イチオシレビュー一覧

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短編と言うには物語が詰まった作品!

失恋に落ち込んで、泥酔して拉致られる”主人公“。

そんな”主人公“を車で拉致る”先輩“。

物語はこの二人が”先輩“の運転する車であるところへ向かう所から始まります。

主人公である”僕“には良く解らない話をする”先輩“。

車の中という単調な場景も、そんな会話と曲に掛けられた”僕“へのメッセージとで、物語が進みます。

最後まで読んだ時、全てが繋がった時に、改めて広がる物語。

車の中、そして行き着いた場所で起こるラストまでの短いシーンに、それ以前からの物語が読者の心に広がるでしょう。

私は勝手に、先輩はこんな人なのかな?と言う人間性まで想像させられて、より濃く物語が完成されていきました。

そんな、伝えるべきをしっかり伝えて、読者の思いでより広い物語が完成する作品。

あなたもきっと、身近な物語に感じて入り込むはず。

短編なのがまた良い。

そんな良い作品でした。

「星を追っていく」

  • 投稿者: 桜桜桜   [2017年 12月 31日 13時 45分]
失恋した『僕』と非常識な『先輩』

移動中の車内から物語は始まります。

一文一文、染み込むように入ってくる文章。

車内で流れる洋楽のことが解らなくても、くにならない丁寧な『先輩』と『僕』のやりとりが、絡まった糸がほぐれるようにやさしく進みます

そして最後には、、、

最後まで読めば感動間違いなしの作品です、綺麗にまとまっていてほっこりしました。

あやふやで完全な作品!?

  • 投稿者: 退会済み   [2017年 12月 30日 22時 56分]
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 少々小難しい感じな雰囲気があった作品でしたが、最後まで読んで驚かされた、というかビックリしたような作品でした。

 『感動』しました。
 感情を動かされてしまいました。

 恋愛がメインの作品は初めて読んだのですが、特にもの苦しい話ではなく、一文一文が読者の心の奥深くに突き刺さりました。登場人物の言動がリアルっぽくあり、それと同時にカッコよく……本当に素晴らしい作品でした。

出来上がっていくかたち

 硬直すれば物は簡単に折れる。
 一見、耐えているようにも見えて内部応力に侵されていつかは折れる。
 繋げて叩かれ、焼かれて冷やされ、そのうちに柔軟性を手に入れていく。

 たわむ事を覚えた物は強い。
 どんな方向からの力にも柳に風とばかりにいなしていく。
 そんな心の柔らかさが人には優しく伝わるかもしれない。

 たわむ力を強めたときにそれはバネになる。
 飛び跳ねて、てっぺんを掴めるバネになる。

 音楽はさっぱりな僕に、この一遍はそれを教えてくれた。
 あなたはどう感じますか?
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