イチオシレビュー一覧

　少なくとも今時の転生ものを、うすら悪い皮肉ではなく、意外性というギャグが、全力で全てを振り回す。
　
　場面ごとに訪れる超展開から始まって、突っ込み所を吹き飛ばし、ワタルの筋肉的解決法と懐かしき少年誌ムーブメントが異世界に猛威を振るって嵐となっていく。
　
　頭を空っぽにするのではない。
　頭に様々な知識を詰め込まなければならないこともない。
　
　むしろこの小説は、頭を空っぽにして振り回されろと、全ての一挙一動から地の文まで語るのだ。
　
　
　もう一度だけ記す。
　これは「なろう」であり、「なろう」ではありません。
　本当の清涼剤を、ここに。

この作品は、「小説家になろう」の機能を極限まで活用した、2018年の覇権が確約された屈指の怪作である。

まずタイトルを読んでほしい。
あらゆる主人公を異世界の地へと葬り去ってきた、異世界転生の死因ランキング1位絶対王者【トラック】を受け止めているのである。
武闘派高校生が、腕力で【トラック】に挑むのである。
しかしながら、異世界転生は成されてしまうことが解る。
つまり【トラック】の一勝なのである。

その致命的な違和感に気付き、一話を覗いてしまったら、もう後戻りは決して許されない。
本文だけでなく、サブタイトル、前書き、そして後書きが、貴方の腹筋を全力で狩りに来る。

逃げ場無し。腹筋狩りの四面楚歌。百鬼夜行。

・参考文献
[1]年金生活からはじめる異世界転生レビュー……異世界転生出版
[2]銃は拳よりも強し……異世界転生出版
[3]巨乳妹メイドの365日ご奉仕性活！……異世界転生出版

この作品、タイトルから想像するに相当熱い物語なんだろうなと思いましたが確かに熱かった。だがしかし、それの熱さ以上に笑いが巻き起こる！！
主人公の話し方が面白すぎるっっっっ！！！！主人公色々と強スギッッッ！！！と、この作品を読んでいれば自然とツッコミを入れてしまうほどに面白いです。
さぁ、貴方もこの世界を覗いて見ませんかっっっ！！！？？？

とにかく笑えて面白い。これに尽きるなろうです。

何だか元気がしぼんでしまった。疲れて何もやる気が起きない。
そんな日にどこからでもいいので３話くらい読んでみると不思議と元気が出ます。

ワタルのギャグは『熱血武闘派』と謳いながら、パターン構築とパターン破りを同時に行ってくる卑怯さで、
例えば１話分の最後の文章で、次回大変なことが起きるッ！　とか、謎の現象の正体やいかに!?　とか、自らヒキをつくりながら、その次の段落の文面＝次回予告で盛大なネタバレをして笑いに変えてきます。

アイデアの出し惜しみとかまったくないです。

そして次の話を読み始めると読み終える頃にはまた次の話のヒキ、興味が待っているという絶妙さ。

ワタルが楽しませてくれるバトルも、ラップ、カードバトル、小説執筆、アイドルと、とにかく豊富です!!

伊藤ワタルに触れてください。色んな事が吹っ飛ばされますッ!!

この小説に出会った９割の人々は、タイトルに惹かれつつも「所詮タイトル詐欺だろう」「物語は普通なんだろう？」と舐めて掛かってタイトルをクリックしてこの作品――もとい作者の世界にやって来る事でしょう。

そういう奴から死にます――

所謂神視点から語られる何処にでも居る熱血系最強高校生ワタルの活躍を描くのが本作の全てですが、１話から最新話に至るまで常に読者の予想と覚悟の斜め上を行く作者のハイセンス（狂気）には驚かされるばかりです。

ツッコミを読者に丸投げにして、時には読者の反応すらも巻き込んで全力でボケ続けるスタイルは、何処か懐かしい昔ながらの”お約束展開”と未だ嘗て出会ったことの無い”新しい衝撃”そして”最高の笑い”を私達読者に与えてくれる事でしょう。

