イチオシレビュー一覧

光と闇の物語。
少年たちの冒険、探検。
彼らが見つけた森の奥先の洞窟。大人達には内緒の彼ら三人だけが知るヒミツの探索。


誰もが一度は思い浮かべる純ファンタジーな世界観だからこそ独創的な本作の魅力が色濃く目に映る。
日常生活の隣に魔物も魔法も当然のように存在する世界。


洞窟の最奥に存在した石碑に刻まれた文様は彼ら三人の手に刻まれていた紋章と酷似していた。
それは炎と氷、そして水風を模したものであった。

御伽話であったはずの『お話』が彼らを本当の冒険へと導く。


懐かしさを感じさせてくれる本作は、作者の趣向と相まって同時に新しくも感じさせてくれる。

読後には思わずため息と称賛をもって、こう呟くであろう「もう一周」

　この物語は、ふたりの少年（年齢的には青年かな）とひとりの少女（こちらも女性にも思われる）が織り成す正統派ファンタジーである。

　いつもなら、もう少し【あらすじ】を織り交ぜるところだが、それは敢えて差し控えさせていただく。これは脳内に余計な情報を持たず、純粋な気持ちで読んでいただくほうが楽しめるのでは？　と考えたからだ。

　ほかのレビューでも書かれているが「冒険心をくすぐる」のは間違いなく、その「冒険」とは「未知なる土地を訪問すること」に価値があるのでは？と思われる。

　世界観・展開・セリフ・心理描写に至るまで、物語を構成する全ての要素・細部にまで【こだわり】が見受けられる。そのため、現実世界とは全く異なるものの、非常にリアルな仕上がりなのだ！　感情移入するのも、おそらくこれが原因だろう。

　ぜひ皆さまにも読んでほしい。
(とくに「第３章　氷の刃」がお気に入り♡）

「これぞ王道ファンタジー！！」と大きな声で言うに足りる作品です。

なろうにありがちな転生や転移ではなく、しかし凄まじい光を放つファンタジーだと思いました。

言葉選びは丁寧で、一つ一つの文章が作品世界を鮮やかに彩っているーーそんな気がします。

また、入りやすい雰囲気であるところも良かったです。

ファンタジーが好きという方には、一度は絶対読んでいただきたいと思います。

なろうでは異世界転移、転生、チート、ハーレムなど……そういったジャンルが流行る中、王道でもテンプレ作品に負けない魅力の作品がここにあります。


マルス、アイク、パルを中心とした正統派ファンタジー。
ある日、ちょっとした探検気分で出かけたことから運命が大きく動き出します。
高校生くらいの年齢ですが、まだ幼さが残る三人組の心情は何処か懐かしさもかもしながら、同じような気持ちになりやすい魅力があります。


三人を支えてくれる協力者、道中で襲ってくる魔物、恐ろしいながらも抜けているような悪役など、一つ一つの要素が物語を彩ります。
王道でも壮大な世界観を予感させる素敵な作品です。
是非読んでみてください！

今日のファンタジーは異世界系が多いですが、正統な
ファンタジーがあってこそ面白いと思います。
情景描写がとても工夫されているので、読んでいる
だけでとても想像しやすいです。
また、魔法や剣などをシンプルにすることでかえって作品のよさをひきだしているといっても過言ではありません！
純粋なファンタジーだからこそ、独特な世界観に惹かれるものが強くなります。
なので、ファンタジー小説としてぜひおすすめしたい
小説だと思いました！

転生だとか、奇をてらいすぎな作品には少し食指が動かないという方は、先ず此処にきてほしい。確立された世界観には、背景までが透き通って向かい入れてくれる。ファンタジーの定番を押さえつつ、それでも敢えてこの作品を王道という一言では済ませたくはない。正統派でありながら、描写に手抜きはなく、動作にもオノマトペに頼らない技巧、これぞ私が探していた作品だと確信させられた。繊細でかつ鼓動が高鳴るのは、この作品から溢れてくるファンタジーが持つ最大の冒険心を必ずくすぐられるから。