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結婚を考える年になって、自分と似た『夢』を持つ異性を好きになったら、…あなたは告白する? それとも告白を待つ?

  • 投稿者: こたかん   [2020年 02月 17日 18時 45分 ()]
読み切りとして程よい長さの、1万5千文字ほどのお話。

主人公は、トマトづくりに夢中な アルヴィン(22歳/男)
ヒロインは、オレンジに情熱を注ぐ セシリア(24歳/女)

二人が住むノルト村には「夜這い」の習慣があり、これは男からに限らず、女の側から愛を請うてもいいのである。

好いた女を 誰にも取られたくないと焦る、男の熱がある。
好いた男に 心と体を求めてほしいと願う、女の熱がある。

本気だからこそ 彼も彼女も、たやすく行動に移せない。
なにせ、気持ちを伝える手段が「夜這い」なのだから。

勇気を出して 訪って。
見つめ合って。 微笑んで。
――――でも言葉が出ない二人。
それがもどかしい。 じれる。
ひきこまれる。

他に方法はないのか!? とツッコミを入れたくなる。


この恋の決着、どちらがつけると思いますか――?

ハッピーエンドが好きな人にはお勧めです!

この話の要は、村に『夜這い』という風習があること。

……。

夜這いです。
夜這い。

間違いではありません。

疑うなら、読んでみて下さい。
どんな村だと気になったなら、読んでみて下さい。

『夜這い』という風習がある村の話なのに、とっても純愛なんです。
もう、ジレジレです。
なかなか結ばれてくれません。
読んでいて、恋を応援したくなるふたりなんです!

そして、このお話は短編ですが、シリーズものです。
そちらにも、『夜這い』風習のある村の話は出てきます。
私は、この風習にドハマリしました。
このシリーズにもドハマリしました。シリーズ読み漁りです。

うわ~!
なにこれ、すっごい好き!
好きすぎる!

なにが言いたいかというと、このシリーズは『読めば読むほどハマっていく』ということです。
しかも、多分、どの作品から読んでも楽しめます!

最後に一言。
「このシリーズ、最高!」

ああっ! もうっ! じれるぅぅっ!

  • 投稿者: 遥彼方   [2017年 12月 06日 22時 20分]
夜這い。

この言葉のインパクトに、なんだか勘違いしそうになりますね。

けれど、これはジレジレの、素朴で初な恋愛なのです。

安心して下さい。
この村では夜這いの風習があります。
きちんとルールが決まっています。

野菜一筋のアルヴィンは、心血注いで育てるトマト同じように、オレンジ作りに夢を持つセシリア。

野菜にかけては誰にも負けないのに、恋となるとからきしで。

頑張れ! そこで告白だ! 大丈夫だって! ああっ! もうっ! じれるぅぅっ!

ついつい応援してしまうのです。

さあ、あなたも一緒にジレジレ、応援してあげてください。

表紙をみるだけでも価値がありますよー!

トマトとオレンジの交差!

  • 投稿者: 退会済み   [2017年 07月 28日 18時 08分]
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レベル50と50が合わさりレベル99。

脳裏に走った言葉をそのまま書いただけです。それくらい衝撃的だった。

衝撃的とは語るが、この話は特別な展開があるわけではない。
ヘタレ男――ではなく、あえてこう表現しよう。夢に生きるトマト野郎アルヴィンが、オレンジ娘セシリアと畑を作るまでの話。

だがしかしアルヴィン君、夢や野菜について熱く語れるのに、女性に対しては奥手そのもの。
夜這いという風習がある村が舞台であることもあって、アルヴィン君の意識の変化と奥手具合がとても強調され、読んでいて応援したくなる。

これは、素朴だが味わい深い、そんな物語である。
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