イチオシレビュー一覧

正しい意味でのグールではないです。どちらかと言うとゾンビに近いモンスターとしての位置に居ます。

転生してきて、よりにもよって動く屍になる主人公。
思考はあるものの人間性を失っているので、よってくる奴は全部美味しく「いただきます！」。
でもレベルアップすると共に人間性を取り戻してゆき……。

といったような内容になります。

見どころは何と言っても楽しそうなお食事シーン。
普通の感覚で見れば「うわグロ……」となるシーンでも、主人公の感覚を通すとあら不思議。コイツめっちゃ美味しそうに食うやんけ……。

短編の割に、余韻も含めて満足感の高いものじゃないかなと思います。

短編ゆえに何より読みやすい。
そして、程よい文章量。

これは読むしかない！

飛び散る鮮血！
しゃぶる骨！
美味しいお肉！
吸出す脳漿！
飛び出す霊体！

叫べグール！
負けるなグール！

レベルアップ音が身体に響き渡る！

今だ必殺マルカジリー！


劣情を催すゾンビみたいなグール！
破壊した壁の向こうには強姦少女！？

寝る前に面白い小説はいかが？

　非常に面白かったです。
　短編ですので、すぐに読めるかと。

　人間を喰らい力をつける食人鬼（グール）。
　主人公はそんなグールとして、罪悪感もなく人間をムシャムシャ喰らいながらどんどん強くなっていきます。

　そんなある日、彼は一人の少女と出会って──。

　描写が多少グロくはありますが、結ばれない運命を知り、罪を後悔しながら、誰かのためにまっすぐ戦うひたむきなグールを応援せずにはいられませんでした。

　ぜひ読んでみてください。

　グールが主人公？最初は、グロテスクな話かなと思い読んでいくと、少女と出会い、主人公のグールが、人間に近づき、魔物ではなく、人としての感情を持ち少女と触れ合う、グロテスクながらも、温かみのある短編ながらも、読みやすく先に進むのが、苦にならない良作でした。ライトノベルとしての完成度は高いです！まだ、何かやらかしてくださる作者様だと思います。楽しめた良作でした。ありがとうございました。