イチオシレビュー一覧

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パンデミックで滅びた後の世界の掃除 ●そして人類史上未曽有の大惨事により死の惑星と化したリヴィアターネに、一体のロボットが廃棄されるところからこの物語は始まることとなる。"

オムニバス形式のポストアポカリプスものです。
舞台はとある遺跡から発見された菌による病気「偽生症(CLS)」あるいは病原性ゾンビが爆発的感染を起こし、初期対応に失敗して惑星規模のパンデミックにより、人類にとって死の惑星となったリヴィアターネ。次々と送り込まれる(廃棄される)アンドロイドたち。そしてアンドロイドたちによる死してなお動くCLS患者に送る鎮魂歌(銃弾)。
しかし着陸時に損壊する機体、尽きないCLS患者に潰される機体、罪悪感により自己破壊する機体。かと思いきや比較的無害なCLS患者を飼育(養育)する機体、僅かに感染せずに生き残って保護される人間。さらには見解の不一致で起こるアンドロイド同士の戦い。
無常を感じさせる結末ばかりなのですが、哀愁の中にもどこか浪漫を感じさせます。

変わった作品ですが、面白いので読んでみてください。
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