イチオシレビュー一覧

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意図を散りばめ、より鮮やかに彩る世界

  • 投稿者: 退会済み   [2020年 05月 06日 21時 28分]
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※四章までの読了です、ご容赦願います。

人類滅亡の危機。SFの王道を、更に昇華させた作品です。

植物でありながら怪異でもある恐怖、タタリギ。それに対抗するのが我らがヤドリギです。しかしヤドリギは永遠にその力を保持できず、更にその力も万能ではありません。
式という分類、時限、タタリギへの敗北は即ち当人の死と仲間による介錯が待つという非情な現実…この物語は、最前線の基地13A.R.K.に籍をおく四人のヤドリギの視点から始まります。

特筆すべきは、状況を容易く想像させる描写力と想像の余地の残し方です。書きすぎず・省略しすぎずに展開される文章はアクション・日常を問わず、読み手に世界の視点、情景、様々な光景を提示します。
そして先述の通り、ヤドリギは万能ではありません。度重なる危機に彼らは己が心身と知恵、強い覚悟を以って挑みます。

誰が為に戦い、生きるのか。著者の彩る世界から目が離せません。

荒廃した世界の大地に、五人の戦士の芽が生える

  • 投稿者: 帯来洞主   [2018年 10月 28日 03時 11分]
まず完成された舞台とキャラクターを用意し、いといろ氏が描くこのヤドリギという世界観は、多くの方を魅了する作品であること間違いありません。

タタリギという生命体によって荒廃に追い込まれた世界――その中で集った、斑鳩、ギル、ローレッタ、詩絵莉、そしてR。彼らはそれぞれの価値観や正義感を抱いておりますが、いずれも人間を守るために戦うという共通点を持っております。その彼らが、一丸となって本編から戦地に向かう……あとは言わなくても分かりますよね?そう、面白いんです。

序章の時点でこれだけ感化された自分は、これから本編を読むのが楽しみでなりません!!バトル好きな方が好きな方は、絶対に読むべきです!!!!

そして彼らは、戦線の果てで何を見るのか、それでは一緒に拝みましょう!!

君の生きる(戦う)理由は見つかったのかい?

荒廃した世界、迫りくる脅威

タタリギによって死が身近になった世界で、
それでも生きてる人達がいる。

生きるために戦う若者たちがいる。

斑鳩、ギル、詩絵莉、ローレッタ、そして アール。

彼ら彼女らの戦う理由は個人個人違うけれど、
一つの部隊として彼らは戦う(生きる)

裏で暗躍している者達のことを考える余裕もないままに――


登場人物一人一人の設定が練られ、ド派手なアクション、
微笑ましく和やかなシーン、引き締まるシリアスな場面、
合間に挿入されている良いイラスト!

何より、続きが気になる展開の数々!!


彼らが戦い(生き)続ける先に、何が待ち受けているのか――

謎の驚異、タタリギに立ち向かう完全無欠のスーパーヒーロー物!! …じゃない!? 人間臭い個性豊かな者達がおりなす群像劇だ!! 

  • 投稿者: ひろろ   [2018年 06月 25日 15時 40分]
人類の驚異になった祟り木。
人々を襲い、人や武器なども「タタリギ」に落としていく。

その脅威に対抗するのが、ヤドリギと呼ばれる式兵達。

Y028部隊の面々もこのタタリギという脅威に向かって行くスーパーヒーローのヤドリギなのだが、一風変わった個性を持つ面々で、このヒューマンドラマが実に興味を惹き付ける。

物語、そう、これはY028の面々と、その周囲の者達がおりなす物語なのだ。

いといろ様の描写力、心情の表現力に魅了され、一気に最新話まで到達してしまった。

このレビューを見て、「ヤドリギ」を覗いたが最後、あなたは私と同様、寝不足に陥るだろう。
だが、最高に楽しめた事に満足するはずだ。

興味と興奮が調和した名作。是非その目で。

  • 投稿者: ma-bo-   [2018年 05月 22日 07時 03分 ()]
突如として世界に蔓延る呪いの木-タタリギ
常識が通じないその植物を屠る者-ヤドリギ
両者の攻防を鮮やかに描き、まるでドラマや映画のような読み心地、読み応えのある作品。

「ヤドリギ」は、緻密に練られた人間関係と大胆な対人植物が丁寧に織り込まれており、年齢問わず楽しめるものだと思う。年齢に応じて考えさせられる事も様々だ。

この物語を読んで、私は人間社会のあり方について考えさせられた。個人的にはAIと関連付けて読んだ。この作品は、見る人によって違う価値観を産むものである。価値観は違うから当然かもしれない。
しかし、その当然な「読者へ伝わるもの」が純粋に、丁寧に織り込まれている作品は、ラノベではあまり多くはない。

私はこの物語が大好きだ。世界観も人間観も。
当然、私一人の心を動かしただけでなく、もっと多くの人を魅了出来る作品である。
どうかより多くの読者へ「ヤドリギ」を。

強大な敵と対峙する、少年少女の壮絶なバトルグラウンド!

