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刺さる人には刺さる商人もの

  • 投稿者: 瀧音静   [2022年 05月 30日 15時 36分]
 まず前提として、主人公はチート能力持ちである。
ああ、またか。と思うかもしれない。
けれど、この主人公のチート能力には「この効果は1ターンに1度しか使用できない」という、カードゲームでよく見るような制限がかけられている。
 結果、チート能力を持ちながら、それだけに頼ることが出来ず。
 そのため主人公は、何とか頭を回して問題の打破を行っていく。
 ……それ、面白いか? と思われるかもしれないが、主人公は商人である。断じて戦闘特化のチート能力者ではない。
 そして、商人とは頭と足を使って金を稼ぎ、生活をする職業である。
 その頭を使う描写がなされ、なおかつ流通や異世界への現代アイテムが持ち込む影響なども描写されたこの作品は、その手の物語が好きな人にとってど真ん中ストライク間違いなしの作品であると断言する。

要約するとつまるところ――滅茶苦茶に面白いから読んで。以上。
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