イチオシレビュー一覧

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全てが茶番?いえいえ、笑いあり涙ありの最強ヱ世界転生!!

  • 投稿者: RS世代   [2018年 04月 05日 00時 13分]
 ちょっとした神の行き違いから、異世界に転生することになった主人公は、仲間と共に悪しき魔王を倒すべく、大いなる旅に出るのだった!!

 ────というドッキリ番組のターゲットが、この物語の主人公「望月トオル」。

 トオルの行動はスタジオで解説者が客観的な説明を行ってくれるため、彼の一挙手一投足が痛々しくてしょうがない。
 主人公の全てが茶番というのが、この物語の特徴である。

 そう、全てが偽物────まさに「ヱ世界」!!

 立ちふさがる“サイクロプス(笑)”!!
 行く手を阻む“ゴブリン(笑)”!!

 彼が見る物、聞く物、感じる物、全てがエセ!!

 しかし笑いあり涙あり感動あり!?
 茶番なのにドキドキハラハラ!?

 果たして彼は世界を救えるのか!!?
 あとドッキリに気付けるのか!!?

 トオルの冒険と迫りゆく番組予算にこうご期待!!

中2の娘も笑った中2的な主人公

  • 投稿者: ゆいみら   [2018年 03月 15日 21時 08分]
異世界転生を逆手に取ったストーリー。軽快なテンポで綴られる、主人公だけ(ヒーローだと思ってる)ファンタジーもどき。
周りの期待以上に、真面目なヒーローを素でやってる彼を、TVで見ている視聴者の感覚で覗けます。
中2のうちの娘から大人の私まで、幅広い年齢の皆様にウケる作品です。
異世界転生ものに飽きたら、ぜひこちらをお勧めします。各話の最後にあるCMも必見!

脱線型異世界バラエティ!?

(26/26)まで読了。

まず、発想がいいですよね。
「俺は今から変化球を投げるぞ!」と宣言した上で、堂々と変化球を投げてくる作風。
潔さに痺れます。
最初の予想からして、これは本筋から脱線した所が面白くなるんではないか? と思ったら、その予想以上にハチャメチャな好き放題をやらかしてくれます、キャラたちが。
そういうベタなお巫山戯を至極大真面目にやる、そんな作品が好きな人には是非オススメですね。

物語的に、これから一山二山ありそうなので、今後に期待します!

異世界が好きな君も、嫌いな君も、一緒に笑えるエンターテイメントショーがここに開幕!

異世界に対する新しいアプローチを試みた意欲作!
主人公サイドの視点とTV局サイドの2つの視点から物語は描かれる。
2つの異なる視点が描き出すのは異世界に対する理想と皮肉交じりの世知辛い現実。

主人公の往く手を遮る数多のモンスター達(基本段ボール)
TVスタッフの前に立ちはだかる壁(予算と物理法則とかetc)
王道テンプレをベースにしているはずなのに、展開は常に予測不能。
実況席の2人の他人事だからこそのテンポ良くシニカルな掛け合い。
とりあえずプロデューサーは殴っておこう(褒め言葉)
東京ドーム5個分の世界で繰り広げられる冒険譚に、
きっとアナタもツッコミを入れずにはいられない。

この番組の辿る結末をアナタも一緒に見届けよう!

尚、巻末にはどこかで見た覚えがCMが掲載されていてシュールな笑いに誘います。

悪魔的作品……!

異世界転生…!

其れは誰もが憧れる単語…!チート能力を貰い其で世界を救い……両手に花……!憧れる…!そんな素晴らしい世界…!

だがこの作品の異世界転生は違う……!!異世界転生だが異世界転生じゃない!?

そう全ては仕組まれていた……!狡猾なTV会社の卑劣な人間達に…!

主人公達は仕組まれている事を知らずに異世界を満喫する……其をTVで流す……!お茶の間に…!

数字の為なら人を只の小道具の様に使うTV局っ……鬼っ……悪魔っ……

この作品はそんな悪魔的な事をするTV局と掌の猿の様に弄ばれる主人公達転生者のアンチ異世界の話……!

