イチオシレビュー一覧

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紅茶のおやつに最適な百合の花

 ガールズラブに抵抗がないのなら、まず損はしない作品ではないだろうか?


 悲しいなぁ悲しいなぁ、って呟きながら
 苦しいなぁ苦しいなぁ、って震えながら
 寂しいなぁ寂しいなぁ、って怯えながら

 是非ともこのお話を読んでみてほしい。


 短くまとめられているからとても読みやすく、それでいて悲しくも心地よい読了感。
 決して取ってつけたような悲劇ではなく、もの悲しげな雰囲気が存分に醸し出されている。

 昨今流行りであるキャラクター性を重視した軽小説とは違うが、その代わりに雰囲気で魅せるだけの力量がある。

 この小説を読む際には、是非とも香りが強めの紅茶を用意してほしい。この作品にはそれが最適だと断言する。
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