イチオシレビュー一覧

５００年前の伝説の勇者の子孫である主人公。魔王を倒す直前になって、思いがけない真実を仲間たちに語り始めます。
すべては仲間たちを無駄死にさせたくないという深い考えのもと、明かされた秘策とは──？

榎本先生お得意のコメディ展開が凝縮された短編は、最初から最後まで読者を爆笑と突っ込みの嵐に巻き込んでしまいます。個人的に大好きな登場人物は、勇者の相棒である武闘家。純粋なのかボケ倒しなのか定かではありませんが、武闘家の突っ込みどころ満載の言動には笑いが止まりません。

ラストまでしっかり笑いのオチで締めた短編、タイトルから興味を引かれませんか？

『俺（勇者）の乳首が魔王を操るジョイスティックになってるんだけど誰にも言えずに魔王城直前の村まで来た。仲間を無駄死にさせたくないから仕方なくすべてを告白する』

ハイファンタジーながら、ひたすらコメディ一辺倒の珠玉の短編、どうぞお楽しみくださいませ！