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近江商人の勧善懲悪物語

  • 投稿者: ぽよぽよ   [2018年 01月 30日 21時 05分]
未来から来た主人公が行商をする内に多くの人々と出会い、地元の人とは違った視点で見ることで新たな商品を発掘し、阿漕な商売をする者がいれば諌める。

一見すればただの知識チート小説と同じようにも見える。
しかしこれだけの事と思いきや、その下地となる作者の知識と筆力で、読者を最後まで飽きさせずに期待させてくれる。
読めば読むだけ当時の生活風景や登場人物の機微までもがありありと浮かぶ。

最高に楽しませて頂きました。

痛快な商人の冒険活劇

本作品では、主人公が江戸元禄期にタイムスリップして、可憐な少女の人助けから、江戸時代の商人という人生を歩むことになります。

江戸時代の商人という珍しい主人公の設定が興味をそそります。
江戸時代の商人というと、賄賂を利用して権力者に取り入るような、悪徳商人というイメージをつい持ってしまいがちなのですが、そのようなことは全くありません。

主人公は近江商人として様々な困難に立ち向かうのですが、近江商人には「売り手良し・買い手良し・世間良しの三方良し」というモットーがありますので、主人公の周囲の人物を幸せにしていくという、痛快な成り上がりぶりを見せてくれます。

様々な登場人物も魅力的に描かれていて、次はどのような商売をするだろうとの期待感が癖になるストーリー展開です。
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