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妖精が人間になって成長して恋愛する物語

妖精である主人公はいつも人間を馬鹿にして悪戯をしていたが、やりすぎたせいで罰として人間にされて妖精の森から追放されて、困っているところを領主であるイケメン貴族に拾われて一緒に暮らすことのなって、やがて彼に恋する。よくある童話っぽい。

舞台は中世のフランスだが、妖精の存在などファンタジー要素がある。

人間になって何もかも小さく見えて、仲間だった妖精は今や自分の掌サイズで、自由に飛ぶ妖精を見て元の戻りたくても戻れない悔しさや、人間になった自分の嫌悪感もよく刺さる。

人間が愚かな生き物だと思った主人公が人間になって人間を理解して人間として成長していく姿も素敵。

恋愛物語としても、恩人のイケメンと関係を築いていくところはよくできている。

つまるところ、妖精の時と人間になって見える世界観は全く違うという場面や、人間の価値観に慣れなくて困惑しても乗り越える主人公の描写はこの作品の見所です。
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