イチオシレビュー一覧

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ここまでの描写力はすごい

  • 投稿者: ZinFuzisima   [2020年 03月 21日 17時 58分]
物語は自衛官が訓練しているところから始まるのですが、ミリタリー好きとしてはそこが凄く気に入りました。

そこから異世界へ転生するのですがそこでの戸惑い、慌てて安全装置を外し忘れるところなど、細部までこだわっているのがいい。

ミリタリーと戦国の組み合わせは有名ですが、ミリタリーと異世界、なかなかいい味付けで、呼んでいて心地が良かったです。

やっぱり自衛官と庇護欲そそられるヒロインは最高だぜ!!

自衛官が単独で異世界に飛ばされた場合どうなるか、ここにはちゃんとその答えがあります!

「守りたい人がいる」
それは異世界でも決して変わらない、引けば放たれる弾丸の冷酷さとは裏腹に、それを実行する自衛官の葛藤や決断、おいしいレーションやお菓子が物語を引き立てる。

極めつけはアッサリいかないからこそ萌えるヒロインの存在! 読んでくごとに庇護欲がヤバくなるのはもう反則なので、仕事の休憩時間などにオススメの作品です!


自衛官 Dead or Alive!?

50/50まで読了。
非常にライトノベルらしいタイトルなので、こりゃお手軽俺TUEEEE!!!!話かしら? と油断して読み始めると面食らいます。ショックを受けます。ヘビー級のパンチを横っ面に放ってきます。
そのくらい主人公、追い詰められ感がヤバいです。

何事も便利グッズや魔法でチョチョイのチョイ、そんなお手軽世界観では満足できないリアルめの異世界転生を堪能したい、そういう読者さんにはかなりオススメです。
等身大の自衛官のサバイバルライフ、手に汗握ります。

とはいえ、物語もまだ半ば、いかなる結末を迎えるのか、続きを楽しみにしています。

第2のGATEここに開く

  • 投稿者: 退会済み   [2017年 12月 04日 20時 33分]
管理
うーーーーーん!?!?

序盤に繰り広げられる突然のルビ振り攻撃!ミリタリー好きの私の戦場の荒野と化した荒んだ心を癒してくれます。

予備弾薬は1000発!大量、いや、十分じゃない、

これから彼は異世界で戦い続けなければならないのだ!

これを読んでいて思ったのは、作者さんが自衛隊に詳しいからこそ書ける作品なんだと思います!まさに第2のGATE!

ところどころ散見される過激な戦闘描写に対して、繊細で綿密に計算された伏線などのストーリー展開!必見です

これもうレビューじゃねえだろ

  • 投稿者: 一☆一   [2017年 10月 28日 23時 34分]
ミリタリー、だとう。
なんてこった。私は全くミリタリーに詳しくないぜ。
はぁ、どうせ何やられてもちんぷんかんぷんなんだろうなー(パラパラ
あっ……しゅき……(即堕ち二コマ並感

この小説、ミリタリー詳しくなくても読めます。むしろ知らない人こそ読んで見たらかっけーって少年のような純粋な心で目を輝かせながら読める気がします。そうに違いない。私はそうだった。

描写がきめ細やかで、それでいて決してしつこくない絶妙なバランスで構成されており、主人公の見ている景色がありありと想像することが出来ます。
主人公のキャラは、所謂異世界俺つえーとは同居しないだろうとたかをくくっていた熱血系……というか、なんだろう、少年漫画の主人公って表現が一番近いかもしれません。物凄く親しみがおける。これはこのキャラに限った話ではなく、キャラにちゃんと血が通っている。
この小説は面白い、という事実で締めくくろうかな、と。

戦え!現代日本男児! 高度な知識と、細やかな人物描写が光るテクニカル系異世界転生の怪作

  • 投稿者: 美風慶伍   [2017年 09月 27日 22時 00分]
★ストーリー的には戦国自衛隊やファイナルカウントダウンと言った、高度な現代文明をそっくり異世界別世界に移動させてその後の騒動を追うと言う『テクニカル系異世界転生』とでも言うべき作りになっている。その意味ではジャンルとしては王道すぎるほどの王道★だがこの作品が怪作と言うべき点は『人物描写』と『技術描写』と『人間ドラマ』とが見事にシンクロし『自衛隊と日本人の存在意志』と言う点にまで昇華されている点である★主人公日本一は突然の怪現象で装備品一式と装甲車ごと別な世界に連れさらわれてしまう。実戦経験無しの自衛隊員は異世界人の少女との遭遇と襲撃者との戦いの中で戰う事の意義に繰り返し悩む。そして少しづつ『戦士』=『守る者としての自衛隊員』として意義を自問自答を重ねながら獲得する。その姿が読む者の胸をうつのだ★単なるミリタリー崇拝に終わらない人間ドラマに完成させた作者のモラルとプライドに称賛を送る!

ミリタリー知識がない? 無問題だ、状況を開始せよ。

  • 投稿者: 結葉 天樹   [2017年 09月 09日 11時 21分]
「異世界自衛官」と言う題名から「ミリタリー知識が無いからわかりにくいかも」「堅苦しい文章になっていそう」と言うイメージが先行するかもしれません。

ですが、その辺の心配は一切ありません。
イメージしやすい描写。
気付いたら読み終わっているほどの読みやすさ。
気軽に読みに来ても決して飽きさせないと思います。

謎の飛翔体によって命を落とした主人公。守りたい人を守る事も出来ずに……
気付けば装甲車ごと一人で異世界へ。
果たして何のためにこの世界へとやって来たのか。そして出会った少女を彼は守り切ることができるのか。
チートもない。特殊技能もない。言葉も通じない。訓練経験はあっても戦闘経験がまるでない。
頼りは手にした89小銃の扱いが得意と言うだけ。

何もかもがわからないまま異世界での状況が開始される。
これから待ち受けるのは何なのか。
先が楽しみになる作品です。是非どうぞ。

ミリタリーと異世界はずるい

ミリタリー知識を生かした異世界もの。
ミリタリーはそれだけで魅力にあふれた要素だと思います。
それっぽいかっこいい名前、それっぽいかっこいい用語、異世界において圧倒的な戦闘能力を説明不要でぶっ放せる最強のチートアイテムではないかと。

もちろんこれを生かすには相応に知識が必要ですが、全く知識を持たない者が読む上では非常に楽しめるだけの要素を書き切っている力作です。

血なまぐさいというか、現実味を帯びた異世界の過酷さを表現するに当たり、現代の重火器が非常に良い作用を与えています。

映画を観ているような臨場感

密かに想いを寄せていた女・由紀が目の前で死に、自分だけが生き延びていた、異世界で。
戸惑う主人公は男たちに乱暴されていた女性・ルチアを助ける。なんと彼女は由紀に似ている女だった。

元の居場所への郷愁、ルチアを見る度に思い出す面影に物悲しさを覚える。
会いたいけれど今はもう会えない人のことを考えれば誰だって悲しくなる。本作は人間の当然の感情を自衛官という立場から描いている。これが「守りたい」という強い信念に繋がっていくシーンは見事だ。

危険だらけの異世界を「この人を守りたい」という真っ直ぐな気持ちで生き抜いていく主人公に目が離せない。
これらは優れた状況描写のおかげで映画を見ているような感覚で楽しめる。まだまだ始まったばかりの本作だが、少しリッチな読書体験をしたい方へオススメだ。
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