イチオシレビュー一覧

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魔王様の立ち位置が素晴らしい

 人類と敵対する魔王。
いつも魔王や魔族と言う名称を見るたびに感じていた、
魔族って何だろう?
魔王って何だろう?
と言う疑問への回答の一つを提示されたように感じました。

 この作品の魔王様は、
自らの民に対しては名君であり賢君だ。
必要ならば、
率先して土木工事にも携わる程の献身ぶりも見せる。
その姿が描かれることによって、
敵対者にとっての最悪の敵手であり無慈悲な面を見せた時、
読者に彼の立ち位置を強調し、
共感させるのではないだろうか。

 個人的には、
勿体ぶった言葉回しでありながら、
割と民に対してデレッデレな可愛い男性だなと思う。
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