昭和の男塾や聖闘士星矢等のジャンプ黄金期世代のノリが好きなおっさ……ダンディズム世代にはこの上ない娯楽となる事間違いないでしょう。

　イラストプレゼント企画をきっかけに拝読しましたが、７０～９０年代の『面白さを追求するために、敢えて細かい諸々を無視して勢いで突破する』独特のノリを現代に再現するとこうも面白くなるのか、と驚かされました。
　ややこしい設定は最小限、『強敵登場→ワタルピンチ→思わぬ手段で逆転→ワタル凄い→新たな強敵』と言うルーチンがこの小説の全てと言っても過言ではないですが、そのバリエーションがまた凄い。
　同じ小説の中で主人公がラップバトルとＷｅｂ小説レビュー、カードゲームにアイドルデビューで戦うお話を私は他に知りませんし、多分今後も出てこないでしょう。
　一見勢い任せに適当な事を描いているようにも見えますが、恐らく作者様は相当緻密なプロットを練られてこの作品を仕上げられているのだと思います。
　古い時代のテンプレを新たなオンリーワンに昇華させた、正に『お約束の現代転生』と名付けるべき作品です。

笑いとは何か、それは「理不尽」から由来している。人間は笑う事が出来るが、他の動物にこれ程高等な感情を持つものはいない
この作品は所謂人物が勢い良く暴れるドタバタである
ユーモアの種類は色々あるが、どれも「理不尽」に切り込む難しさがある
人間は「理不尽」に理由を見出したがる。コメディで大事なのは「理不尽」をそのまま書き下ろす事なのだ

また、普通主人公は世界によって影響を受け、世界を変える為に動く
だがこの作品は違う。主人公こそが「世界」なのだ。主人公が壮大な世界観という意味を持っている
主人公が世界観を捻じ曲げ、主人公という存在が「キャラ」「ストーリー」「世界観」、つまり作品において重要な3つの要素を成しているのだ

トラックに跳ねられ異世界転生？そんなありきたりな始まり方のよくある小説となるはずだった……だがしかしっっっ！！主人公が最強の武闘派童貞紳士高校生ワタルであるがゆえにっっっ！！！こうも面白いのであろうっっっ！！！！
面白い点を挙げるとすればまずは勢い！タイトルから分かる通り何事も筋肉と勢いで解決する強引な脳筋プレー！
次に筋肉を生かしたテクニカルなプレー。己の筋肉のなせる技を理解し、多彩な技を繰り出すワタルは主人公の貫禄と言えよう。
最後に筋肉では解決できない試練。料理、小説、音楽、大食い…。襲いかかる数々の難題をワタルは乗り越えられるのか…！？
ワタルの暑苦しさと展開の熱さに我々の心も暑く熱く燃え上がるぅッッッッ！！！！

これまでッッッ！
こんなにもッッッ！！
これほどまでッッッ！！！
面白い作品があっただろうかッッッッッッ！！！！！！！！！！

なんだこの小説はッッッ！？！？！？！？それが当初の感想ッッッ！！！

だがッッッ！！！そこで引かずに読んでもらいたいッッッ！！！！！！！

小説が放つ圧倒的な熱量ッッッ！！！！！読み進めるたびに割れる腹筋ッッッ！！！読了後の極限の満足感と激烈な筋肉痛ッッッ！！！！！！

是非ともッッッ！！！読んで共に笑おうッッッ！！！！
究極のコメディ此処に有りッッッッッッ！！！！！！！！！！！


最近笑って無い……そんな人達にオススメですよ。

作者のしもっち君並びに主人公ワタルに敬意を表し、この口調で失礼するッッッ！！！理由は読めば分かるッッッ！！！

もうレビューが来まくっているこの小説のあらすじなど必要ないだろう…………飛ばすッッ！！ただ好きなところを挙げさせてもらうーーーーッッ！！

わたしが一番推したいポイントッッ！！それは、この小説の魅力は何もこの勢いのみじゃない所だッッ！！物語の面白さだッッ！！正直、展開が予想外過ぎて何回も何回も裏切られたぞッッ！！どこの世界に突然ラップバトルをしだす小説があるんだッッ！！どこの世界に流れで魔王を応援しだすヒロインがいるんだッッ！！笑いが押し寄せるその度に海は裂け大地は裂けッッ！！

ーーーーわたしの腹筋が300に割れたッッッ！！！

……それはいいすぎだが、本当に腹筋割れそうなぐらい爆笑できるぞッッッ！！！！とにかくオススメだーーーーーッッッッッ！！！！！