イチオシレビュー一覧

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あえて武将に転生しない戦国転生モノ

  • 投稿者: マネ老師   [2018年 01月 07日 20時 26分 ()]
簡単に言えば、戦国時代への転生モノです。

この一文だけ読まれると、流行りのお約束系に乗っかってるのかと思われるかも知れません。
ですが、大抵の場合、ここで武将に生まれ変わるのが戦国転生ラノベのテンプレですけれど、あえて庶民(それも商人)になるのが須崎先生らしいところです。

戦のシーンもありますが、別に主人公は武勇に優れている訳でもなんでもありません。
では何で敵に対抗するのかというと、前世から引き継いだ知識・知恵です。
この辺りは著者の十八番。

二人のヒロインも登場し、しっかりとラノベらしいノルマ(?)は達成されています。
勝手に容姿を妄想していますが、出来れば挿絵が早く欲しいところです。

あまり書くとネタバレになるので、後は本文を読まれて楽しんで下さい。

十二分に読み応えがあります。
流石は商業作家の底力だ、と唸らされる作品でした。

追記:先生、書籍化おめでとうございます!

転生して戦国生き抜き商人目指せ

  • 投稿者: 笹村工事   [2017年 11月 15日 21時 49分]
冒頭から3人殺します。主人公が。

この時点で、ビターでシリアスな雰囲気が漂ってますが、それもその筈、舞台は戦国時代。

転生した主人公は、そこで立志を目指します。

ただし目指すのは商人。

ある意味特殊な能力を持ちますが、絶対ではありません。

それでも立志を目指すのは、虐げられた弱者の想いがある故か?

そう、虐げられた弱者の想い。これがこのお話の、一つのテーマのように読んでいて感じました。

特殊能力も、そして立志を目指す境遇も、それが始まりです。

虐げられたくなければ、上を目指さなければなりません。

けれど、その目指す先は、様々です。

主人公が選んだのは、商人。武将ではありません。

その選択がどう物語を紡いでいくのか?

それが楽しみなお話です。

そんなお話が、ライトな感じにサクサク読めて楽しめます。

以上です。レビューでした。
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