世の中にありふれる異世界ものに斧鉞を加える一作

  • 投稿者: 鱈井 元衡   [2017年 10月 04日 18時 55分]
異世界転生とはこれほどの記号で満ち満ちていたのか、と驚嘆せずにはいられない。そして、主人公さえもがその記号で成り立っている。どこかで見たようなものばかり――では、面白みがない。すなわちただ一つ、これは『偽物の世界』であるというまさにその設定によって、強烈な風刺性が与えられている。
驚くほど、この作り物の中で人形のように立ちまわる少年には失笑を越えて驚嘆を禁じ得ない。だがその時、我々もまたこの『世界』の中に取りこまれているのだ、と思うと、一体この少年を外から批評できる立場にあるだろうか。
……少年は物事をあるべき姿としてとらえ、その姿を実現させるために躍起になり、自分の気力を思いっきりふりしぼっているのかもしれない。ひょっとすると我々はただあるがままの世界を受け入れるだけ、虚しい心の遊びにうちとけているだけなのかもしれないのだ。

異世界ブームに真向から勝負を仕掛けるチャレンジングな作品

異世界モノの巣窟である小説家になろうにおいてあえてここまで勝負をしかけるパロディは初めて読みました。
他の方も書いていますが、はっきりと好き嫌いが分かれる作品だと思います。ちなみに私はこういうの大好き(だからレビューを書いています)。
かつて『魔法陣グルグル』が「RPGのお約束を笑いにする」という挑戦に成功し、最近のラノベでは『異世界修学旅行』辺りが「異世界のお約束を笑いにする」といった事をやっているが、今作品もこれらに近い精神性を感じております。
また、一般人を笑いものにして安易に数字を稼ごうとするマスコミのゴミさも見え隠れしているのがまた現代社会を風刺しているのが心地よい。
文字数が気になるほど書いてしまいましたが、万人受けはしませんが「異世界ブームに疑問符を抱いている人」には間違いなく勧めたい作品です。

堂々たるパロディ精神! 【異世界転生チート系】をコケにしまくるプロ根性にあっぱれ!

  • 投稿者: 美風慶伍   [2017年 09月 30日 09時 41分]
★いやぁ、笑わせてもらいました!ほんとに!ただこの作品『笑う人』と『怒る人』に分かれるよね(笑)うん
★異世界転生チート、これほどまでに多くの人に愛され、多くの人に憎まれるジャンルも多分無いと思う。好きで好きでたまらない人には何を読んでも楽しいだろうし、他ジャンルの人には焚書してもあきたらないと思うだろう。ハーレクイン・ロマンスの恋愛物が興味のない人間にはどれを見ても区別がつかないのと似てるかも
★本作はそんな異世界転生チートのあらゆるお約束に対して真っ向正面からパロディをしかけバカにしまくった意欲作品だ。異世界転生の〝約束事〟をバラエティ番組のヤラセとして仕掛けて、それにアホな主人公がどれだけ騙されるか?を楽しもうとするTV局の悪ふざけ譚だ★ただ物語創作を心から愛する者がこれを見れば『自分の気に入らないジャンルを馬鹿にする』事の愚かしさに気づくだろう。そう見ると物悲しささえ感じるのである

エンターテインメント×異世界転生 発想力と視点によって変わる面白さに脱帽です!

  • 投稿者: てんとん   [2017年 09月 18日 14時 39分 ()]
"PPPテレビ"が送る"エセカイ転生TV"
それは最近流行りの異世界転生というジャンルを用いた、ドッキリまがいの企画。
災厄に巻き込まれるは、望月トオル君(17)異世界モノ好きの普通の男子高校生。
 
異世界転生が好きな人は、誰もが一度は妄想したはずだ。自分が異世界へ転移して、俺強ぇ~!する様を!

考えてくれ、その妄想を。カッコつけて臭いセリフを言い、剣を振るえば敵が飛ぶ。
それをTVで放映され、お茶の間の皆さんに届けられるのだ! 悶絶必死だ!

個性的なTV関係者と"劇団色彩"というこれまた怪しげな演劇集団があなたに送る、最高のエンターテインメント!

"劇団色彩"の団員、夏目メグの「主人公が私じゃないなんて許せない」という思いからの暴走もお見逃しなく!

見て損はありません、最高に楽しい一作でございます!
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