Snow White Lunatic

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妹は、狂っていた。否。姉も、狂っていた。

投稿者: あとぼん [2018年 01月 13日 19時 49分]
愛のために殺す。生きるために殺す。守るために殺す。
最愛の妹を救うため、姉は妹の狂気を受け入れ、そのためにできることは全てやった。

罪悪に蝕まれても、悪夢にうなされても、姉は妹のために最悪の最善を尽くし続けた。たとえどれだけの命を犠牲にし、結果地獄に落ちようとも。

それでもただ一つ、美しい妹のために。

さあ、天使に生贄を。

愛という名の狂気、狂気という名の愛。この表裏一体をテーマにした至極の作品である。

私はこれを読んで震えました。

これもまた立派な愛の話

投稿者: おの はるか [2018年 01月 10日 15時 11分 ()]
 想い人のために動く、これだけ聞けば立派な愛の形だと誰もが評することでしょう。

 では、それが犯罪に値する行為の時、あなたはどう評しますか? きっと意見が分かれることでしょう。
 ある人はその行為を諫めるかもしれない。ある人はそれもまた愛、と言ってくれるかもしれない。

 この話はそれを極限まで追い求めた物語。双子の愛の物語。

 まだ未読の方は是非ご覧あれ。

現代を舞台にした闇のメルヘン。

投稿者: 朧塚 [2017年 12月 06日 03時 13分]
高い文章力で紡がれた双子の姉妹のお話です。
現代を舞台にした残酷な童話といった感じでしょうか。

殺人衝動を抑えきれない妹、紗雪の為に、姉である陽葵が尽くします。
陽葵は妹の為になら、他の全てを犠牲にしてでも愛する妹を守ろうとします。

閉塞的な二人の世界は、チョコレート菓子のように甘美で、そして無垢さ故に残酷です。
此岸にいながらも、二人は彼岸の住人として生きているように感じます。


作者様はサイコ・ホラーと表記されていますが、私は無垢な純愛小説だと思っています。

歪んだ直線の愛、それは純愛

投稿者: 紙尾 鮪 [2017年 11月 26日 15時 17分]
愛の表現は様々あると思う。

姉妹愛にはそれを密とされた作品は数多くある。
しかし、愛を育む事も、叫ぶ事も、営む事も主とはこの作品ではしてはいない。

しかし、この作品で主としている物は、悪とされるべき物なのだろう。
しかし、それでも妹を思う主人公は、それを悪と感じ、罪を感じ、それでも尚、自分の愛す妹にへと捧げる。

ダークだけではない、人間である登場人物の心情が素晴らしい作品です!
自分はこういう作品を面白く、素晴らしい物と呼ぶのだと思う。

人は狂っているときが一番美しいと私は思う。

投稿者: 楠 新太 [2017年 11月 24日 17時 17分 ()]
レビュータイトルの通り、人は狂っているとき、本性を現したときが一番美しいのだと私は思う。はりぼて、仮面、道化で塗りたくられた日常から想像できないギャップ、と言うのだろうか。それがとても美しいと思う。
非対称な二人ではあるが、非対称だからこそ多くの共通点があるのだと思う。そしてこの作品の二人、紗雪、陽葵にもそれは当てはまっている。あまり多くを語るとネタバレになってしまうのでこれ以上の発言は控えたい。
とにかく、大作と呼ぶにふさわしい作品であること間違いはない。全てを拝読していないのにレビューを書かずにはいられなかった私の杜撰さを赦していただきたい。つまり、この作品はそういう作品だ。あえて言葉に表すのなら、圧巻。この二文字に限る。処女作とは思えない。
作品の今後の更新を期待、楽しみにしている。

狂気のある姉妹だが、姉妹愛溢れる作品

投稿者: 華琳 [2017年 11月 21日 10時 21分]
タイトル通りですが姉の陽葵と妹の紗雪、2人の姉妹の強い愛が感じられます。
陽葵は嫌われ者、紗雪は誰からでも好かれると2人は真逆の存在。
だが、陽葵以上に紗雪が⋯⋯!と、予想を裏切られる展開が次々と現れます。それは自分で読んで、感じてほしい。
処女作とは思えない程に文章が丁寧だからその描写も誰にでも分かりやすいですので、是非読んでみてください。

天使の残虐と悪魔の献身。その先に待つものとは……?

投稿者: 通行人C「胸の刻印がッ、痛む!!」 [2017年 11月 19日 01時 29分]
怪談じゃちょっと現実味に欠ける。
でもなんかゾワリとしたい。
そんなあなたにおススメです。

正反対の双子の片割れ紗雪。愛しくて愛らしくてたまらない天使のような妹。
その純白を、鮮血以外のものに汚させぬため。姉の陽葵は己を捧げる。
知らぬ人から愛しい人まで。果てには自分をも。
他を全て切り捨ててでも、守りたい。
己の唯一の拠り所である妹に生き延びて欲しい。

……その願いがどんなに歪であったとしても、間違いなくこれは「愛情」の物語。

白雪。よってより濃くなる、朱殷。

投稿者: 森林木葉 [2017年 10月 24日 22時 47分 ()]
 白雪姫のあらすじを知らない人は少ないと思う。ディズニーではあまりにも有名な話だ。では、原文は? と、この話はここまでにしておこう。この作品の魅力は恐らくそこにあることだけは示唆しておく。
 陰によって陽はより際立つ。この作品はまさに、それを非常に上手く利用している! 穢れなき純粋な白が、これもまた穢れなき狂想の赤をありありと描写している。ここまで上手に対比を活用できている作品は中々少ないのではないだろうか!
 処女作らしいが、その作者の腕はかなりのもので、暗澹とした世界観の中を主人公の双子の姉妹が、淡々と進む。その妖しげな魅力に、読んだ貴方は感嘆せずにはいられないだろう。

――――――

 底抜けに明るいような話を読みたい君には、少し合わないかも知れない。でももし、作品の世界に浸る楽しさを知る君ならば、この世界の絶望的な美しさを感じ取れる筈だ。

 つまりは、おすすめの一作です。

大好きな妹を守るのはイケナイことですか?

投稿者: 酒井プロデューサー [2017年 10月 22日 20時 47分]
「愛する人に生き延びて欲しいと願うのは、罪ですか?」

優しくて”純粋”な妹 紗雪は病弱であった。いじっ張りで卑屈な姉 陽葵は自身より”優れた”妹を誇りに思い”何を犠牲にしても”守り貫くと誓う。

……ここまで、一話プロローグの概要だ。私はこの時は双子の姉妹の友情を描いた作品だと信じ込んでいた。

だが、そんな私を待っていたのは……

――ここから先はこれを見た読者諸君が自身の責任をもって確かめてみてほしい。
きっとあなたはこの姉妹から目を離せなくなるのだから。
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