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伊藤ヒロ先生の「解体力」、ここにあり。

  • 投稿者: 退会済み   [2017年 08月 03日 19時 58分]
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 たとえば町中の商店街、いい匂いにつられて孤独のグルメごっこでもしようかと庶民的な料理屋に入るとする。出されたレバニラ炒め定食を650円ほど支払っておいしく食べたとして、爪楊枝でシーシーしているところにいきなり料理長が現れ、「いかがでしたでしょうか。本日の日替わりランチ『女性の経血のニラ炒め』のお味は」と言われたら大抵の人はその場で吐くと思う。
 そういうアレ。
 そういう解体。
 しかしそれだけではただのたちの悪いドッキリにしかならない。伊藤ヒロ先生のすごいところはこの解体した後の物語をより芳醇な大人の味に仕上げてくれるところだ。それこそが解体力、痛快なアンビバレンツ性、腰の乗ったパンチ力と言える。次の更新が楽しみです。
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