イチオシレビュー一覧

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まさかの日本的「未来の二つの顔」か!?

  • 投稿者: 湖月蒼樹   [2021年 03月 11日 10時 13分 ()]
楽しく読めるゲーム開発物で「野球ファンというより野球ゲームファンでも良いじゃない!」的、文化的な背景を主要な舞台としたニート成り上がり物語、かと思いきや……徐々にAIと現実世界との関わり方や、AIの利用方法についての考察に、更にはAIと人との関係性や、個を確立したAIの未来像にまで踏み込んでゆく、かなりハードなSF要素までもが楽しめる展開!
SFファンの方にも是非とも読んで頂きたい物語です。

リアルなゲーム開発の裏側

  • 投稿者: スケゾウ   [2020年 09月 08日 20時 44分]
個別のAIを積んだ選手による野球リーグのゲームをつくる。主人公と従姉の天才プログラマーのたった2人から始まった壮大なプロジェクト。プログラマー、イラストレーター、秘書、インフラエンジニア、広報担当など専門家が集い、試行錯誤を繰り返しながら野球リーグのゲームに人生を賭ける物語です。

夢物語のはずなのに、プロ野球、ゲーム開発、会社経営など専門的な知識がしっかり書かれていてリアリティに溢れている。それでいてそれらの分野に詳しくない人にもわかりやすい文章とテンポの良さでドンドン引き込まれます。そして野球実況、ネット記事、掲示板などの別視点が入ることで読者に飽きさせない。とても丁寧に作り込まれています。

愉快な社員との山あり谷ありなゲーム開発を是非読んで欲しいです。
なおプニキは稀にしか出てこない模様。

何かを掴め。その先に何があるかは、わからないけど。

  • 投稿者: Alpha   [2020年 06月 14日 22時 36分]
AIと野球を組み合わせた、新しい世界を青年たちが作り上げる話。

壁に当たって乗り越えて。
そんな数名の珍道中は、周りを巻き込んで次第に大事になっていく。

そうそう。
少し現実の話をしよう。
競馬シミュレーションゲーム「ダービースタリオン」を作った薗部博之は、後にJRAの馬主として本当の世界の競馬に足を踏み入れた。

バーチャルからリアルへ。
この主人公たちの行く末は、どこなのだろうか。

一気読みしました

  • 投稿者: 高橋 隆   [2020年 03月 21日 17時 25分]
プロ野球リーグの話であり、
高校生社長がハーレムする話であり、
2ちゃんやVtuberのネット文化の話であり、
会社経営の話であり、
ソーシャルゲーム開発の話であり、
機械学習で人間社会を作る話であり、
とにかくいろんな要素で話が構成されている。
プニキはほとんど関係なかった。

テンポの良さ、文章の巧さももちろんたが、話の構成も巧い。ダイトラが勝たない試合に何度唸ったことか。
そして何よりどうやって調べたのかと思うほどの各方面の知識の深さが際立っていて、ページをスクロールする指が止まらない。空想で夢物語だけどもちょっと現実味がある、そんなアイデアをよくもまあこんなに次から次に思いつくなと。
また、現実の話の、それも少しマニアックな話題を絡めてくるのも、ニヤリとさせられて憎いと思った。

話のネタもまだまだ尽きないようで、作中のケモプロ同様数十年単位で続いて欲しい作品。

長い時間温めていたであろう丁寧さ

  • 投稿者: rulu   [2018年 01月 26日 17時 59分]
実際100話までカクヨムからの加筆修正なのだから当たり前かもしれない

私の思うこの作品の武器の1つがこの丁寧さ
作者様の割烹曰く野球知識が主人公程度
だからこそ野球好きなら誰もが知る様な用語でさえ丁寧でありながら簡潔な説明を入れ、それこそ老若男女問わずしっかり話についていけるのだ。

2つ目が構成の良さ、テンポよく話が進む
これについてはうまく言葉に表せなかったので割愛しようと思う。

私が特に好きなのは序盤だ。ありていに言えば『それ○○でよくね?』の壁が話を盛り上げ、主人公達は様々なことを経験し、それを糧に超えて行く。

一言で纏めれば完成度が高いのだ
文章力のない私はこの作品をどうしても勧めたかった。頑張って考えたのに今思えばこの一言に尽きる。是非読んでほしい

ここから蛇足 作品自体は来るもの拒まずなのに、タイトルのプニキが『来るものを厳選』してるように思うのは私だけなのか

モノ作りの楽しさと苦しさ、ここにあり

  • 投稿者: 風待月   [2018年 01月 21日 16時 31分]

 ひと昔前に比べれば、アプリ開発環境は整い、それなりの知識と技術があれば、誰でもゲームが作れるようになった。
 だが、それなりの質や規模を求めるなら、ゲーム作成はひとりでは絶対にできない。
 ずっと愛され、開発者の人生よりも長く運営されるコンテンツともなれば、絶対に。

 ゲーム開発は、いくらスケジュールを組んだところで、その通りに進むことなどない。
 なにを目指せばいいのかも悩みどころ。そこへ向かうのも悩みしかない。
 問題を解決したかと思えば、また思いもよらない新たな問題が発生する。

 だけど、それが楽しい。
 思い浮かべたものが形になっていく過程が。
 自分ひとりでは絶対に作れなかったものが作られるのが。

 それを味わえるのが、この作品の魅力。

 まずは「プニキ」で検索だ。できることならLet's play!
 ロビカスの理不尽さを、キミも実感してみないか?

ニート予備軍の奮闘記

野球は好きだけど野球観戦に抵抗がある人たちに向けた野球アプリ制作に奮闘するニート予備軍の高校生の話。

アプリ制作関係、野球知識、その他雑学まで丁寧に調べられて書かれています(コンピュータ関連には疎いので正しい内容なのかは判断できないけど無知の自分が読んでも納得できるような言い回しと説明でした)

登場人物は癖のあるキャラばかりなのにどのキャラも愛おしくなるような魅力に溢れています。

既存の野球ゲーム、現実のプロ野球とも違った野球ゲームで、今後のストーリーもそうですが小説内ゲームの展開もワクワクしながら待っています。

作品内で制作されているゲームが現実世界でも作られないかと期待してしまう面白さです
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