この平和な日本に住む貴方は、考えたことがあるだろうか?
明日を生きる為に、武器を握らねばならない少年少女たちのことを。

人類が食物連鎖の頂点から失墜し、異界の強大な怪物たちが跋扈する過酷な世界。
劣勢に立たされた人類は、脅威に怯える日々を過ごすことを余儀なくされ、衰退していく。

これは、人々がまた笑顔でこの世界の地表を歩ける平和を取り戻すべく、壮絶な戦いに身を投じていく少年少女たちのSFアクション大作である。

この作品の魅力は、緻密で重厚に練られた設定と、戦術的で迫力ある戦闘だけではない。
そこで戦うキャラたちの生き生きとした人間模様も、読者の心を掴んで離さない。

特に注目なのが、物語の中心となる少女:アール。
まさしく樹の根のように深く広がる、彼女の魅力、そして、彼女の知られざる秘密に、誰もが息を吞むはずだ。

貴方にも、ぜひ飛び込んでほしい。
この【ヤドリギ】の世界へ。

想像してください。本作の物語を、惹きこまれ同化する気分を楽しんでくださいね^^

当方の一人がRさん、Rさんと非常に大ファンであるというくらい、キャラクター一人一人が魅力的な作品です。

世界感が下手に凝っていないというところが話に入りやすいのかもしれません。

世界を瞬時にデストピアに変えてしまったタタリギ、そしてその眷属、それらを討つ為に力を持った存在ヤドリギとの存亡をかけた戦い。

単純明快で少々年齢が幼い方でも入りやすいでしょう。その反面設定面に力を入れられている部分が行き当たりばったりの作品ではない事が伺えます。

そんな中で一つ例を挙げさせていただくと、隊に所属する方々の気持ちを表現されているところが、皆一杯一杯で立っているという事に気づけます。

まだまだありますが『今回』のレビューはこの辺りにしておこうと思います^^ ふふふのふ

荒廃した絶望の世界で

世界は、人類は衰退した。タタリギという未知の化け物のせいで。

だが、それでも人類は負けなかった。くじけなかった。ヤドリギという新人類ともいうべき力を身に着け日々異形の怪物たちと渡り合う。

主人公たちもまた、化け物と戦うヤドリギの一人。彼らは絶望的な戦況の中で明日を生きるために今日も戦う。

戦場は常に危険と隣り合わせ。そんな中で命を預けあう仲間たち。

ドキドキハラハラな戦いから目を離せない!
戦闘描写素晴らし!キャラも素晴らし!挿絵も素晴らし!

皆も読もう!読まないと損!

これ面白いSFと言う作品をご賞味あれ

  • 投稿者: 猫子ラノ   [2018年 04月 01日 20時 43分]
面白い。SF作品の中でも特に読者の好みを良く分かっている作品と言える。
言葉選びと読ませ方、重厚な文章と設定資料のような厚みある世界観は筆舌に難い。
SF好きな人は好きだろう。または、そういうカッコいい世界観が好きな人ももちろん好きだろう。
設定好き、世界観好きにはたまらない濃度の設定に、登場人物が楽しませてくれる。
電車の移動時間やちょっと空き時間にワインのように味わうような小説だろう。
まだやはり荒いところもあるが、そこをこれからどんどん直していってくれるだろう。

なろうでは珍しい重厚な物語

  • 投稿者: 洸夜   [2018年 03月 09日 23時 34分]
皆さんの中で"なろう"のイメージはというと、やはり剣と魔法の"ファンタジー"やお手軽に読める"ライト"なお話だと思います。

しかし、そこで私は敢えて言いたい。
そんな似たようなお話が最近は多くありませんか、と。

この"ヤドリギ"は違います。
剣も無ければ魔法もない、モンスターが出てくるわけでもないし、ザマァや学園モノでもありません。

人類の脅威"タタリギ"と、それに対抗すべく結成された"ヤドリギ"。
その中のある小隊にスポットを当て、"タタリギ"との戦いや、小隊一人一人の内面を書いた、実に素晴らしい作品です。

戦闘や登場するキャラクターの描写も非常に丁寧に書かれており、"ヤドリギ"の世界に惹かれること間違いなしです。

作者様自身が挿絵も描かれており、こちらもまた魅力的でオススメ致します!

まだ読んだことがないという貴方、是非ご一読下さい!
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