イチオシレビュー一覧

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ラブラブ感が甘すぎず、酸っぱすぎず♪

僭越ながら、この作品を、ケーキに例えさせていただくと、フルーツたっぷりのチョコレートケーキの味わいがある。
 ケーキのように、いろんな要素が詰め込まれて調和された味わいのある作品。


 ヒロイン達とのどこかもどかしさもあるやり取りが、甘いんだけど、甘すぎず、どこか爽やかな風味がある。そう、まるでフルーツのように。
 そして魔法の設定がカカオ多目のチョコレートのように大人向けの複雑な風味を醸し出し、物語全体を取り巻く程よい苦味となっている。

 その調和が飽きない味わいへと昇華されている良作。

読んだ後には「マジ∫」

  • 投稿者: るえる   [2018年 04月 30日 11時 09分]
あらすじにも書かれている、主人公の『逆演算』という能力。初めは「何だ、よくある打ち消し系か」と思っていました。
ですが、読んでみるとその凄さがよく分かります。ただ打ち消しているだけではないことを。

主人公が理系ということもあるのか、設定がとても詳しく書かれています。「異世界だから」で片付けてしまうこともできる魔法も、発生する原理からギッシリと。主人公の推理・考察シーンは圧巻です。

また各章にある、キャラクター達の過去編。異世界転生なのに、生きていたころの経験が物語にリンクするのです。過去と現実が噛み合った時、感動を覚えました。

何といっても途中で挟まれる理系ネタがこの作品の特徴でしょう。途中にあった挿絵(と言っていいのか分からない)には驚きが隠せませんでした。

ぜひ、読んでみて下さい。
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