イチオシレビュー一覧

『美少女』大盗賊メリッサは魔王に話しかけた。
……反応がない。ただの屍のようだ。

えっ？　なんで魔王死んでるの？　誰が魔王を殺したの？

物語はまさにここから始まります。舞台となるのは魔王城。周囲には強力な魔物がうろうろしています。しかも、メリッサに分かることは自分が犯人じゃない、それだけです。

メリッサは持ち前の度胸で、嘘をつかずにハッタリとハッタリとハッタリを駆使して自分が魔王を殺していない、というたった一つのことを証明するために舌戦を繰り返す。

彼女は無事に生き残れるのか？　
それともどうなるメリッサ！

物語は、金田一少年事件簿の始まりのように突然幕を開ける。

気付いたら魔王の寝室にいて、気付いたら魔王が死んでいた。この事実。どう受け止めるのだろう。

まず疑われるのが、第一発見者である。名探偵コナンなら真っ先に毛利小五郎が的外れな推理で、周囲を困惑させるだろう。
　美少女大盗賊のメリッサ(作中を見る限りでは、かなり勝ち気で高飛車そうな女の子だが……)は、そんな訳のわからない事態に遭遇してしまう。
　
魔族を倒す力なんてない彼女にできることは、虚言に虚言を重ねて疑いを逸らすことのみ。ここまでは、あらすじ通りだ(ネタばれ防止のためあらすじに書いてあることしか書きません)

　それでも、冷静なサキュバスなどに助けられたり、新たな疑念が発生するような状況が起こったりと、不思議な出来事が続く。

はたしてメリッサは、生き残ることができたのか
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