イチオシレビュー一覧

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こういうのでいいんだよ。いや、こういうのがいいんだよ。

一人の青年が己の全てを犠牲にして、守るべきものを守る。武器は己の信念と言う名の一振りの刀のみ。青年は数々の戦いに身を投じ、傷だらけになりながらも成長していく王道ファンタジー。あと師匠可愛い。
こういう物語ってどうなんでしょ、なろうではやっぱ流行らないのかなぁ。私は大好物なんですよね。
もうね、熱いの一言。読んでるうちに身体が熱くなる。それは何も題材がそうだからってだけじゃなく、ちゃんと文章も熱い。
これだけやり尽くされた題材だと、比較対象ありすぎだし、そもそも小説自体がショボいと一気に読む気が失せる。でもこの作品はそんなことないです。ちゃんとオリジナリティがあり、ちゃんと素敵にカッコよく小説してると思う。
埋もれてしまうには惜しいと思います。まぁー確かに表題とあらすじだけだと伝わらないんですが。
そこを乗り越えて読んでみて欲しい逸品です。

これは【ヒーロー】の物語

  • 投稿者: dede   [2019年 11月 12日 17時 29分 ()]
タイトルから成り上がりハーレムキラキラなファンタジーかと思いきや、
その実は血風吹き荒ぶ異世界武侠剣客小説。

栄華の時代は過ぎ去り残滓をまとめ上げた王国の光も陰り始めたそんな諸行無常マッポー世界。
嫌われもの、呪われた、最後の一線すら奪わる者の為に死地に赴く主人公!

濃密で熱を感じさせる戦闘描写に
触手剣豪、未亡人製造機(自作自演)...etc数々のパワーワード、ヒロイン(?)と日常の掛け合いも楽しめます。

これは【ヒーロー】の物語
正統派ヒーロー、気合と機転で戦う格好良さ、パワーワード
少しでも琴線に触れたあなた是非ご一読を!

え?触手モノ?どうせエ□いやつでしょ?そんな常識を覆す

特筆すべきはなんといってもバトル描写。
淫猥の代名詞とも言える触手を用い、しかし超絶に格好良い戦闘を描写されます。バトルモノのお約束通り、この物語の主人公であるところのシラノ君も数々の難敵と戦っていくことになるのですが、シラノくんの獲物は触手です。
触手が武器、これだけ読むと「あーはいはい。エ□とか間接的な嫌がらせ攻撃で戦う系かな?」と推測される方も多いでしょうが何をかいわんやというやつで、シラノ君は触手使い/触手剣豪として「正統派ヒーロー的」に修羅場を潜り、死線をくぐり抜け成長していきます。

肉体を減らしながらも戦い、それ以外でももひたすら訓練をこなす彼の触手剣豪としての生き様は、しんどそうなので決して真似したいとは思いませんが、思わず憧れの目で追ってしまうほどです。

エ□い触手はもう飽きた!俺は格好いい触手を見たいんだ!と思ったあなた。この作品を読んで後悔することは無いですよ!

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