イチオシレビュー一覧

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秋から冬への季節の彩りに、探偵と警察ハードボイルドとユーモアの盛り合わせは、いかが?

  • 投稿者: 深森   [2018年 08月 18日 14時 04分]
紅葉の秋から始まるオープニング、ストーリーの進行を彩るクリスマスから年末年始にかけての季節感が印象的な、風情のあるミステリ小説です。

探偵&推理モノならではのカッチリとした仕立てと、警察モノならではの少しハードボイルド風な雰囲気とが合流しているのが特徴的。
理知的な推理ドラマを楽しみたい、でも、それだけじゃ少し物足りない…という贅沢な読者に、お勧めの一品と申せましょう(種々の恋愛心理ドラマとしての味わいも有り)。

仙人ヨロシク浮世離れしている不思議な人物「胡麻博士」の、ユーモラスな達観ぶり、妙に謎に至る要素をズバリと指差している言動は、まさに絶品の味わい。なおかつ、暗い秘密と哀調をたたえたミステリ・ドラマの中の、秀逸なバランサー、癒しであります。これは、「読んでのお楽しみ!」なのです。

果たして、あなたは真相を見破れるかっっっ!!??

  • 投稿者: 成宮りん   [2018年 03月 17日 21時 10分]
この世で一番の美男子であり、名探偵でもある羽黒祐介シリーズ最新作。

秋の鎌倉で紅葉……という素敵なロケーションを民俗学者の胡麻博士(年配者男性)と共に楽しんでいた羽黒氏。
うう、寂しい……とか思っていたら、なんとそこで、影あり訳あり美女と出会う。

かくして名探偵のロマンスの行方は?!

一方その頃、群馬県警の鬼刑事で有名な根来警部は、愛娘とのデートを楽しんでいた。

そこへ。
なんと、日本刀を手にした賊が襲ってくる!!


読者を引きつけてやまない導入部分のエピソードから、段々と掘りさげられていく、それぞれの登場キャラクターの内面。
しっかりと練られ、考え抜かれた鉄壁のアリバイトリック。

謎解きの側面だけでなく、ヒューマンドラマとしても充分楽しめる。

果たして真相は?!
真実を是非、あなた自身の眼で見抜いて欲しい。
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