イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

創作者にとっての誉れ

ハンスじいさんを君は知っているだろうか。
いきなり問われても知らないと答える他はないだろうが、あなたはきっと知っているはずである。

老年の男性。未婚で子なし。そして、ある少女を殺した、世界的な有名人。

本作のジャンルは童話であり、まさにその雰囲気で話が進む。少女を殺したなんておどろおどろしい始まり方をしているが、それは一種の祝福でもあった。
ハンスじいさんとは誰か。読んでいるとすぐに思い至る。そして、もしあなたが小説を始めとする創作者であったならば、この最期を羨ましく思うことだろう。

ハンスじいさんの最後は、それほどまでに幸せであり、そして誉れ高いものだった。

「ものがたり」をつくることのステキさ。

あなたはなぜ、ものがたりをつくるのか。
ものがたりの中でいろいろな人の生き死に笑い悲しみを書き、それを読む人がいる。
そして、それは読む人の中に、かんじょうを生みだす。
うれしいものがたりを読んだらうれしい。
かなしいものがたりを読んだらかなしい。
それは、読んだ人のこころをつないでくれます。

このおはなしは、ものがたりを読むことのステキさ。
ものがたりをつくることのステキさにあふれた
やさしく、あたたかいおはなし。

さあ、あなたもこのおはなしを、手にとってください。

全てのなろう作家さんに読ませたい童話作品!!

∀・)こんばんわ。イデッチですよ。本年1発目のレビューに相応しい作品と出会いましたので、レビューします。言いたいことは全てレビューのタイトルに書いてありますが、とにかくボリューム満点な童話作品でございます。冬の童話祭、ボクのなかでは例年になく盛り上がっているのですが、これはそんな多くの童話作品のなかでも最も面白くて読み応えのある作品でございました。昨年も多くの魅力的な作品を投稿した夢学無岳様、一体何者なんでしょうね??その魅力がよくわかる作品になっていると思います。あなたもハンスおじいさんと御一緒にこの世界の醍醐味を味わいましょう♪♪

ハンスじいさんはある日、見知らぬ少女に「どうして、私を殺したの?」と聞かれた。

  • 投稿者: Kan   [2018年 01月 14日 16時 22分 ()]
北の国、オーデンセに住むハンスじいさんは、ある日、小川のほとりで、見知らぬ少女に「おじいさん、どうして私を殺したの?」と尋ねられた。

そして、驚くハンスじいさんに少女は「あたしはおじいさんの娘よ」と告げる。

そこに隠されていたのは驚くべき真実だった……。

北国の美しい風景描写と、ミステリアスな少女の登場に始まるこの物語は、その後、謎が解けるに連れ、深い哀しみと感動のラストへと突き進んでゆく。

果たして少女の正体とは。なろうで作品を執筆しているみんなに読んでもらいたい夢学無岳先生の傑作童話!!
ここに降臨!!
↑ページトップへ