イチオシレビュー一覧
▽レビューを書く月が分裂しようが、地球がなくなろうが、大事なものは必ず残る。
そう考えないと人間は生きてゆけない。月に手が届かない人類が、数式を得て一瞬満足するように、悲しいかな限界は存在する。
人間同士の交流ならなおさら壁は高くそびえ、僕らは無残に打ち砕かれる。
月がきれいですねと昔誰かが言ったらしいが、そんなことはないですよ、と言ってやりたい。そうでもしないと浮かばれない人もいる。
そう考えないと人間は生きてゆけない。月に手が届かない人類が、数式を得て一瞬満足するように、悲しいかな限界は存在する。
人間同士の交流ならなおさら壁は高くそびえ、僕らは無残に打ち砕かれる。
月がきれいですねと昔誰かが言ったらしいが、そんなことはないですよ、と言ってやりたい。そうでもしないと浮かばれない人もいる。
君のためでもない、自分のためでもない約束があるとするなら。
- 投稿者: 退会済み [2017年 11月 17日 13時 02分]
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多月症は、月がたくさんに見える病気。月の光が刺さる病だ。
もしかすると、人のこころの弱いところが見せる月なのかもしれない。
主人公は多月症で、主人公の好きだった人、レイコさんもまた多月症になる。
『あの月たちを一つ残らずぶっ壊してみせるよ』
主人公がそう約束をしたレイコさんはいなくなってしまうけれど、主人公は、その約束を覚えていて叶えようとする。
きっと本当は、誰も約束を催促なんてしない。
約束を結んだ相手は、きっと約束のことなんて忘れている。
今更叶えたっておそらくは何の意味のもない、ただのこだわりなのかもしれない。
でもその人を思った日々はおそらくとても美しいもので、人が持てるものは小さな祈りくらいなものだけれど、その祈りこそとても素敵なのだと思わせてくれる作品です。
もしかすると、人のこころの弱いところが見せる月なのかもしれない。
主人公は多月症で、主人公の好きだった人、レイコさんもまた多月症になる。
『あの月たちを一つ残らずぶっ壊してみせるよ』
主人公がそう約束をしたレイコさんはいなくなってしまうけれど、主人公は、その約束を覚えていて叶えようとする。
きっと本当は、誰も約束を催促なんてしない。
約束を結んだ相手は、きっと約束のことなんて忘れている。
今更叶えたっておそらくは何の意味のもない、ただのこだわりなのかもしれない。
でもその人を思った日々はおそらくとても美しいもので、人が持てるものは小さな祈りくらいなものだけれど、その祈りこそとても素敵なのだと思わせてくれる作品です。
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