イチオシレビュー一覧

某ホラー映画のMがつく方の仕業というわけではなく、住んでいたマンションの部屋が水浸しになった主人公。
萱間萌音26歳。彼女はすごく鈍感だった。
すごくという言葉も生やさしいぐらいに鈍感だったのだ。
そんな彼女は、部屋が水浸しになったことをきっかけに課長の家に下宿（同居）させてもらうことになる。
この時点で気付かない時点で彼女の鈍感さがわかるだろう。
おそらく、気付いていないのは本人だけで周囲は笑いを噛み殺すに必死だったろうことが容易に想像できる。
それにしても課長の行動力が恐ろしい。
某映画のMの付く彼女に負けてないほどの行動力に違いあるまい。

住んでいたマンションの部屋が水漏れして、部屋は完全に水浸し。
ってことで、課長の家に行くことになった私こと萱間萌音２６歳目線の短編。

も～、ニヤニヤした。
水浸しになったせいで服とかもろもろ買いに行くのだけど、主人公の謙遜というか、自分のだから自分で払うって。何で課長が払うんですか、と思わずニヤニヤしてしまう攻防が繰り広げられる。

そして、その２人の周りの人もきっと顔がニヤけるのを我慢してたんでしょうね。
本文のラストの裏話で、主人公目線では描かれなかった方向からの課長の苦労？　が伝わってきて、またニヤニヤと。

サクッと楽しめる文章とボリュームなので、ぜひご一読あれ。