イチオシレビュー一覧

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読み進める毎に高まる緊張感に痺れる!

  • 投稿者: 敬愛   [2018年 12月 20日 18時 37分]
当初、あらすじで作者が得意とする歴史小説だろう、と思って読まなかったのがなんて馬鹿だったのと思うくらい加速度的に面白くなっていく。

登場人物も少数で読み易い。時折コミカルで感情移入しやすさが抜群。

異能力のドアーズや暗躍する邪神と呼ばれる者達との闘いは手に汗握る。そう、主人公サイドは生身の人間が主。下手すれば死ぬ。私のお気に入りキャラの萌黄は口だけで抜刀しない弾正を引き立て、面白い剣戟も見たいが小説の舞台は1870年のサンフランシスコ。派手にドンパチだ。

今後も恐ろしいドアーズや邪神との戦いが続くのかと思うと先が読みたいが、今の所ラノベ一冊分くらいの分量でまだまだ完結しないだろう。が、私は是非この先が読みたい。だってここまで本当に面白かったから。作者の圧倒的筆力で更新されるのを待つ期待感。

もっとたくさんの人に新しい世界よ届け!キャラが活きたお勧め小説です!

新感覚クトゥルフ、ここに見参!

  • 投稿者: 如月 恭二   [2017年 07月 07日 22時 53分]
この作品は、クトゥルフ神話をモチーフとしています。
最初こそ異変と捉えうる事象の片鱗も無いですが、話を経る毎に不穏な影がちらつき始める。
かたや昔気質の剣客、かたや真面目な現代風の拳銃遣い(但し女)という凸凹コンビのやり取りは必見!
それでいてシリアス、コミカルなシーンの両立が出来ています。
重苦しくなりがちな“クトゥルフ神話”という土壌を持っては居ますが、筆者の斬新な解釈で読み手を飽きさせない工夫と技巧に満ちています。

時代考証は近代日本に準拠する為、そこまで難解でもないことでしょう。寧ろ、すんなり入ってくるはずです。
銃器や剣術に対する造詣も深く、読んでいて引き込まれる作り。

貴方も是非一度、御照覧あれ!
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