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泣いても笑っても地球は回るけれど。

  • 投稿者: 蒼原悠   [2017年 11月 20日 18時 22分]
自分を必要と思えない、無価値としか思えない。
そんな「星」の思いを綴った詩。

似たような思いを抱えた人には、きっと改行の意味を考えただけで小一時間も悩めてしまう。
けれど分からない人には最後まで分からないでしょう。
己を見つめる厳しくも優しい眼差しと、周りを見上げる儚い眼差しが、661文字の中に同居する。そんな、素敵な作品です。

人の目に見える星、見えない星。夜空を見上げればいろいろあるけれど、見えなくたってそこには星があるのです。人がいるのです。
私はここで息をしている。どうか構わないで、笑わないで。だけどどこかの誰か一人でいいから、私の存在に気付いてよ──。
叫ぶ「星」のうたに、耳を傾けてみませんか。
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