イチオシレビュー一覧

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奴の本質は狼だ! 贖罪などではなく、血の味を思い出すのを避けているだけだろう!?

ダテンシと人が生存を争う世界で
大地をダテンシへ返還すべきと唱える者がいた

奴らの邪法はダテンシの力を解き放つ
多くの人を、街を、文化を。ことごとく破壊していった

――転機は唐突に、『救世の浄火』が全てを変えた――

それは血に塗れた男がもたらした偽善
英雄の所業ではなく、さらなる血を散らした救済

善悪問わず、死を生みだし続けた男が望んだことは
死から遠ざかることであった

――そんなことが許されるはずがない――

羊の皮を被ろうと、その身に浴びた血の怨嗟が消える事はない
男は狼。フェンリル級の災厄。屍の山を築いた大罪人

「お前の正体をバラされたくなければ私に従え」

偽りの平穏は終わりだ。男は戦場に立ち続ける運命にある
その身の穢れが、男を死地へと誘うのだから

――過去が、今を侵食するとき。咎人は英雄になれるのだろうか?――
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