がなく綺麗にまとまった内容となっていると感じます。

肝心の戦闘シーンでも読者ですら意表を突かれるシーンがあり、見ていて次はどういった作戦で切り抜けるのか?と期待せざるを得ない内容となっており、私自身とても参考になると感じました。

これからも創作活動頑張ってください。応援しています。

医療系かつ異世界のファンタジー作品

  • 投稿者: はづき   [2023年 08月 28日 21時 36分 ()]
ツイッター改めXのハヅキです。
遅くなってしまいましたが、この度は企画へのご参加ありがとうございます。

舞台はどこかの森の中にある病院のような施設。
専門用語だったり病名が出てくるので難しい内容かなと思いきや、医療とは関係ない話が出てきたり下ネタが飛び交っていたりと、読者を飽きさせない作品だなと思いました。

ラノベ……ラノベ?

  • 投稿者: 芽春   [2023年 01月 17日 01時 47分]
軽い文体に軽い?下ネタ、異世界なのに現代日本のギャグが出てくるなど、「ラノベ」らしさが詰まっている中で、
ガチ医療知識とガチファンタジー知識に脳を揺さぶられる
この感覚……どこかで……。
面白い先生の授業受けてる時の感覚だ!

軽く読めてしまうのに所々為になるような知識が飛び出してきて
飽きが来ないと言う、独特の魅力を持った物語でした。

読者であると共に患者であるのかもしれない

 個人的には医療の知識については常識程度には持っていると思っていたが、本作者の医療知識への造詣の深さは自分を恥じたくなる程にしっかりした物であると感じた。

 一つ一つの単語自体の意味は分かったとしても、症状そのものについては作中の患者同様、自分の事かのように真面目に読んでいる自分がいた。

 作者の医療関係へのインプットを強く感じ、だからこそこのような真剣な医療とファンタジーの融合した素晴らしい作品が生まれるのだと思った。

 本多医院が現実ともファンタジーとも取れない次元の狭間に存在していることも面白い。
そうであるために、両世界のギャップのようなものが生まれており、現実の病院に行くよりもうんと面白いやり取りを見る事が出来る。

 治療はしっかりと誠実なものであり、行われる医療行為も正しい。それでいてしっかりと面白いのは現実とファンタジーの融合の妙が本作随一の美点であるからだと感じた。

ランゲルハンス島は異世界にあった! 毎回必ずあっと驚くオチが付く、珠玉の短編連作!!

めちゃくちゃ面白いです!!
1作1万文字程度で、ラストには必ず欠かさず、あっと驚かせるオチが付く。
異世界人、亜人ならではの体質や文化と、そこから生じる疾患と、それを解決する本多先生の知識の組み合わせは、毎回『見事』の一言。

メデューサの蛇の髪を○○○代わりに使った回なんて、度肝を抜かれました。
そうそう、雪山の山荘で肝を抜かれた(物理)その真相にも驚かされました!
動物たちの謎の死や、以前から登場していた『魔女』が実は絡んでいたことなども含め、本当に本当に、ものすごくお話作りが上手いです。

この作品、本当にすごい!!
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