タイガの森の狩り暮らし〜契約夫婦と東欧ごはん〜

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ロシアと森と女狩人と元パン屋

投稿者: Tmj [2017年 09月 03日 01時 05分]
なろう恋愛モノ随一の「儚い」作品。
厳しい冬の森で行われる狩猟や、パン作り、料理の様子は確かな知識に基づいて描かれている。それは生きるために必要な営みを一つ一つ丁寧に描写することでリアリティを持って私達の前に立ち現れ、どこか憧憬と郷愁を感じさせる。
更にそうした日々の中で交わされる主人公達の何気ないやり取り―――。
この、独り身の胸をじゅくじゅくと蝕むような気持ちは私の言葉では十分に伝えることはできそうにない。だから、

オーリとミーシャ、尊い……

それだけで良いじゃないか。
きゅんきゅん儚いラブストーリーをみなさんも、是非。

相変わらず安定感のある文章

投稿者: みかん [2017年 07月 23日 05時 29分]
宮部みゆき、有川浩などの中堅作家が書いたものと遜色ない安定感のある文章は安心して読む事が出来る。

舞台のモデルはロシア東部にあたる場所かと思う。
虎と評される鋭利な美しさを持つヒロインが、雪に埋もれた瀕死の主人公を拾う所から話が始まる。

お互いの距離を探りながらの生活や、デリカシーの欠片もなかったヒロインから徐々に恥じらいが生まれ出す描写は『リア充爆発しろ』と身悶えるばかり。
異性とこんな生活をしてみたいものですw

この作品に欠点を探すのは難しいが、敢えていうならアクションシーンやサスペンス演出のボリュームが足りない点と、色香の煽り不足くらいか?

この辺を補強すると男性読者が増えるのでは無いかと思う。

面白かった

珠玉の文章に震えます

投稿者: HIROKO [2017年 04月 30日 22時 29分]
ふとした事で夫婦として暮らす事になった美女と少年。
しかしそこには浮ついた雰囲気は微塵も無く、極寒の環境の中で自然と寄り添い、支え合う。
重厚な小説の体ですが内容は決して難しく無く読みやすい。

そして特筆すべきはその文章。踏んだ雪の音が聞こえて来そうな、吹雪の音が聞こえて来そうな、洗練された見事な文章です。自然の描写だけではなく、食事を作る情景もまた。毎回読ませて頂く度に、台所に「何かなかったっけか・・」と見に行きたくなる様な。
いわくありげな少年と美女の二人が、末永く幸せに暮らせる様にそっと見守りたくなる珠玉の小説です。
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