イチオシレビュー一覧

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人は皆、自分の背中は見れず、お互いの背に憧れを抱くのだろう

  • 投稿者: ゆき   [2017年 12月 31日 17時 03分]
「才能があれば」「自分の才能が分かれば」そう望んだことは誰しもあるだろう。
では「他人の溢れる才能」と「自分の才能のなさ」が見えるのは、果たして幸せだろうか。

主人公は優等生であり、なんでもできる完璧な人ではない。だが、彼は将来と限界が見えていても、他人に声をかけれたのだ。物語は彼と少女2人を中心に紡がれるが、それぞれの葛藤も憧れも嫉妬も、心情が見事に描かれている。周囲の人たちも各々の歴史がある。「ヒューマンドラマ」に偽りはない。

『互いの芝生は青い』
人は誰しも自分が持っていないものに憧れを抱くのだろう。
自分の価値に気づくのは自分ではなく、他の誰かなのだろう。
誰かに受け入れて貰えて、誰かに「好き」と言ってもらえて、そうして初めて自分を好きになれるのだろう。

彼らは互いにすれ違い、道に迷い、思いをぶつけ合いながら、歩き続ける。
どうか幸せになりますように。そう願ってやまない。

最近まれに見る。

  • 投稿者: hase   [2017年 12月 23日 22時 51分]
1話1話の文章量も多く最近読んだなろう小説でも1番読み応えがありました。主人公してんで続く作品かと思いきや、話しが進んでからヒロイン視点にかわってからの心理描写は秀逸でそのキャラらしさが出ていて感情移入しやすくて、涙がこぼれるくらい感動しました!1話1話読み進めても時間を忘れて読み続けられるこれからも頑張って欲しい作品でした!
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