イチオシレビュー一覧

　今ではほとんど見なくなったような、古風な雰囲気のファンタジー。異世界、チート、ハーレム等最近流行っている要素を一切取り入れず、綿密に練り上げられた世界観を構築している。
　ファンタジーといえば魔法だが、魔法の解釈が科学的で、斬新さを感じた。魔法を使うための触媒や結晶はそのまま生活に生かされ、人々の暮らしに溶け込んでいる様は作者の独創的な世界感に拍車をかけている。
　懐かしい気持ちにすらなる、最近ではほとんど読めなくなったファンタジー小説。読めばわかる面白さゆえ、一度は読んでいただきたい。

旅団物はあまり見ない作品なのでいいと思います。
舞台背景の表現の仕方や登場キャラクターの動きもわかりやすく、そして何より文章が読みやすいです。
会話の切り方や場面の切り替え方、各話ごとの締め方も次の話が読みたくなるように、終わらせてあります。
優しい世界観の中にも話が進んでいくとシリアスな場面もあり、それぞれの過去やルーチェの正体など気になる伏線もたくさんあるので、続きが楽しみな作品になっています。

このお話は、ウルツェル旅団が謎の少女ルーチェと出会うところから幕を開けます。

見どころはキャラクターたちが織りなすそれぞれの世界観。
旅団メンバーの人柄に元気や優しさ、癒やしをもらったり、個性豊かな面々に楽しませてもらったりと、飽きることがありません。

キャラクターもさることながら、その世界の設定もなかなか凝っています。
しかし、決して難しくはなく、むしろ知れば知るほど馴染み深いものになっていくようです。

平和な旅の中にスパイスの効いた謎や秘話が隠されており、続きを読む手が止まりませんでした！
描写も細かく分かりやすく、そして美しいのでスラスラ読めてしまいました！

続きが楽しみです♪

最近はあまり見かけなくなった、純正のファンタジー小説です
描写や登場人物の動きが細かく、背景の美しさが世界観に拍車をかけています。世界観も作り込まれており、魔法の設定や登場人物の性格、経歴なども会話から推測できる。
考察しがいのある文章と展開は、穏やかながらも不穏な空気を感じ、どんどん読み進められます。
ライトノベルと言うよりは小説という印象を受けた作品でした。