イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

儚く消える最後の夏

  • 投稿者: 退会済み   [2018年 02月 11日 06時 49分]
管理
朝顔が、夏のさんざめく太陽の光に照らされている。その朝顔の中に謎めいた少女が立っている。
主人公は絵描きで「自然」というものに惹かれて田舎にやってきた。
彼は、朝顔が咲く場所で謎の少女と触れ合う。その少女はとても綺麗だった。
それから二人の時間が始まった。
謎めいた少女の正体とは。
絵描きは少女の正体を知ることができるのか。
一面の朝顔の中に二人が立っている姿が浮かび上がる作品である。

かけがえのない時間は、きっとこれからも永遠に……

  • 投稿者: 小林汐希   [2017年 12月 25日 04時 32分 ()]

「ずっと一緒に君とこの空を観ていられたらいいのに」

こんな言葉を相手からかけられたとき、どのような想いを巡らせますか?

家の前の朝顔の中に現れた夜空。彩都がその容姿や発言から彼女の先が短いのではないかと危惧してしまうのは自然なことかも知れません。

そして、会わないでくれと、夜空を傷つけたと後悔してしまう。それは自分が傷つきたくなかったからだと。
自分の気持ちを悟ったときに、彼女の素性を知った……。

幼い頃に育てた花の精霊が自分の最期を送ってくれる。
彩都も夜空も、本当はもっとお互いの距離を縮めたかったのではないでしょうか。かなわない願いを秘めつつ、それでも最後に想いを通わせることが出来た。

今は切なくとも、これから永遠に続くふたりの想いを願わずにはいられない素敵なお話です。
↑ページトップへ